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風来のシレン展レポ。『風来のシレン6』キャラデザ担当の長谷川薫氏が華麗に描くライブドローイングはファン必見!

文:電撃オンライン

公開日時:

 東京・秋葉原のコトブキヤ秋葉原館において、4月27日~5月12日にかけて“風来のシレン展”が開催中。そのイベントレポートをお届けします。

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『風来のシレン』ファン垂涎のイラストが多数展示!

 風来のシレン展は、スパイク・チュンソフトのSwitch用ソフト『不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録(シレン6)』の発売を祝して開催されたイベント。会場では『シレン6』の設定資料だけでなく、『シレン』シリーズのイラストなども多数展示されていました。

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▲歴代の『風来のシレン』がずらり。


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▲来場者が書いたメッセージを自由に貼れるボードも用意されていました。


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▲会場内はキャラクターのパネルやダンジョンをイメージした床などで彩られています。

 会場ではTシャツやキャンバスアートなどのオリジナルグッズも販売。話を伺ったところグッズは大変な人気で、現時点で売り切れてしまった商品もあるそうです。どのようなグッズが売られているのか、気になる方はぜひシレン展の公式サイトでチェックしてみてくださいね!

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『風来のシレン』シリーズのキャラクターデザイン担当 長谷川薫氏のライブドローイング

 筆者が取材に向かった日は、『風来のシレン』シリーズのキャラクターデザインを担当されている長谷川薫氏のライブドローイングの開催日。現地に到着すると、整理券を持った方が長蛇の列をなしていました。

 整理券は当日11:00ごろに配布されたそうですが、用意された席数分の整理券はあっという間に終了。それでもまだ多くの方が並んでおり、楽しみにされていた方たちに少しでも入っていただけるよう急遽席数を増やされたそうです。

 ライブドローイングはそんな満員御礼のなかではじまりました。期待に満ちたファンの視線を浴びながら長谷川氏が登場し、「いらっしゃいませ!」とダンジョンに出現する店主のセリフで挨拶。盛大な拍手のなかペンを取り、イラストにとりかかりました。

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▲長谷川薫氏。


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▲顔の輪郭から着手し、まずはあたりを付けていきます。

 途中うしろに下がって全体のバランスを確認しながら、流れるように描いていきます。会場内で流れているBGMを聞きながら「これを聞くと忍者のイヤな思い出が……」とコメントして会場を笑わせたり、「見えています?」と後方の来場者に気遣ったりしつつ、イラストを進めていく長谷川氏。開始から15分ほどで、ほぼ完成というところまで描いてしまいました。

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▲今回のライブドローイングで描いたのは、登場キャラクターのひとり“アスカ”と“コッパ”。


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▲らくがきタイムと称し、空いたスペースに“にぎり変化”をひょこっと登場させつつ、色をいれて完成!

 完成までおよそ20分でしたが、そうとは思えないクオリティに驚かされます。完成後はサプライズとして『風来のシレン6』プロジェクトマネージャーの篠崎秀行氏とシナリオライターの冨江慎一郎氏も登場。

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▲わきあいあいとトークを行う長谷川氏、冨江氏、篠崎氏の三人。

 「みなさんが愛してくださったおかげで『シレン6』を作ることができました。ありがとうございます」と来場者に向けてコメントし、大盛況のなか本日のライブドローイングは終了しました。ライブドローイングは会期中の5月3日にも行われる予定です。

 グッズの完売情報を含む、風来のシレン展の最新情報はコトブキヤ秋葉原館の公式Xでチェックできますので、興味のある方は上表を確認のうえ、足を運んでみてはいかがでしょうか。



『風来のシレン6』開発陣にミニインタビュー!

 ライブドローイング後、特別にミニインタビューを実施。長谷川氏だけでなく、篠崎氏と冨江氏にも参加していただきました。最後にその様子をお届けします。(※インタビュー中は敬称略)

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▲左から冨江氏、長谷川氏、篠崎氏。

――本日のイベントはいかがでしたか?

長谷川
想像した以上に人が来ていたので緊張も高まってしまってうまくできなかったかもしれませんが、本当にありがたかったです。

冨江
1回目のライブドローイングがちょうど終わったタイミングで会場に到着したんです。会場入りして長谷川を見たらぐったりしていて(笑)。私はこうした取材を受ける予定もなく遠くからニヤニヤしていたいと開発陣に言っていたのですが、来てみて思ったのはみなさん本当に本作を愛してくれているんだなと。感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。

篠崎
朝からかなりの人数の方に並んでいただきまして、並んだ方は全員入場していただけたらというのは一番の思いでした。聞くと並んでいただいた方はギリギリ入れたとのことでしたので、そこは安心できたところです。なかには遠方から足を運んでくれた方もおり、たくさんの方々に来ていただけてとても嬉しく思っております。

――本日2回目のライブドローイングは“アスカ”を描かれましたが、描くキャラクターは最初から決められていたのでしょうか。

長谷川
決めていません。ですが、1回目は絶対“シレン”でないとダメだと思ったのでシレンを描いています。アスカに決めたのは1回目のシレンを描いたあと、控え室に戻ってからですね。どこかでアスカを描けと聞いたことがあったので、ここで描いておくかという感じで。

冨江
じゃあ5月3日はどうするんですか。

長谷川
にぎり変化が現れるかもしれないです(笑)。まぁ何も決めていないので、まだわかりませんね。

――2015年の東京・浅草橋でも今回のように描かれましたが、そのときと比較して心境や雰囲気はどうでしたか。

長谷川
基本は一緒です。うしろからの目線が怖くてしょうがない。あと、こう大きなキャンバスで描くことがほとんどないので、全体像が見えづらくて描きづらいというのはありました。

冨江
うしろに引いて見てたもんね。

長谷川
はい。あと描き直しができないという前提が厳しかったですね。そのような想定でいつも描いていないので。でも進めていくとだんだん気持ちよくなって、楽しかったです。みなさん温かな目で見守ってくれていたというのもありますね。

篠崎
本日1回目と2回目では来場者の雰囲気に違いがあったのは印象的でした。2回目はみなさん真剣なまなざしで静寂ななか行われていたのですが、1回目は質問が来場者から飛んできましたね。それが結構いい間で、長谷川も「誰か仕込みいれたの?」と言うくらい。「好きなモンスターは?」とか聞かれていましたよね。

冨江
何て答えたの?

長谷川
ぬすっトドですね。

――今回のライブドローイングの出来は、ご自身でどのくらいですか。

長谷川
最高でしょう(笑)。クオリティは別として、非常に私の気持ちが乗っていてよかったと思います。

――話は変わりますが、『風来のシレン』シリーズのキャラデザは毎回どのように決まっているのでしょうか。

篠崎
開発側からはあまり注文はないですね。基本的にシナリオとゲームシステムを見てもらい、長谷川のほうでイメージを膨らませて描いてもらうと。そこでズレがあった場合は話し合います。

長谷川
キャラによっては「そうきたか」って言われますね。

冨江
“ソクセン”は言ったね(笑)。

――『シレン6』で描いていて一番楽しかったキャラクターを教えてください。

長谷川
“セキ”さんは気に入っています。

冨江
どっちの?

長谷川
どっちもです。ああいうキャラクターが今までいなかったので、描いていて楽しいですね。

――最後に、“シレン展”を楽しみにしている方々にメッセージをお願いします。

篠崎
『シレン1』から『シレン6』まで吟味して、幅広く展示しております。シリーズをひとつだけしかプレイしていなくても、「最近こうなっているんだな」という楽しみ方もあると思いますので、お時間があって秋葉原にきた際はぜひ立ち寄っていただけたらなと思います。

冨江
本日入場制限で100人近い列になったということで、本当にみなさんにはご迷惑をおかけして申し訳ないなと。ですが、盛況ということでもありますし、とてもありがたい気持ちです。みなさんのおかげで成り立っているゲームですので、この先もよろしくお願いいたします。

長谷川
『シレン』を愛してくださっているんだなと来場者のみなさんを見て感じました。ゲームを作るときは開発部とのやりとりだけですが、こうして発売したあとに反響が返ってきて、さらに『シレン展』のような機会があると直接ユーザーさんの顔が見られて貴重な体験をさせていただきました。これからもこういう想いをできるような、楽しいゲームを続けられればいいなと改めて思いました。みなさん、よろしくお願いいたします。

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