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『ドラクエ4』美人姉妹に喜んだのも束の間、ハードなストーリーに呆然とし、戦闘曲に魅了されました【ドラゴンクエストIV 導かれし者たち:メモリの無駄づかい】

文:電撃オンライン

公開日時:

 三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。

 何年、何十年たっても、「なんでオレ(私)、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。

 そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は、ファミリーコンピュータで発売されたRPG『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』について語らせていただきます。

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 人生で初めてプレイしたRPGが、『ドラクエ4』でした。読書が好きだった私は、自分でプレイできる物語に大興奮! すっかりゲームとRPGのとりこになりました。『ドラクエ4』は全5章のオムニバス形式なのですが、章仕立てなのも本好きにはたまらないものがありました。ゲーム初心者には、レベルを上げれば勝てなかった敵にも勝てる、というところも魅力だったのかなと思います。鳥の雛が初めて見たものを親と慕うかのように、はたまた初恋のように、私にとって『ドラクエ4』はそんな特別な存在なのです。

 という訳で、そんな思い入れの強い作品を、各章ごとに振り返っていきます! 今回は第四章です。

※この記事には『ドラゴンクエストIV』のネタバレが含まれています。

第四章 モンバーバラの姉妹【ドラクエ4の思い出】



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▲踊り子の姉・マーニャと占い師の妹・ミネア

 ライアン・ブライ・トルネコとお髭のおじちゃん枠が各章に確保されている本作ですが、4章ではなんと…いません! 嬉しいような、寂しいような。

 この章の主役は美人姉妹な双子のマーニャとミネアです。冒頭、踊り子である姉のマーニャが舞い踊るステージのシーンから物語は始まります。この時の音楽がとても印象的で、情熱的に踊るマーニャのイメージが伝わって来るようでした。錬金術師である父を、裏切って殺害した弟子のバルザックをステージから捜すマーニャ。華やかな容姿の姉妹ですが、旅の目的は重いものでした。

 奔放な姉のマーニャと、しっかり者の妹ミネア。筆者は大人しいキャラが好きなので、物静かで神秘的なミネアの事がとっても気に入りました。一時期はミネアに憧れてタロットカードを買って自分や友人を占ったりすることも。ファンタジー系作品好きは、タロットカードに憧れる時期ってありません? 今でもタロットカードに関連した作品は好きですし、大アルカナは全部覚えています。リメイク版では銀のタロットを道具として使うと、ミネアがいつでも占ってくれるのも嬉しかったなぁ。

四章はとにかく音楽が印象的!


 今まで各章ごとに、フィールド曲が各キャラクターのイメージになっていましたね。

・一章(ライアン)…“戦士はひとり征く”
・二章(アリーナ)…“おてんば姫の行進”
・三章(トルネコ)…“武器屋トルネコ”

 そして四章は“ジプシーの旅”。寂しげな導入から、中東系の音楽の流れを感じつつ、サビで情熱的になるので、まさにミネアからマーニャのイメージにぴったり。そして悲しさと激しさが入り混じる、姉妹の敵討ちの旅そのものの様な美しい曲です。そして、戦闘曲はここまでおなじみの曲…、と思ったら、なんと章の初めでマーニャが踊っていた時のあの曲が流れるではありませんか! 驚きと、あまりのカッコよさに痺れました。この印象的な曲の名前は“ジプシーダンス”双子の姉妹はどちらも主人公だから、曲も2曲あるのか! と感動しました。

 さらに四章では、立ち寄る鉱山の町・アッテムトの凄まじく悲愴感漂う曲も印象深いです。湧き出して来た毒ガスとモンスターにより、死が蔓延した町には、中央に無数の墓地が築かれ、絶望した人々が僅かに暮らすばかり…。この鉱山の入り口横の、毒の沼地に横たわる屍を調べると…。辛すぎて曲と共に忘れられません。しかも、ここにはアイテムを取りに来るだけで、町を救う事なくあとにするしかありませんでした。ゴホゴホ…。

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▲2人とも呪文タイプキャラなので、序盤の戦闘は苦労しました。


ビターエンドなストーリーに唖然とした四章ラスト


 アッテムトをあとにし、手に入れたアイテムでついにバルザックとの戦いへ。ここでは物語序盤に手に入れたとあるアイテムを使わないと、ボスにベホマで回復されてしまうのですが、すっかり忘れて長時間の不毛なガチバトルをしてしまいました。レベル上げして再挑戦中にアイテムの存在を思い出したら楽勝でした。なのに戦闘後は思わぬ展開になり、その流れで四章は終わります。え!? ここで!?

 FC版ではわかりませんでしたが、リメイク版で仲間キャラと会話できるようになると、じつはミネアはこうなる事がわかっていたような会話がありました。わかっていても挑まずにはいられなかったんだな…。

 2人の気持ちを思うと悲しかったのですが、このまま悲しんでいられない! と、すぐさま五章を始めたら、四章以上に生々しく悲惨な導入でさらに落ち込んだのですが、マーニャと再会してめちゃめちゃ気が抜けたのはまた別の機会に!

 現在最も遊びやすいのはアプリ版ですが、やっぱりコントローラーで遊びたい! 『ドラクエ3』ほどの大掛かりなリメイクまでは望みません、ピクセルリマスターなどで現行ハードで遊べたら私はもう…そ~れ! ハッスルハッスル! 

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