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『フォーエバーブルー ルミナス』先行レビュー:神秘的な海でイルカやクジラと泳いだり、世界のダイバーとのゆるやかなマルチプレイを楽しめる。現代人の心にやすらぎを与える癒し系作品

文:長雨

公開日時:

最終更新:

 任天堂より2024年5月2日に発売されるNintendo Switch向けソフト『フォーエバーブルー ルミナス』は、潜るたびに姿を変えるベールド海を舞台したダイビングアドベンチャーゲームです。

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 謎の満ちた海を自由に探索したり、オンラインプレイで最大30人のダイバーと一緒に泳いだり、のんびりしたダイバー体験が楽しめる本作の先行プレイレビューをお届けします。

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広大な海を自由に探索できる『フォーエバーブルー ルミナス』を先行プレイ。マルチプレイでは同じ海のなかで一緒に冒険を楽しめる



広い海を探索して、生物の情報を本部へ送ろう

 
 本作のプレイヤーは、調査ダイバーとして、海洋調査プロジェクトに参加することになります。

 ナビゲーションAIのSerA(セラ)がダイビングのサポート役として、泳ぎ方などの基本操作を教えてくれます。Lスティックだけで移動でき、真上浮上(Rボタン)や真下潜水(ZRボタン)も簡単なので、海の中での動きが覚えやすいです。

 また酸素ボンベの残量や潜水時間の制限はなく、心ゆくまで、まったり海の中を漂えるのも嬉しいところ。

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 調査ダイバーが潜るのは、入るたびに姿が変わると言われる不思議な海・ベールド海。流氷の漂う冷たい海から古代生物が暮らす海まで、現実ではプロダイバーでも泳ぐことが難しい海を自由に探索できるのも魅力です。

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 この海の生物は不思議な光をまとっており、注視(Lボタン)することで、調べることが可能です。

 注視すると生物が“アンベール(光がとれること)”されて、姿がはっきりと見えるようになります。海にいる魚を注視でどんどん“アンベール”していき、生体を調べ、本部にデータを送ることが調査ダイバーの重要な役目になります。

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 また海のなかを泳いでいると、キラキラしたお宝が落ちていることがあり、サルベージ(Aボタンを長押し)で取得することが可能です。広い海でお宝さがしなんて、とってもロマンがありますよね。

 お宝は日用品から海賊の秘宝まで、さまざま。なかには、「何故、こんなものが海にあるの?」と笑ってしまうものもありました。たくさんの種類が用意されているので、コンプリート欲が刺激されます。

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 プレイするまでは気ままにダイバーライフを楽しむ作品なのかなと思っていたのですが、本作にはしっかりとしたメインストーリーが用意されています。海を調査してたくさんの生物を“アンベール”するほど、ストーリーが解放されていく仕組みです。

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 メインストーリーで、世海樹と呼ばれる巨大サンゴに、謎の黒化現象が起こっていることが明らかになります。プレイヤーが参加する海洋調査は、この世海樹黒化現象の進行を止めるために立ち上げられたプロジェクトだったのです!

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 さらに物語を進めるなかで、ベールド海周辺で栄えていた謎の古代民族・オアンネスの残した遺物・ツクモ盤を発見。ツクモ盤は海を調査するほど変化するようで、世海樹を救うヒントが隠されている可能性が!

 プレイヤーは世海樹を救うため、広い海を探索して、魚やサルベージ品を調査していくことになるのです。そのなかで、ベールド海の謎に迫っていくことに……。神秘に満ちている海や、謎多き古代民族など、冒険心を刺激して先が気になる物語になっています。

 メインストーリーは、泳ぎ方や写真の撮影など、チュートリアルの役目も持っています。新しいストーリーが解放されたら、忘れずに読むようにしましょう。

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1人でも、みんなでも楽しくダイビングができる


 ベールド海に潜る方法は、“ひとりでダイビング”と“みんなでダイビング”の2つです。

ひとりでダイビング

 ソロでまったりと海のなかを泳ぎまわることができます。

 ベールド海の魚は近づいても逃げることがなく、いろいろな角度から見ることが可能。“アンベール”した生物はAボタンで情報が確認でき、特徴や生体が勉強できます。海洋生物にくわしくなれるので、本作を遊んだあと、水族館に行ったり、実際にダイビングに挑戦したりしたら、より楽しめそう。

 なかには変異種や、未確認生物もいます。いろいろな生物に会えるのが面白くて、気がついたら2時間以上連続で海に潜り続けていることもありました。時間を忘れて、じっくり遊べる作品です。

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 私は今回のプレイで3回ほど“ひとりでダイビング”を遊んだのですが、毎回違う海に潜ることができました。新規の海に行くだけでなく、2回目以降は前回のマップで続けて遊ぶこともできますし、探索が進んでマップの大部分がわかっていればオーシャンIDが発行され、任意の海域にも行けるようになります。

 沈没船があったり、海底渓谷があったり、「海のなかにはこんな世界が広がっているのかな」と想像する世界が待っています。実際にダイビングするにはちょっと勇気がいる場所に、気軽に行けるのはゲームだからこその体験ですね。

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 とくに印象的だったのが、氷海。水族館の人気者である白いイルカ・ベルーガの群れと遭遇できて、テンションが上がりました。

 ベルーガ以外にも、さまざまな種類のイルカやクジラ、サメ、ウミガメなどの大型生物によく会える印象です。

 イルカたちの会話するような高い鳴き声、クジラの郷愁を誘うような声など、生き物の生み出す音も存分に楽しめます。通常BGMも心が落ち着くようなステキな曲なので、ぜひサウンドも合わせて楽しんでほしいです。

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 海のなかは、クロマグロの大群や、空を呼ぶように泳ぐマダラトビエイなど、自然の壮大さを感じる光景の連続で、スクリーンショットを撮る手が止まらなかったです。

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 本作には通常のスクリーンショット機能のほかに、カメラ撮影のモードも用意されています。画像を加工したり、ジェスチャーをしたりして、撮影可能です。お気に入りの場所を見つけて、ステキな写真を撮影してください。

 また生物の写真を撮って記録すれば、自分だけの図鑑を充実させていくことも可能です。

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 古代生物がいる海に行ったり、海底マグマを発見したり、潜る海ごとにいろいろな発見が待っていました。ほかにどんな場所があるのかも、とても気になります。

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 本作では、お気に入りの生物と連れ泳ぎをすることも可能です。イルカやウミガメと一緒に、仲よく泳ぐことができました。カニやイセエビと連れ泳ぎする場合は、なんと背中に乗ってくれます! シュールだけとカワイイ光景に、笑ってしまいました。

 連れ泳ぎにはコストがあり、コスト内であれば、数匹一緒に泳ぐこともできます。コストは何度も海を探索して、ダイバーとしてのランクを上げると増えるようです。

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 海のなかには、謎めいな遺跡があることも……。ちょっとした謎とき要素も用意されていたので、発売後に挑戦し、ベールド海の真実に迫りたいなと思っています。

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 また調査ダイバーに向けて、特殊なミッションが発動されることもあります。ぜひ、クリアを目指しましょう。

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みんなでダイビング

 “みんなでダイビング”では、世界中の誰かと一緒に海を探索することができます(Nintendo Switch Onlineへの加入が必要です※有料)。通常は10人までですが、友だちを同じセッション(セッションコードを共有して、同じ海域に行く)に誘うことで、最大30人までのマルチプレイができます。

 ダイビングで体験できることは、基本的に“ひとりでダイビング”と同じです。

 スタート地点は異なりますが、マップ情報が共有されるので、どこにダイバーがいるかひと目でわかる仕組みです。

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 ほかのダイバーと違づくと、“シェアラー”になれます。“シェアラー”になるとマップでお互いの位置が見えるようになり、その場に瞬時に移動可能。

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 さらに発見した生物やサルベージ品にエモートタグをつけると、その情報も共有できるます。お互いに助け合いながら、海を探索できるわけです。

 ミッションにも、みんなで挑戦することができるので、ソロで遊ぶよりスピーディーに進みます。

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 コミュニケーション方法は、エモートタグとジェスチャーです。同じポーズで写真撮影をしたり、ジェスチャーで案内をして珍しい生物を一緒に見たり、まったりとした交流を楽しみましょう。

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 メニューの“カスタマイズ”で、ジェスチャーや、ダイビング装備に貼れるステッカーなどを購入できます。自分らしい姿に“カスタマイズ”して、お気に入りのジェスチャーを駆使し、“みんなでダイビング”を楽しみましょう。

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