| タイトル |
『バーチャファイター4
エボリューション』 |
レビュアー |
苅☆デカ夫 |
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あれから10年……。
『VF』はこんなに大きくなりました!(3,080文字)
●カクカクしたアキラの衝撃
自分が『バーチャファイター』(以下『VF』)シリーズと出会ったのは、今から10年前のとあるゲーセン。当時、まだテクスチャーすら貼られていないカクカクしたアキラの動きを見て、衝撃を覚えたもんです。そして『2』のあまりの美しさとなめらかな動きに失禁寸前になり、大ハマリ。ゲーセンに通い、常連と仲良くなり、カゲの肘に悩まされ、授業中に某ムックを読みふけりました。『3』が発売されると、常連たちと金を出し合って丸ごと筐体を購入。当然、筐体がある家にはバーチャジャンキーたちが殺到し、常に順番待ち状態だったりもしました。順番待ちの間に、とあるバーチャ仲間がヒマつぶしにファミコンで『ドラクエII』を始めて、「よ、ま、ぽ……」となんとなく暗記していた復活の呪文を入力したらロンダルキア寸前でスタートしてビックリ(記憶力よすぎ)、なんてこともあったっけなぁ……。
ライター稼業に足を突っ込んでからプレイする回数が圧倒的に減ったものの、『VF』シリーズへの愛は今でも変わらないわけで。弱いながらも『4』と『エボリューション』(以下『EVO』)をプレイして、振り返ってみたら『VF』シリーズは今年で10周年。その記念すべき年に発売されるのが、PS2版『EVO』というわけです。
●グラフィック、サウンド、当たり判定……移植度は完璧!
格闘ゲームの移植といえば、やはり気になるのは移植度ですよね。さすがに前作『4』を完全移植しただけあって、『EVO』の移植度はアーケード版と比べてまったく同じと言っていいほど完璧です。移植度については、編集部に生息している某有名プレイヤーたちも口をそろえて「文句なし!」と言っているので、アーケードデビューを考えている人も安心してプレイしてほしいですね。そして、地味だけれども重要なロードのスピードも前作以上に早くなっているのもうれしい限り。プレイしていてストレスがたまりません。こういった点を手抜きせずに改良している点は、高く評価したいですね。
●新キャラの追加をはじめ大幅リニューアル!
『EVO』では、ブラッドと剛(ごう)という2人の新キャラが追加されています。ブラッドは、ダッキングなどの移動技を組み込んだ多彩な連係が魅力のキャラで、手数で攻める打撃系タイプですね。それとは対照的に、剛は多彩な投げ技が魅力で、いかに接近戦に持ち込んで投げるかが勝負となるキャラです。どちらも、上〜中級者向けのキャラですが、後述する「TRIALモード」で基本戦術を学べるので、初心者の人にもぜひチャレンジしてほしいキャラですね。さらに従来の13キャラも、新技の追加や技のモーションの変更などを行ったことで大幅にリニューアルしています。なかには、まったくと言っていいほど技の見た目が変わっているキャラもいるので、非常に新鮮です。
タイトル名から、『4』のバージョンアップ版という印象を与えがちな本作ですが、かなり思い切った変更を行っており、完全に新作と言ってもいいでしょう。これまでのキャラのモーションが好きだった人は、かなり戸惑うかもしれませんが……。
●オリジナル要素の目玉「QUESTモード」に大ハマり!
PS2版『EVO』のオリジナル要素の目玉である「QUESTモード」。このモードは、仮想現実の世界にある店舗(ゲームセンター)を転戦して、最終的に全国大会優勝を目指すモードなんです。各店舗では、ライバルとして出現するCOMを倒しながら一定条件を満たすとその店舗で開かれる大会に参加できるようになります。その店舗大会で優勝すると新たな店舗へ移動可能になります。この流れを繰り返しつつ全国大会を目指すわけです。このモードをプレイしていて驚いたのは、ライバルであるCOMの動き。実在するプレイヤーの動きのデータをもとにしているだけあって、とにかく人間臭い! 段位が低いとガードが甘く、受け身をとらないので比較的簡単に勝つことができます。ですが、段位が高くなってくると、ガードが固くなるうえにコンボも確実に決めてくるので、気が抜けません。安易に反撃が確定するようなスキの大きい技を出そうものなら、ガードして確実に反
撃してダメージを奪ってきます。パターンでは勝てない緊張感がたまりませんね。また、COMによっては積極的に打撃を出してくる"暴れ系"やあまり攻めてこない"チキン系"などの個性づけがされていて、対戦していて飽きないんですね。
そんなアツイ対戦を盛り上げてくれる争奪戦やクエストオーダーも、このモードの楽しさの1つ。争奪戦は、対戦しているとランダムで発生するもので、争奪戦に勝つとファイトマネーやキャラに装着するアイテムをゲットできます。対戦前に「争奪戦」の3文字が表示されると、「とったるでぇ!」と燃えることうけあい。一方、クエストオーダーは、「○回投げを決めろ!」というような条件をクリアすることで、ファイトマネーやアイテムを入手するというもの。対戦前にクエストオーダーを設定しておいて、対戦しながら条件達成を目指すわけです。以上の2つの要素があるおかげで、対戦する楽しみが倍増したと言えるでしょう。
アイテムを集めた数や、どれだけのCOMに勝利したかという目安は、制覇率で表示されます。現在、自分は全国大会目前の状態(プレイ時間は20時間ほど)ですが、ゲームトータルの制覇率が50%を超えた程度です。「QUESTモード」だけでもかなりのボリュームがあるので、非常にやり込みがいがありますね。
余談ですが、このモードの後半に出現する店舗では、実在する超有名プレイヤーが登場します。先日、その超有名プレイヤーが自分のCOMと戦ったところ、「コンボをミスしないから俺より強ェー! 超カン違い!」と悶絶してました。みなさんもぜひ「QUESTモード」をプレイして、超有名プレイヤーと対戦してみてくださいね。
●超充実の「TRAININGモード」で鍛えて、強いヤツに会いにいけ!
前作でかなり充実していた「TRAININGモード」ですが、『EVO』でさらに使えるモードに進化してます。対戦テクニックを学べる「TRIAL」では、より実戦的な課題が収録されており、初心者から上級者までかなりやりがいのあるモードです。自由に技の練習が可能な「FREE」では、COMに動きを記憶させて再生可能なことをはじめ、前作で好評だった機能をそのまま継承。さらにボタン1つで、スタートの位置に戻れる機能も追加されたので、コンボの練習時にストレスをためることなく反復練習が可能になっています。これはうれしい変更点ですね。プレイヤーの腕を問わず、よりうまく、より強くなりたいと思う人にとって、この「TRAININGモード」は強い味方になってくれます。それを強く確信できるほどこのモードは充実していますね。
●すべてのプレイヤーへの最高の贈り物、それが『EVO』
プレイヤー同士がMC2を持ち寄って対戦することができないなど、細かいところで不満は残りますが、それを差し引いても『EVO』最高の1本であることは間違いありません。ひたすら友達と対戦してもよし、1人で「QUESTモード」をやり込んでもよしと格闘ゲームとしての完成度は最高レベルと言っても過言ではありません。
これからアーケードデビューを目指している初心者はもちろん、『VF』シリーズを愛してやまないバーチャジャンキーな人にとって、『EVO』はセガからの最高の贈り物といえるでしょう。これを買わずして何を買うのか、という1本です!
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Original Game (C)SEGA
(C)SEGA-AM2 / SEGA,2001,2003
| レビュアー紹介 |
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苅☆デカ夫
電撃PSを中心に幅広く活動する次世代マルチメディアライター。当サイト内にかつて存在した迷コーナー「核爆家族」のメインライターも担当し、頭のネジがはずれたような次世代的な企画でファンを魅了。映画をこよなく愛するが、仕事が忙しくてなかなか観に行けない模様……と思ったら、狙った作品はいつの間にかしっかり観ている次世代のしっかり者。編集部で、残り少ない青春を消費するのが得意。
●好きなゲーム
『バーチャファイター』シリーズ
『クレイジータクシー』
『ファンタシースターオンライン』 |
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