SOFT レビュー
電撃オンライン編集部がオススメするソフトを個性的なレビュアーがアツく語る!
タイトル 『ニュールーマニア ポロリ青春 』 レビュアー 友の会会員No.350/いぐち

「ポロリ足りてますか? 青春足りてますか?」(8,934文字)

 ついに出ましたよ、『ニュールーマニア ポロリ青春(以下、『ポロリ青春』でいきます)』。発売日の3月20日を首を長くして待ち望んでいた人は、私を含めて何人いるのでしょうか? 前作『ルーマニア#203』を遊んで、感動的なシナリオの数々に心打たれたって人は、もちろん買っていると思いますが(語尾強め)! 『ポロリ青春』? なにこの変なタイトル…って人も多いかと。まず最初に断っておきます。タイトルを聞いて「水着」とか、「女だらけ」といったキーワードを想像した男性諸君も相当いると思いますが、この「ポロリ」はキミたちが思い描いているような「ポロリ」じゃないかもしれませんよ。それだけは前もって言っておきます。そういったゲームとはちょっと違いますので、あしからず。だからといって、読み飛ばしたりしないで、ちゃんと読んでね。…と、ちょい話が脱線してしましましたが、『ポロリ青春』は前作をプレイ済みかどうかで、見どころや感想が変わってきます。そこで、大盤振る舞い。何文字書いてもギャラは同じなんですが、前作未体験者用と前作体験者用の2パターンレビューでご機嫌を伺っていきたいと思います。

■『ルーマニア』未体験者用レビュー

●チュートリアル まずはじめにお読みください。
 やっぱりタイトルを聞いただけでは、どんなゲームかさっぱりわからないと思います。まず簡単にどんなゲームかを。『ポロリ青春』は、とあるマンションの住人・ネジタイヘイ(男性社会人)とコイズミカカト(女子大生)の生活をのぞくという人生介入型AVG。はい、これでもゲームの内容は全然わからないと思います。もう少しかみ砕いて説明しましょう。プレイヤーは、この2人の住人(主人公)にいろいろな行動を取らせたり、イタズラを仕掛けることができます。彼ら2人はどちらも平凡な人生を送っていますが、プレイヤーが彼らの生活をのぞきながら、色々な行動を取らせたりすると、人生はドラマチックに変化していきます。このゲームは、その過程のドラマ(ゲームではシナリオと呼びます)を進めながら、ネジやカカトのリアルな日常を楽しむことが目的なわけです。ゲームのシステムなどはあとで簡単に語りますので、まず遊び方の基本として、シナリオを楽しむゲームだということだけ、頭に入れておいて下さい。

●レビュー#01 ワンルームで繰り広げられる、
  すったもんだは必見です。

 シナリオを楽しむゲームなだけに、肝心のシナリオがつまらなければ、お話にならないわけですが、収録されている7本のメインシのナリオは、どれも感動できるモノばかり。とにかく泣けます。号泣必至です。干からびさせるつもりか!! と、ツッコミを入れてみてもいいでしょう。前作もシナリオが良かっただけに相当期待してたんですが、期待以上でした。まぁシナリオについては、いろいろと具体的に語りたいところなんですが、なにせこの感動的なシナリオが『ポロリ青春』のウリ。推理小説の表紙に犯人はコイツって書いてあったら、興ざめしますよね。なので、語るのは野暮ってもんで、ここではひかえさせて頂きます。これに関しては、ぜひぜひプレイしてみて、自分の目で確かめて下さい。きっと、ネジが踊るハロハロナリヤンス音頭(ソフトと同じ3月20日に発売された電撃PS2にムービーが収録されてます)に笑い、カカトの葛藤に一緒に悩んでしまうと思いますよ。ちなみにシナリオの長さですが、平均して3時間程度。人生をドラマチックにするために、彼らに何をさせれば良いか推理することなども必要ですが、基本操作はボタンを押してクリックするだけ。映画感覚で、手軽に楽しめると思います。時間がないなんて人にもオススメです。
 あと、サブシナリオも見逃せないところ。シナリオの長さ的には、かなり短いのですが、そのぶん濃縮還元されてまして……。ブっ飛び具合は、半端じゃないです。マヨネーズ好きの男が押入れに住(棲)み着いてたり、謎のお地蔵さんが部屋にやってきたりと、もう大変です。メインのシナリオを涙や感動と表すなら、このサブイベントは笑いやナンセンスといったカンジです。爆笑必至な予感!!


●レビュー#02 類まれなるゲームシステムが
  難点といえば難点いえなくも。

 部屋にある物をクリックすると、主人公たちはクリックした物に関連した行動を取る(例えばテレビならテレビを見る、カーテンをクリックすればカーテンを開ける、冷蔵庫なら中に入っている飲み物を取り出すといった具合)。そうやって、彼らに何らかの行動を取らせ、シナリオを進展させていく──。生活をのぞくというコンセプト同様、ゲームシステムもかなり独特です。そのため、前作でもそうでしたが、何をしていいのかわからず、戸惑い→飽きて→ゲームを投げ出す…といった連続コンボが発動する可能性があったりします。実際、(私の場合は前作ですが)初めてプレイした際、「最初は何をしていいのかわからない〜」なんて戸惑ったのを覚えています。ただ、その戸惑いも30分程度遊べば、シナリオにのめり込んでいき、どこ吹く風と消えてしまうわけなんですが、逆に30分が耐えられないと、う〜ん。もしかすると、ちょっと根気がいるかもしれません。システム自体はシンプル。覚えることは最近のロールプレイングゲームとかに比べれば格段に少ないので、一度わかってしまえば、どうってことはないんですけど、前例のないゲームシステムだけに、とっかかりをみつかられないと、つもづいてしまうかもしれません。今作は、親切なチュートリアルもついてますので、大丈夫だと思いますよ。
 なお、「何らかの行動」とは、ときおり流れる未来の映像をヒントに、主人公たちに取らせるのですが、このヒントの映像は断片的にしか流れません。その断片的な映像を逆算し、どんな行動を取らせればよいのか、その行動を取らせるためには何をクリックすればいいのかを推理するのが、かなり楽しいです。隣の部屋の物音に耳をすます映像が出たら、壁をクリックするのではなく、テレビをクリック。電源の入っているテレビを消させて、隣の部屋の物音に注目させるなど、ちょっとした探偵気分が味わえます、濱マイクです(←テキトー)。シナリオが盛り上がってきて、その先の展開が気になってしょうがない時に、何をクリックすればいいのかわからないと、イライラすることもありますが……。テキストアドベンチャーのように、提示された選択肢から行動や返事を1つ選ぶのではなく、部屋の中にある物という選択肢から答えを選ぶっていうのは新しいですし、のぞいてる感がすごく出てます。コンセプトにかなりマッチしたシステムじゃないでしょうか。隠れた見どころです。

●レビュー#03 リアルさをかもし出す、いろいろな要素。
 リアルさ。これも『ポロリ青春』の魅力。とにかく妙なところがリアルです。ちょっと例を挙げると、あるシナリオの中で、七十二茶というどっかで聞いたことのあるようなお茶を飲むシーンがあるんですが、テレビをつけるとそのシーンに出てくるお茶のCMが流れていたり……。こういったリアルさを出す、細かい演出や仕掛けの充実ぶりには驚かされます。特にテレビ。実際に260近くの番組やCMを見ることができます。しかも、冒頭の部分だけではなく、1つ1つきちんと最後まで作られていますし、ドラマなんかは話がつながっていたりして、ついつい続きが見たくなっちゃいます。リアルさを出すのにそこまでやってしまう度胸というか根性というか、もう感服いたしまする。
 あと、個人的にリアルだなぁと思ったのは、主人公たちのひとりごと。ときおりネジは鼻くそをほじって飛ばす(お食事中の皆さん、ごめんなさい)んですが、その時のセリフが「飛ばすもよし、飛ばさないのもよし、人それぞれ」。たぶん言わないと思うんだけど、なんかテンション高かったら、もしかすると口走ってしまうかもしれない。微妙なライン。そんなセンスのあるひとりごとは、いぐちの中でブレイクしてます。これらのセリフは、ネジの声と動きを担当された清水聖さんがアドリブで考えられたそうですが、ナイスなセンスで賞(←チープな名前…)を授与したいぐらいです。世の中には、ホントおもしろい人がいるんですね。ちなみにカカトは女の子なので、あんまり変なことはいいません(寝言はおもしろいです)が、リアルさはかなりな物です。そんなひとりごとですが、主人公2人で1,200近くあります。また、キャラはポリゴンで再現されているんですが、モーションキャプチャーを使っていまして、動きも相当のリアルです。プログラム上で動かしてもいいんでしょうけど、人間じゃないと出せない、細かい動きやしぐさ(揺らぎ?)が、やっぱりあるようで、これらのリアルな動きが、より一層シナリオへのめり込ませているのは、事実ですね。これもテキストアドベンチャーとかにはない魅力かと。男のネジは鼻くそほじりまくりなのに、カカトは女の子らしくお香を焚いたり、行動がちゃんとそれっぽいのも◎ですね。


●レビュー#04 シナリオ以外にもやり込み甲斐があるんですよ。
 メインシナリオは全部で7本。平均して3時間程度。サブシナリオなども含めても25時間もあれば、シナリオはすべて見られると思います。「プレイ時間少ないんだぁ」って思った人、さぁ手を挙げて! おお、結構いるなぁ。なんて小芝居はいいとして、シナリオクリアだけなら、その程度の時間でできますが、サウンドコレクションという、読んで字のごとく、ゲーム中に出てきた音を集めるという楽しみがありまして。集められる音の数は、なんと1500。開発陣が実際に集められるか確認に要した時間は、200時間。ロールプレイングゲームのやり込みと同じぐらい、やり込めます。集めたサウンドを聞いても楽しいし、サウンドコレクションの中には、先ほどちょっと触れたテレビ番組も収録されまして、それをじっくり鑑賞してもゆかいだし。シナリオしても、いろいろと遊び方があるわけです、『ポロリ青春』には。でも、1,500って数字はやっぱスゴイよ。

●レビュー#05 豪華クリエイターが参加してますです。
 なんか最近、有名アーティストの曲をオープニングやエンディングに起用しているゲームが多いですが、個人的には話題づくり的な面ばかり見えて、ちょっと辟易してます。ゲームの雰囲気と曲があんまり合ってないものも多いですし……。その点、『ポロリ青春』は、すごいです。ゲーム中、主人公たちが大好きな"セラニポージ"という架空ユニットが登場するのですが、現実の世界でも実際にCDデビューしていて、その曲はエンディングテーマにもなっています。曲もシナリオごとにそれぞれ違い、歌詞がシナリオのテーマに沿ったモノになっていて、また涙を誘うわけなんですが、そのCDのプロデュースをピチカート・ファイブなどのサウンドを手がけた福富幸宏氏が担当してたりします。何気にというか、かなりスゴイです。あと、キャラクターデザインとオープニングムービーはCGアーティスト・CFディレクターの谷田一郎氏が手掛けてます。名前を聞いてもあまりパッとしないかもしれませんが、有名なアーティストのCDジャケットやプロモーションビデオ、CMなどの制作に多数参加されている方です。CGとかをかじっている人なら、ご存知でしょう。そんなスゴイ人の映像が惜しげもなくオープニングに流れる。粋じゃありませんか。しかも、実写の意味不明なムービーなのに、『ポロリ青春』のテイストに合っている。話題を狙って、有名or豪華クリエイターを起用するのではなく、こだわりのために起用する。当たり前のことなのに、意外にできてないゲームって多くないです? この点はかなり評価したいですね。

●エンディング わかってもらえたでしょうか、
  『ポロリ青春』の魅力が。

 サラリとわかりやすめな見どころなどをつづってみましたが、どうでしたでしょうか? 実際は細かい部分で魅力と言える部分があったりしますが、少しでも興味を持ってもらえれば、これ幸いです。とんでもなく個性的なキャラクターやちょっと変な世界観など、アクの濃い作品だけに、ちょっと苦手という人もいるかもしれません。ただ、シナリオはどれも感動でいっぱいですし、前作があるといっても、特に話的なつながりはないので、前作をまったく知らなくても、十分楽しみ、ハマれると思います。ぜひぜひダマされたと思って、一度『ポロリ青春』の世界に足を踏み入れてみて下さい!

■『ルーマニア』体験者用レビュー

●チュートリアル まずはじめにお読みください。
『ルーマニア』をすでにプレイしたことのある皆さんに向けて、ということで、体験者用レビューでは、前作からの変更点を中心にいろいろと語っていきたいと思います。ただ、前作にどっぷりハマッたという人は、このレビューを読む必要はありません。迷っている場合じゃないですよ。すぐにソフトを買いに行って下さい! また前作のシステムなどをほぼ理解していることを前提に話を進めますので、プレイはしたことあるけど、シナリオを1つ以上クリアしていないという人は、体験者用レビューだけでなく、未体験者用レビューも合わせてチェックすることをオススメします。

●レビュー#01 カカトという女性キャラが加わり、
  シナリオがパワーアップ。

 前作からの変更点で最も大きいのは、なんといっても女子大生主人公・コイズミカカトの追加でしょう。女の子の部屋をのぞけるってことで、個人的にはムフムフとよからぬ妄想を描きながら、かなり期待してたんですけど、冒頭でも述べたように、男性諸君にうれしいハプニングなどはまったくありません。とはいえ、主人公がネジとカカトの2人になったことに伴い、『ルーマニア』の魅力であるシナリオが2倍になってます。ファンによって、これはかなりうれしい限りです。また、女の子の主人公が登場するということで、全体的にシナリオは恋愛モノが多めです。基本的には、ネジとカカトの部屋は別々にのぞくことになるんですが、シナリオによっては、主人公同士の絡みなんかもあり、ネジとカカトが……。前作でも学園のアイドルとウハウハな関係になることもあったネジ。今回もブイブイ言わせちゃいます。しかも、カカト以外の女の子とも……。うらやましすぎるゼ、ネジタイヘイさんよ。オレの部屋は誰かのぞいていないのかよー(心の叫び)。そんな個人的なことはさておき、さらに泣けるモノも増えてたりもします。前作、シュウタのシナリオで号泣したって人は、確実に最低でも2つのシナリオで泣いちゃうと思います。これは保証します。なにせかくいうシュウタのシナリオで涙した私が半数以上のシナリオで号泣済みなので。今作も感動いっぱいですよ。期待していいですよ!!
 ちなみにジャンルが人生介入型SLGから人生介入型AVGに変更されてまして、アドベンチャー度は相当アップ。見たい番組があるけど、次の日に用事がある場合はビデオ録画しようとしたり、カタログを読んだ次の日に何か買って帰ってきたり、運動会で美人教師にいいところを見せようとその全日に妙な動きのスクワットをしたりと、シナリオの流れにあわせて、特定(固有)の行動を取るようになり、より一層生活感が増しています。前作では、やや話のつながりがわかりづらい部分もあったんですが、これによりグンとシナリオの理解度はアップするんじゃないでしょうかね。


●レビュー#02 独特な不思議な空気はちゃんと息づいてます。
 前作をプレイされた方なら、感動だけが『ルーマニア』の魅力ではないことはご存知のはず。そうです、個性丸出しのキャラクター、日常が舞台なのに、ちょっと(かなり?)ヘンテコリンな設定、独特なセリフ回しなど、そういった独特な世界観や雰囲気も魅力なわけです。そして、もちろん今作にもその『ルーマニア』らしさは惜しげもなく受け継がれています。特にパワーアップが顕著なのが、サブシナリオ。前作では、かくれんぼの奥義を極めた、シロカゲレイコお嬢様のシナリオ1つしかなかったですが、なんと7倍! 今作には7つのサブシナリオが用意されています。もちろん、シロカゲレイコお嬢様は登場しますし、さらに強烈なキャラも待ち構えています。はっきり言って、コイツは危ないです! マヨネーズを隠れて吸いまくりです。また、前作にあった鏡に向かっての「ナイスポーズです!!」などの心にグッと響きわたる笑えるセリフも、さらに磨きがかかってます。例えば、カカト「毎朝ココアにチクワをつけて食べてるんですよ」 ネジ「その食べ方を知ってるなんて、通ですね」 そんな通は願い下げってカンジな…『ルーマニア』の不思議な世界観をよ〜く表した笑えるセリフです。こんなインパクト大なセリフが油断してると出てきます。また、ひとりごとは相当キテます。これについては、未体験者用レビューのレビュー#03で語っているので、そちらを読んで下さい。

●レビュー#03 システムの大きな変更は特にありませんが、
  遊びやすく改良されてます。

 大きなシステムの変更点はないので、すんなりゲームに入れると思います。ただし、前作では介入は回数制限で回数内であれば、同じ日時に介入できたのに対して、今作では介入が回数制ではなく、介入できるのは期間内の昼夜1回ずつに変更されています。また前作は期間内であれば、ほぼ期間内いつでもナビ達成可能でしたが、今作ではナビを達成できる日時がかなり限定されています。なので、1回1回の介入の緊張感はかなり増しています。テキトーに介入すると、アッという間にゲームオーバーなんてこともあります。とはいえ、そのぶん運命の日というネジたちの人生をわける日=それまでにナビを達成させましょうといった日が表示されるため、トータル的には前作よりもナビは達成しやすくなっているのではないかと。前作、チュートリアルでつまづいたなんて人も安心だと思います。また、前作では同時に複数のシナリオの起点のナビが発生することがあり、どのナビがどのシナリオに関係しているかが把握しづらかったが、今作では同時に起点となるナビが発生することがないので、狙って特定のシナリオに進むことも。シナリオが魅力なゲームなだけに、シナリオ関連のシステムがスマートになったのは、非常にうれしいところ。ただ、ネジのシナリオを最低でも1つはクリアしないと、カカトのシナリオが見られなかったり、特定のシナリオをすべてクリアしないと、体験できないシナリオがあったりも。この辺りのアドベンチャー度も増してます。
 なお、気になった点が1つ。それは前作よりも物が若干クリックしづらくなっているということ。携帯電話やカギ、ビデオテープなど、細かい物もリアルに再現されているのは、臨場感が増していいのだが、現実の縮尺にすると、やはり小さくて……。クリックに慣れれば問題なくなるんですが、その辺りが最初少し気になるかもしれません。


●レビュー#04 DVD-ROMに満載のおまけ要素の数々。
 前作にもあったサウンドコレクションは、今作にも健在。より一層パワーアップが施されてまして、とりあえず数が1,500以上に増えています。さらに一定数サウンドを集めるごとに"ごほうび"がもらえるようになったんですが、このごほうび、かなりヤバイです。ネジが踊る爆笑必至のハロハロナリヤンス音頭の映像が見られたり、カカトが大ファンのマンガ家・メッシュ浜松のマンガ「みずたまり」が読めたり、ネジ&カカトの声優さんインタビューが聞けたり、超豪華な内容です。正直、前作はサウンドの多さにコンプリートを断念した私ですが、今作ではごほうびというエサにつられて、日夜せっせと集めています。さらに"フリーゾーン"というメインシナリオに関係するナビが一切発生しない、サウンドコレクション集めにもってこいの、自由にガサ入れ・のぞきができる期間も新たに用意されましたし、前作よりは、集めたいって気持ちにはなると思いますよ。ちなみに前作にもあった、セラニまつりなんかもあったりするんですが、PS2版に収録されていたミニゲームはありません。シナリオだけをしっかり見せたいということなんでしょうが、個人的にはちょっとさびしい気がします……。ただ、前作同様に見ることができるテレビの容量がかなり膨大とか。聞くところによると、これまで発売された1枚組みのPS2のソフトの中で、一番容量を使っているとか。サウンドコレクションの1,500のうち、250近くがテレビ番組(映像)と聞けば、それも納得できますね。

●エンディング 前作が楽しめたのなら、
  今作も間違いなく楽しめる。

 タイトルが『2』ではなく、『ニュー』というところからもわかるように、続編ではなく新作である『ポロリ青春』。前作の知識がなくても楽しめるんですが、前作をプレイした人が、思わずニヤリとするような小ネタが随所に盛り込まれてます。前作を遊んだことがある人なら、十分楽しめる作品だと思います。ぜひぜひ感動的なシナリオに涙し、くだらないセリフやテレビ番組に腹をかかえて笑ってみて下さい!!

●最後に。『ルーマニア』に感謝!
 セラニポージをきっかけに"CECIL(セシル)"というインディーズのアーティストを知り、オープニングの映像がショートフィルムのフェスティバルに出品されると聞き、訪れた会場でデジタルショートフィルムの世界に触れる──。ゲームをきっかけに他のメディアの作品やクリエイターとの接点を持つ。ゲームが映画化されたという話はよく聞きますが、それとは逆に他のメディアへ橋を架けるゲーム。シナリオで感動を与えてくれたこととは別に、決して知ることのなかった世界を教えてくれた『ルーマニア』には大感謝です。そして音を通して、ゲーム以外の分野へと歩み始めているウェーブマスター(『ルーマニア』シリーズの開発会社)の今後に期待してます!! あなたたちに一生ついてきます。トレジャーもだけど……。


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Original Game (C)SEGA CORPORATION
(C)WAVEMASTER/SEGA CORPORATION


レビュアー紹介
友の会会員No.350/いぐち
 日本で発売された全ソフトを所有するほど、メガドライブをこよなく愛す、自称シティボーイ。メガドライブと同じぐらい『ルーマニア』も好み、口を開けば、夢はメガドラ版の『ルーマニア』だと熱く語る困ったチャンでもある。


●好きなソフト
『セヴンスクロス』
『ジェットセットラジオ』シリーズ
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