| タイトル |
『JSRF
ジェットセットラジオフューチャー』 |
レビュアー |
いぐどん |
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これぞ、アクションゲームの未来系!!(4,873文字)
DCで発売された『ジェットセットラジオ』を散々遊び尽くした私。『デ・ラ・ジェットセットラジオ』(当然、限定版です)はもちろん、海外版なんかも買っちゃうほどの"ジェットセットマニア"ということもあって、発表当初から超期待していたんですけど、ズバリ想像通り。『ジェットセットラジオフューチャー』、とてつもなく楽しいです!! まあ正直なところ、プレイする前はシステム的な部分は基本的に同じなので、『ジェットセットラジオ』に初めて触れた時の、あの叩きつけられるような衝撃は味わえないかなぁ〜なんて思っていたんですが…今まで体験したことのないスピード感&爽快感、簡単操作でかっちょよく、かつ連続で決められるようになったトリック、緊迫する場面でも思わず体が動いてしまうイカしたノリノリミュージック──。基本的な部分には大きな変更点はないのに、あらゆる部分が予想を越えた範囲でめちゃパワーアップしていて、プレイしてたった3分で不安は吹っ飛んでしまいました。まさにタイトル通り、Xboxの高い性能を見事にフル活用したフューチャーな1本と言えるんじゃないでしょうか?
と、かなりベタ褒めなわけですが、「もともと好きだったゲームのシリーズ作だからそう思えるんじゃない」といったご意見もあるかとは思います。とりあえず魅力の数々をつらつらと語っていきますので、ちょいとお付き合いください。これを読んでもらえれば、本当にスゴイってことがわかると思いますよ!!
●とにかくマップが広い。…というか広すぎる!!
しかも、細部まで作り込みすぎ!!
ゲームでは基本的に3Dポリゴンで再現された街などを走り回ることになるんですけど、その再現された街がとにかく広い。いやになるほどです。『ジェットセットラジオ』では、あくまで箱庭の中を走り回るといった感じだったんですが、『ジェットセットラジオフューチャー』では、本当に街の中にいるんだって錯角に襲われるほど、キャラに対して圧倒的に空間が広いです。具体的には、ほぼ構成が同じ"シブヤターミナル"というマップの場合、『ジェットセットラジオ』では、トリックを使ってグルッと1周するのに1分もあれば十分だったのに対し、『ジェットセットラジオフューチャー』では少なくても2分近くはかかるようになってます。当然、ハードの処理能力の関係で、キャラの移動スピードが若干アップしているので、単純に数字を見比べた以上に広いでしょう。正確にはわかりませんが、実際に走り比べてみると、広さは4倍から5倍ぐらいになっているのではないでしょうか。さらに広がったのは平面的な部分だけでなく、立体的な部分(上下に)も広がっているので……もう言わなくてもわかりますよね。しかも、例に挙げた"シブヤターミナル"というマップはまだ小さい方で、このマップの2〜3倍もあるマップがゴロゴロあったりします。
で、ここまではまだ前フリ。ここからが一番語りたいところで、これらのマップ、ただ広いだけじゃなくて、気が遠くなるほど細かい部分まで作り込まれています。民家やビルなど大量に存在する建物(これらの作り込みも細かい)のいくつかは前作との変化は感じられませんが、主だった建造物に関しては新規に制作されていて、新幹線とか、竜をモチーフにした塔とか、カメレオンのヘンなモニュメントとか、スフィンクスをあしらった謎の昇降機(?)とか、一点モノが多い多い。また、これがゲーム上、特に関係ない場所に惜しげもなく使われていたりと、ぜいたくな限りというか「ごくろうさま」というか…。その一方、小物の作り込みもすごく、看板、のぼり、電光掲示板(ちゃんと文字が流れる)、工事現場の柵、積み上げられたダンボール、カラスetc…数え出したら、キリがないほどの小物があるんですけど、1つ1つがかなりきちんと再現されていたりもします。スピードを出してマップを走り回っていたら、見逃してしまうものですし、特になければなかったでいいものなのに、現実味、リアルさを出すためだけに、ここまでこだわって作られているんです。もう頭が下がります。ゲームをただ単純にプレイするだけでも楽しいんですけど、こういった細かい小物やビルなどの建造物を見て回ったり、マップ上には高層ビルの屋上や巨大なパラボラアンテナの上など、意外な場所に行けたり(こういう場所が攻略する上でのポイントだったりするので、見逃せなかったりもする)もするので、そういった場所を探したりしても面白いです。精密かつ広大なマップだからこそできる、マップを探索するという楽しみ方は、一度体験したら病みつきになることは必至!
●ヘッドホンは必須!!
大音量でイカした音楽にしびれろ!!
やっぱりゲームを盛り上げる上で重要になってくるのが音楽。音楽がショボイといくらゲームが面白くても、いまいち盛り上がれない、なんて人も多いと思いますが、そういった点は『ジェットセットラジオフューチャー』はまったく問題なしです。残念ながら終了していますが、電撃オンラインでダウンロードサービスをしていたメインテーマを聴いてくれた人ならうなずいてもらえると思いますが、放っておいても体が勝手にリズムに合わせて動いてしまうようなノリノリな音楽が満載です。実際、初めてプレイする際にタイトルで流れるメインテーマ(+デモ)でさえ、あまりのかっちょよさに心奪われ、スタートボタンを押すのも忘れて、約15分聴き入ってしまいました。『ジェットセットラジオ』は音楽もかなり評判よかったし、気に入っていたので、それなりには期待していたんですけど、「ここまでとは!」と言わざるをえないほど、イイ感じです。ぜひ、いつもよりもテレビのボリュームを大きめに上げてプレイしてもらいたいです。また5.1chにも対応していて、普通にスレテオよりは絶対にイイ音で聴けるので、環境が整っている人は絶対に体験しないと損です。ちなみにいくつかの曲は『ジェットセットラジオ』と同じものですが、音楽に詳しくないので、漠然としか言えませんが、いろいろ細かい部分で手が加えられているようで、ノリノリ度はアップしています。また、かなりの数のオリジナル曲も収録されています。
音楽に関しては百聞は一見にしかず…とはちょっと違いますが、文字でいくら語ってもすごさは伝わらないと思います。興味を持った人は、店頭などの試遊台などで実際に聴いて下さい(ヘッドホン持参するとなおよし)。
●なんでもありの現実離れした
はちゃめちゃな世界観に酔え!!
マップ上のビルや歩道橋などの建造物などは、先ほど語ったように、リアルに再現されているんですが、世界観を含め、設定はかなりはちゃめちゃ。30メートルぐらいの高さはあると思われる場所からコンクリートの上に落ちても死ななかったり、電柱とか煙突とかを万有引力を無視して垂直に駆け上がったりといったアクション面での設定はもちろん…ケーカンが発砲するのは日常茶飯事で戦車や戦闘ヘリが人に向かって砲撃してきたり、巨大なロボットが平気で襲いかかってきたりと、世界設定の面も現実離れしています。まあ、「ゲームだからそれぐらいの設定はあるでしょ」と言ってしまえば、それまでなんですが…。主人公が超人的な能力の持ち主で、さらにどんな衝撃にでも耐えられるスーツを着ているとか、ゲームの舞台が戦車や戦闘ヘリ、ロボットなどが行き交ったり、飛び交ったりする戦場だとかではなく、主人公はごくごく平凡な少年や少女(ワルガキですが…)で、舞台は生活感あふれる街並の中といったありきたりの風景の中で、そういったぶっ飛んだことが起こるので、かなり度胆は抜かれます。本当にこんなことが起こったら、「どうしよう…」という恐い考えが浮かんでしまうほどです。『ジェットセットラジオ』でも戦車が出てきたり、空中を飛び回る謎の戦闘部隊が出てきたりと、そういったハチャメチャな設定というものはあったんですが、その次元がまったく違います! ちなみに私の場合、ハチャメチャな設定の中で一番驚いたのは、
高層ビルの屋上から何十メートルもある隣のビルの屋上までジャンプで飛び移って進む場面。ジャンプに失敗するとダメージを受けるので、ジャンプするたびにビクビクしてました。高所恐怖症の人にはかなりツライですね、あれは。あとグラフィックがリアルなので、高い所からキャラが落ちた時にジェットコースターで高い所から一気に下る時の「スーーーッ」とするあの感覚が味わえたりもします。リアルさという面ではうれしいんですけど、やっぱり高所恐怖症の人には…。
●根っからのアクションゲーム好きなら
ノープロブレム、問題ないね!!
基本的に操作は単純なので、覚えることは少ないです。ただし、連続でトリックを決めないと先に進めないなど、比較的複雑な操作が要求される場面が多く、自分が悪いんですが、思い通り操作できなくて、イライラさせられることはあります。が、これはどんなアクションゲームにはつきもの。不条理なアクションを要求されるわけでなし、徐々に難易度が上がっていくようにバランスもしっかり取れているので、何度も何度も遊んでいれば、最初はまったくできなかった操作も知らず知らずのうちにできるようになってくると思います。ただ、これもどのアクションゲームにも言えることですが、上達する前に投げてしまわない、失敗にめげないだけの根気が必要です。アクションゲームが好きという人なら、まったく問題ないと思います。1つ1つのアクションが派手で見ているだけでも楽しいですし、連続でアクションを決められた時の快感はかなりのものなので、「今度は10回連続でトリックを決めるぞ」といった目標が立てやすいので、思いのほか早く操作をマスターできるんじゃないでしょうか。ちなみに、連続トリックは病みつきになりますよー。マップによっては『ジェットセットラジオ』同様にトリックだけで失敗しない限り、延々とトリックを決められるポイントがあるので、そこを利用して本編そっちのけで、どこまで連続トリックを決められるか、チャレンジするだけでもかなり楽しいです。やり込みが好きな人には、たまらない要素だと思います。カウントされるトリックの数は4ケタまであるので、かなり遊べると思いますよ。
と、操作の面では特に不満はないのですが、マップの面でいろいろ。序盤はマップも単純なので、スイスイ進めるんですが、中盤から後半にかけて、マップが広く複雑になってくると、次に行く場所がわからなかったり、行く場所はわかっていてもどうやって行けばいいのかがわからなかったりすることがちょっと多かったです。一応マップで目的地が確認はできるんですが、立体的で構造が複雑なマップになってくると、表示されている目的地の位置がいまいち把握しづらいところも。またデモで、次の行き先や行き方はある程度説明がされますが、それもややわかりづらいものが多く…。いろいろ試してみて、行き方を探したりするのも楽しみの1つなので、私も含め、それが苦にならない人ならいいんですが、それを苦痛に感じる人にはツライかもしれません。マップの広さがウリでもあるんですが、反面やや難点になっているところでもありますね。まあ、これも操作と同様に何度も何度もプレイしていれば、マップの構成が頭に入ってきますし、やっぱり根気が必要です。
最後にひと言。はっきり言って難易度は高いと思います。が、さすがと言いたくなるほど、きちんとバランスが取れているので、上達すればするほど、うまく楽しく遊べるようになっています。初めてアクションゲ−ムにチャレンジしてみようかなぁという人には厳しいとは思いますが、Xboxを買うようなややコアなユーザーで、アクションゲーム好きであれば、まったく問題なく楽しめると思います。アクションゲ−ム好きなら、200%買って損はないでしょう。というか、買いでしょ!
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