SOFT レビュー
電撃オンライン編集部がオススメするソフトを個性的なレビュアーがアツく語る!
タイトル 『アーマード・コア3』 レビュアー ゴーダ

シリーズ最新作『アーマード・コア3』を斬る!
くらいの勢いでレビュります!! (3,123文字)

『アーマード・コア3』は今までとどう違う?
 ヘッド(頭)、コア(胴体)、アーム(腕)、レッグ(脚)などのパーツを組み合わせてオリジナルのAC(ロボット)を作り、登場する数々のミッションをこなしていく3D・ACT『アーマード・コア3(以下:AC3)』。今作でシリーズの6作目になる『AC3』ですが、基本的な操作方法やゲームの流れは変わっていません(『AC2アナザーエイジ』を除く)。では、どこが変更されたのか? 大きな変更点としては、コアに内蔵された新機能「イクシードオービット(以下:EO)」の追加と、ミッション時に僚機を同行できるようになったこと。そして、装備している武装をミッション遂行中やアリーナで捨てることが可能になったことです。さらに対戦モードでは、i.LINKケーブルを使ってチームバトルやバトルロイヤルなど、最大4人での同時対戦ができるようになっています(もちろん2人対戦もオンライン対戦も可能)。まだまだ、細かい変更点もありますが、それらの要素が加わったことで、『AC』シリーズの戦略の幅が、さらに広がってたと言えます。

●追加、変更された数々の新要素について
 まず「EO」。これはコア内蔵型のエネルギー武器で、R3ボタンを押し込むことで射出、自機の上空に待機させることができます(もう一度R3ボタンを押し込むことでコアに格納)。そして敵がEOの射程内に入った時点で自動的に敵を捕捉し、攻撃を開始するのです。エネルギー兵器なので当然弾薬費も掛からず、さらにコアに格納することで弾数も回復するので、ミッションではかなり重宝する機能です。自動的に敵を攻撃してくれるので、敵を捕捉できないという初心者にも安心(だからといって、そればかりに頼っていてもクリアはできませんが…)。また、コアにはEOを搭載したEOタイプと、オーバードブースト(以下:OB)を搭載したOBタイプがあり、ACを組み立てる時に、どちらかの機能を搭載したコアを選択することになります。個人的には、EOはザコが多く登場するミッションでの弾薬費節約のために有効で、OBは敵ACが登場するミッションや、アリーナなど1対1のAC戦で有効といった感じがしました。
 次に「僚機システム」。特定のミッション(主に難易度の高いもの)では、僚機を出撃させることができます。僚機を出撃させるかさせないかは自由に選択可能。僚機を出撃させることによって、クリアが困難なミッションも比較的楽になる、といった感じです。また、出撃させるにあたってコストが掛かりますが、これはプレイヤーからの出費ではなく、企業が支払うもの。予算内であれば、複数の僚機を出撃させることも可能なのです。さらに、僚機は出撃させるたびに成長し、戦闘能力の低いMTから、戦闘能力のアップしたACに乗り換えるようになります。これまでの『AC』シリーズでは、1人で任務をこなしてきましたが、『AC3』では共に戦う「仲間」という要素を加えたことで、新たにドラマティックな展開が楽しめるようになっているのです。
 装備しているパーツを解除できる「武装解除システム」。この武装解除の操作方法がすこし特殊。L1、L2ボタンとR1、R2ボタンをすべて押しっぱなしにした状態で、△ボタンを押すと選択中の武器(右手武器や肩武器など)を捨て、○ボタンを押すとブレードやシールドなど(左手武装)、L3ボタンを押し込むことでエクステンションパーツを捨てます。武装解除は、それぞれ任意のボタンを押すことで、いつでも可能です。なお、ミッション時では一度解除した武装は再装備することはできませんが、アリーナや対戦モードでは再装備が可能(設定による)で、4人対戦では仲間との武器の受け渡しができます。解除した武装は消滅するのではなく、ミッション終了時に再びガレージに戻っているので安心です。さらに、弾切れになった武装を解除すれば、それだけ機体重量が軽くなるので機動力の確保にも重要な要素となっています。また、今作では重量オーバーのACでも出撃することが可能(装備不完全はNG)。重いミサイルなどを装備して出撃し、使い切った時点で武装を解除。機動力を確保して戦うといった戦法もOKなのです。
「4人対戦」は、4台のPS2本体と同数のテレビモニター&『AC3』ソフト、そしてi.LINKケーブル4本とi.LINK用ハブが必要。画面分割であれば2台のPS2本体とテレビモニターとソフト、i.LINK用ハブと1本のi.LINKケーブルでOK。2人一組の2チームに別れ、チームのリーダーが破壊された時点で勝敗が決定する「チームバトル」と、対戦終了時までに残りAP(ACの残り体力)が多いプレイヤーが勝利となる4人全員が敵同士の「バトルロイヤル」。この2つのルールで対戦が楽しめます。前作の『AC2』でもi.LINKケーブルを使った2人対戦はありましたが、今回の『AC3』では、その倍の4人対戦が可能になっている点に注目。さらにもう1台PS2本体とテレビモニターがあれば、それを観戦用のライブモニターとして使用することもできるのです。処理落ちなどもなく、かなり快適な対戦が楽しめますが、この4人対戦ができる環境を用意するのが困難。しかし『AC』ファンなら1度はプレイして欲しい要素です。
 その他、変更点は、ミサイルの同時発射数の変更や、射出タイプを変更できるなど、発射タイプの切り替えが可能な腕武器が追加されたこと。残りAPが少なくなってきた時点で、ACから煙と火花が出る(敵ACも)ようなったこと。シリーズで登場していた企業(ジオマトリクス社や、エムロード社など)がすべて変わっているので、従来と同じパーツが存在しないこと(類似したものは存在する)。ビルの窓ガラスが割れる…などなど。

●ズバリ、難易度は?
 やはり基本的に難易度は高め。前作の『AC2アナザーエイジ』と違い、ミッションに時間軸と出現期間(フェイズ)が設定されているので、ミッションを失敗してしまうと、消えてしまうものもあります。また、ミッションクリア(失敗も)時に支払われる報酬から、機体修理費や弾薬費がマイナスされるので、赤字になることも。なので、1つのミッションをクリアしたらセーブして、次のミッションで失敗したらロードを繰り返すことになるでしょう。敵を自動攻撃できるEOや僚機を使っても、『AC』シリーズをプレイしたことのない初心者にはまだまだ辛いかしれませんね。

●まとめ
 やはり基本的には『AC2』と変化はない……ように見えますが、さすが『AC3』というだけあって「あ、これいいな」と思わせる要素がいくつも盛り込まれていて、『AC』シリーズの最高傑作といってもいい仕上がりになっています。シリーズを通してプレイしている人や、『AC2』が面白かったという人は、間違いなく買いです。難易度は高いので、逆にシリーズをプレイしたことのない人には、ちょっと敷居が高いかもしれません。たしかにEOや僚機など初心者へのフォローも見られますが、後半のミッションになるのにつれてそれらの要素が追いつかないほどに難易度が上昇してしまっているように感じられます。個人的にはアクション部分のフォローよりも、初心者が一番面倒に感じてしまうと思われるアセンブリ(ACを組み立てる部分)の簡略化をしては? なんて思いました。例えば「攻撃力重視タイプ」や「機動力重視タイプ」などのACを、所持金内で自動的に組み上げてくれるとか…。ミッションに最適なACを組んでくれるとか…。ACメカニックを登場させるとかなんてどうでしょう? なんて、無理でしょうかね。


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レビュアー紹介

ゴーダ
 DPS編集部が誇る、超スーパーゲーマー。一度家に帰ったらなかなか来ない引きこもり気味な人。でも最近はそうでもない? 床部バンド「ウルフチーム」のギター担当。

●好きなソフト
『サモンナイト2』
『ラクガキ王国』
『ZERO3』

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