◇ レビュー ◇
電撃オンライン編集部がオススメするソフトを個性的なレビュアーがアツく語ります!
タイトル
SIREN2
レビュアー
イワッチ

前作から2年。惨劇の夜が再び幕を明ける……。
傑作ホラーAVGの続編がついに登場!!

 人間ってどんなときに恐怖を感じるのでしょう? 人ぞれぞれだとは思いますが、自分に限っていえば「暗いところ→お化け→屋敷→お化け屋敷!」こんな感じでしょうか。お化け屋敷では、闇のなかを1人歩く心細さ、待ち受ける未知への不安、さらには、すでに確定した恐怖(お化け屋敷ですからね、何も起こらなきゃ詐欺です)へのさらなる恐怖が味わえます。『SIREN2』は、これらの要素をなん十倍、なん百倍と高めたものだと思ってください。もちろん、ただ恐いだけではありません。その特異な世界観、登場人物たちの間で展開するドラマやあちらこちらに点在する多くの謎。それらが貴方をグイグイと『SIREN』ワールドへと引ずり込みます! それでは、惨劇と絶望が混在する『SIREN2』の世界を詳しく紹介していきましょう。

●次々に襲い掛かる、怪異な現象の数々
  ここでは、序盤の物語を紹介します。

 29年前、日本近海の離島「夜見島」で事件は起きる。深夜0時、原因不明の海底ケーブル切断による大停電が発生。さらに島の全住民が一夜にして消失し、島は一夜にして無人島と化した……。この怪異の謎は解けぬまま時間は流れ、そして現代。

 ミステリー雑誌「アトランティス」の見習い編集者である一樹守は「夜見島」への単独潜入取材を試みようとしていた。船着き場で怪しがる船主たちを説得しようとするが、地元の人間でさえ寄り付かない“忌むべき島”へ、一樹の為に船を出そうとする人間は皆無だった。その後、なんとか島行きの船に乗りこむことができた一樹。船には、一樹のほかに盲目の小説作家三上脩と愛犬のツカサ、占い師の喜代田章子、フリーターの阿部倉司が乗り合わせた。奇妙な沈黙が船内を支配するなか、もうすこしで夜見島というところで天候が荒れはじめ、激しい風と高波が船を襲う。突如、悲鳴が響きわたり、一樹たちは船外へと飛び出す。そこで彼らの目に飛び込んできたものは、赤く染まった海と、自らの乗る船を飲み込まんとする赤い津波の姿だった。

 一樹が目を覚ますと、そこは偶然にも目的地である「夜見島」の桟橋だった。辺りはすでに暗く、深い闇に支配された港を懐中電灯の光を頼りに進んでいく。港を散策するなかで、一樹は倒れている1人の少女を発見する。彼女の名前は岸田百合。その美しい容貌に一瞬心を奪われていると突然、血まみれの男が襲い掛かってきた。「百合をねらっているのか……?」何とか注意をこちらにそらし、男と対峙する一樹。近くに落ちていた角材で、なんとか男を撃退することに成功すると、2人は安全な場所を求めて、夜の闇へと踏み出した……。

 一樹たちが赤い津波に飲み込まれたのと同時刻、自衛隊のヘリが物資輸送任務のため夜見島上空を飛行していた。しかし、突然の悪天候に加え、突如機体に異常が発生。操作不能におちいったヘリは夜見島へと不時着してしまう。不時着したヘリで辛くも助かった、三沢岳明と永井頼人は、緊急事態を知らせようと外部との通信を試みるが無線が通じない。その間に、不時着のショックにより瀕死の重症を負っていた隊員は死亡してしまう。死亡した隊員の亡骸を前に悲しみにくれる永井に追い打ちをかけるように、怪異が牙をむく。死亡したはずの隊員が突然起き上がり、永井に向けて発砲したのだ。なにが起きたか分からず狼狽するばかりの永井。そのとき、永井に一丁の銃が差し出される。「撃たなきゃだめなんだよ。もう訓練じゃないんだ」。そういって三沢は永井に発砲を促した……。

 その後、島をさまよううちに偶然合流した一樹、百合、永井、三沢の4人。ほっと安堵するのも束の間。耳をつんざくサイレンが鳴り響き、島を覆うほど巨大な赤い津波が4人を襲う。赤く染まった大津波がすべてを飲み込み、恐怖と惨劇に彩られた舞台の幕が開かれる――。

 一樹たちに襲い掛かる怪異の原因はなんなのか。29年前の事件との関連性は? それら、すべての謎が解けたとき「夜見島」に隠された真実が明らかになる。
 
●『SIREN』シリーズならではのシステムが
  恐怖を一層、際立たせる。

 『SIREN』といえば、相手の視界を除き見る「視界ジャックシステム」。『SIREN』では、このシステムを使って敵の位置を把握したり謎を解いたりと、使用頻度はかなり高いです(というより使わないとクリア不可能!?)。ただこのシステム、使い慣れるまでが結構たいへんなのですが、L1ボタンで一番近くの敵の視界をジャック、R1ボタンで警戒中の敵の視界をジャック、R2ボタンで戦闘中の敵の視界をジャックと、使いやすさが向上。また、ホールド機能もあり、ジャック中に△○×□のボタンを押すとそのボタンに視界ジャックしている敵を割り振れていつでも呼び出すこともできます。でも、敵の視界を見つけて観察してると、振り向いた先には自キャラの姿が→駆け寄る敵→撃退したいけど武器がない!!→慌ててるうちに、噛み付かれて痛い!! ……なんてことがあります。これは、自分の体験談なので自信を持っていえますよ(笑)。また、敵に見つかったときの演出。これは、正直心臓に悪い。見つからないように隠れているところに、突如画面が赤くフラッシュし、敵の視界が一瞬だけ挿入される。もうビビッてコントローラー落としまくりです……。
 
●前作から格段に進化した各システム
  親切丁寧なチュートリアルがプレイヤーを導く!

 一度でも前作をプレイされた方ならご存知だと思いますが、前作『SIREN』は非常に難易度の高いゲームでした。『SIREN』ならではの独特なシステムや操作性に加え、難易度の高い謎解きがプレイする人を選んでしまったのは、動かしようのない事実。なにを隠そう、この私も途中で挫折してしまった1人です。しかし、それはあくまで前作までの話。本作では、新たなアクションやシステムが登場するたびにチュートリアルが表示されますが、そのチュートリアルがかなり親切です。“ただ文字が並ぶだけ”ではなく、1つのシナリオをまるまる練習用として使用することもあります。また、難易度の選択やステージ開始前に“攻略のヒント(オプションで表示・非表示の選択可)”が表示されるなど謎解きが苦手という人へのフォローも万全! 前作で挫折した私も「ここまで遊びやすくなったか」と正直驚いています(笑)。
 
●ホラーゲームファンは迷わず買い!
  ライトユーザーにもお勧めできる良作!!

 『SIREN2』は「最近のホラーゲームって恐くないじゃん」ってお嘆きの方に自信をもってオススメできます。プレイした人間の恐怖を確実にあおり立てる演出の数々に異形の敵。久々にゲームで涼しく(むしろ寒くなるかも?)なってみませんか!? また、上で述べたように本作では、プレイヤーへのフォロー体制も万全です。『2』から始める方やライトユーザーの方でも問題なくゲームを楽しむことができるでしょう。ここで注意して欲しいのは、本作は、あくまで「遊びやすくなった」のであって「簡単になった」わけではないということ。前作のファンの方も納得できる内容に仕上がっています! 「難しそう」なんて理由で避けてしまうにはあまりにも惜しい作品です。ぜひお試しあれ!!

 
 
画面写真

レビュアー紹介

イワッチ
 B'z大好きライター。「最近はなに聞いてるの?」と聞かれれば、出てくる曲名はB'z のみ。「B'zだけじゃなくてほかのも聞くよ! 稲葉浩志とか(注:B'zのボーカル)!!」

●好きなソフト
『バイオハザード2』
『サクラ大戦シリーズ』
『三国無双シリーズ』


SIREN2
パッケージ写真
●機種:PS2
●メーカー:SCE
●ジャンル:AVG
●価格:7,140円(税込)
●発売日:2006年2月9日

(C)2006 Sony Computer Entertainment Inc.

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