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◇ レビュー ◇
電撃オンライン編集部がオススメするソフトを個性的なレビュアーがアツく語ります!
タイトル
ランブルローズ
レビュアー
男塾先輩

『ランブルローズ』は低迷する女子プロレス界に
一石を投じる作品となるか!?
もはやお色気などでは片付けられない
女子プロレス最高峰のゲーム!!(4,838文字)

 『レッスルエンジェルズ』、『全日本女子プロレス』など、女子プロレスを題材にしてきたゲームは、じつはいくつか存在していたりします。評価のほどは、う~ん、正直厳しい感じのものが多く、長きに渡って、このジャンルに手を出してくる勇者はいなかった、というのが現状だったり。しかし! 勇者が現れました! その名も『ランブルローズ』。まさしくハイブリッドにしてビューティ&ストロングな最高峰の女子プロレスゲームといっていいでしょう。以上! 説明終わり!!
 ……さてさて、正直レビューといっても、じつはこのタイトル、個人的にはレビューなぞで語りたくなかったりするのです。あ、誤解しないでくださいね。悪い意味はまったくありませんから。プレイヤーの数だけ意見はあると思いますし、何より私の意見は、たぶんものすごくかたよってます。はい。
 とはいえ、少しくらい語らないといろいろ問題もあると思いますので、簡単にポイントごとにまとめましょう。

●登場選手は10人! さらに裏バージョンが10人!!
 なんと隠しキャラもいるでよ!!!!
 ということです!! がんばって全キャラ扱えるようになってください!! 
 ……え? 説明が足りない!? では、登場選手の見どころを紹介しますよ。

<日ノ本零子>
 伝説の女子レスラーを母に持つ、努力と根性の熱血レスラー。アルバイトでレースクイーンをやっていたが、行方不明の姉を捜すために、大会に参加を決意する。大学ではレスリング部に所属し、天性の才能と堅実なレスリングが武器となる。ホットパンツの一番上のボタンを留めてないという、彼女のセクシーポイントには注目!

<イーブル・ローズ>
 すべてが謎につつまれた覆面レスラー。現タイトルホルダーでもあり、その実力はかなりのもの。何やら零子に関係がありそうだが、私にもまったく正体はわかりません!! 誰だろうね!!!!

<デキシー・クレメッツ>

 テキサス出身のカウガール。大牧場を経営する一家に生まれ、不自由なく育ったお嬢さま。とはいえ、その恵まれた体躯によるプロレステクニックはかなりのもの。アイーシャとはハイスクール時代からの付き合い。そのころからゴタゴタは耐えないようだ。とにかく試合中はおしりに注目していれば、幸せな気持ちとかになれるぞ!

<アイーシャ>
 全米で超人気のソウルシンガー。売上げもハンパじゃないです。そんなスターな彼女ですが、ライバルのデキシーが大会に参加するというので、ぶちのめすために自分も参加。殴る蹴るに加えて寝技もこなす、美しくて怖い人……。入場時のバックダンサーにも注目!

<紅影>
 戸隠の里にある忍者部隊「乙組」に所属するくノ一。政府の密命によりランブルローズの大会の真の目的を探っている。普段は仮面をつけているので、その素顔は見ることができないが、マッドマッドマッチではサングラスをかけているものの、大体の容姿を確認できる。くノ一独特の技をいくつも持っており、トリッキーな戦い方が可能。入場時登場する大ガマは飛天丸といい、幼いころから連れ添う相棒だ。

<アナスタシア>
 大会の影で暗躍する謎の多い選手。一応ベビーで設定されているが本誌での異名は「地獄ナース」だ! 一見してどうなっているのか理解不能な関節技を用いて攻撃してくる、実は強敵。敗者に忍び寄って謎の言葉をささやくその真意とは?

<藍原誠>
 女子柔道界の至宝と呼ばれた天才児。金メダリストでもある。幼少のころに因縁のあるアイグルが大会に出場するとあって、レスリングに転向。雪辱を晴らすために参加する。目的を果たすためなら、見せブラだって気にしない、ラララIn the skyな柔道ガール。

<アイグル>
 モンゴルの遊牧民の少女。父と兄はモンゴル相撲の横綱で、2人に認めてもらうために大会に出場する。誠を幼少のころに投げ飛ばしており、そのころからの怪力ぶり。本作中では、なにかにつけて対戦相手の胸の大きさばかり気にしている。お年頃の女性はやはり気になるのだろうか…。

<キャンディ・ケイン(本名レベッカ・ウェルシュ)>
 ブリトニーでもタトゥーでもありません。ガールズロックバンド、キラーバービーズのボーカルにしてハイスクールの2年生。自分の生まれ育った施設が経営難と知り、賞金目当てで大会に参加する。ちなみに名前の由来は、キャンディ・ケインという名のお菓子、WWEのスーパースターのケインなど処々あるが、定かではない。

<ミュリエル・スペンサー>
 キャンディの通うハイスクールの先生。自分のクラスの学級崩壊っぷりに悩んでおり、そんなときに教え子のレベッカが大会に参加することを知り、連れ戻すために自分も参加する。一応学生時代にレスリングをたしなんで(笑)おり、実力はそこそこといったところか。教育界に革命をもたらす教師になるだろう。いろんな意味で。

 というわけで、私見もまじえて簡単に10キャラ紹介してみました。これにさらにそれぞれの裏キャラが10人ぶん存在し、隠しキャラまでいるのです。ボリュームたっぷりですね。個人的には日ノ本やデキシー、スペンサー先生などを使うと、よりレスリングっぽい試合が組み立てられると思います。対して、アイーシャは総合色が強く、紅影やキャンディはトリッキーな技が多い。アナスタシアは関節技に長けており、部位ダメージでジワジワ攻めたい人向けかも。誠とアイグルは、投げ技を豪快に決めたい人向けでしょうかね。タイプが異なる10人ですから、いろいろ試してみて、一番グッとくるキャラを極めてみてはどうでしょうか。あ、この場合のグッとくるとは、戦い方だけじゃないですよ。ロマンもプラスしてください。ふんだんに。

●今がそのとき! 必殺技がスゴイんです!!
 スゴイんです! 以上!! ……そろそろこのパターンにも飽きてきましたね。うい。本作は基本プロレスですので、技がそりゃもうふんだんに用意されています。開発が『エキサイティングプロレス』などで知られるプロレスゲームの雄「ユークス」なので、ある程度操作性はこれらのゲームを踏襲しているところがあります。なのでプロレスゲームをよくプレイしている人は最初から難なく遊べることでしょう。が、これがまったく初心者だと、技の仕掛け方でとまどう部分もあるかと思います。相手のキャラの状態により、同じコマンドを入れても技が微妙に変化してしまうからです。これは別によくない部分ではなく、むしろそのぶん、キャラの技が多く設定されているということなので、プレイヤー的にも喜ばしい限り。まず初めてプレイする人は、キャラの状態(細かく説明すると、正面で普通の状態、正面グロッキー、背後、背後グロッキー、グラップルでの方向キーの選択、ダウン状態、コーナー正面、コーナー背後などなど)をひと通り覚えてからプレイしてください。これは、本作を極めるためには必須です。
 そしてさらに必殺技についてです。本作には1キャラにつき必殺技が3つ用意されています。これはそれぞれ「キラームーブ」「リーサルムーブ」「Hムーブ」といい、使う条件がそれぞれ異なります。基本的にいつでも使える「キラームーブ」。トップロープからやグロッキー状態じゃないと繰り出せないなど、特殊な条件を必要とする「リーサルムーブ」。屈辱ゲージと呼ばれる通称「恥ずかしポイント」をためることによって繰り出せる「Hムーブ」。これらの技は現実世界では見られないようなオリジナルの技ばかり。一見して超人じゃないと出せないんでないの? 的なものもありますが、そこは愛嬌です。試合中、要所要所で使用できれば、相手に大ダメージを与えられますし、何より試合がシマります! スゴイんです!!

●タイトルマッチとかギャラリーモードとか、やり込み要素が盛りだくさん!!
 エキシビジョンマッチではキャラクターの性格を善悪それぞれに変更することができます。これを「VOW」システムといい、いわゆる裏キャラになるわけですが、それぞれの性格を100%にすることで、現タイトルホルダーに挑戦することが可能になります。ここで勝つとギャラリーモードで水着が見られるようになったりするわけです。ゲーム開始当初はイーブル・ローズがタイトルホルダーになっています。エキシビジョンでは、裏キャラを出す、ギャラリーモードをコンプリートする、といったやり込み要素があるのです。

●まぎれもなく本格的女子プロレスゲーム!
 だが、満足度としてはもうひと押し欲しかった!!

 といった具合でおおまかな内容を紹介してきました。と、ここで疑問が湧くわけです。本作ははたしてプロレスゲームとしての満足度はいかほどかと。そもそもプロレスの定義という話をしだすと、結構長くなりそうですな。「フォールしてカウント3で勝ちならプロレスじゃないか!」と言われてしまえばそれまでです。ここでの定義はそんなことではなく、「プロレスらしい試合ができるかどうか」なのです。ここからはちょっとシビアな話になります。

 結論からいってしまえば、本作はまぎれもなくプロレスゲームだと断言できます。ただし、できないこと、足りないことがあるのは確かです。例えばプロレスの醍醐味であるタッグ戦ができないこと。ここまで要求してしまうのはヤボかもしれませんが、プロレスファンなら実現してほしかったことの1つだと思います。あとはすごく細かいことになりますが、フォール解除のパターンをもう少し増やして欲しいことや、打撃攻撃の当たり判定の問題、キャラの方向転換の仕様などが挙げられます。ここに挙げたことはあくまで「こうなったらいいなぁ」程度のことで、無論まったく気にしないで遊ぶことはできます。ただ、プロレスゲームを愛するあまり、気になってしまう部分でもあるのです。あと、根本的にCOM戦はガチになってしまいます。ガチというのは総合格闘技系にある「勝ってなんぼ」という思想のことです。よってCOM戦でプロレスっぽい魅せる試合をやるのは至難の技です。本作で魅せるプロレス的な試合をしたい場合、同じ思想を持ったプレイヤー同士での対人戦をするしかありません。じつは対人戦こそ本作の醍醐味ではないかと思うのです。
 例えば私が日ノ本零子を使ったとします。序盤は打撃から軽い関節技、絞め技で様子を伺います。中盤あたりでロープワークから相手を動かし、いったん場外へ場を移すのもおもしろいかもしれません。その後終盤では、スープレックス系などの大技を繰り出し、こまめにフォールで盛り上げます。最後はトップロープからのエンジェルダイブでカウント3を取って勝利するという形が一番シンプルでまとまりやすく、観ている人たちも納得の勝ち方だと思います。これを10分1本勝負とするなら、だいたい5~6分くらいでまとめるのがダラダラしない試合展開ではないでしょうか。もちろんこれに相手の攻撃も入りますから、白熱した展開になることは必至でしょう。で、このようなシチュエーションで試合をする場合、どうしてもCOM戦では難しいわけです。なぜなら相手はこっちの流れなんてお構いなしだから。つまり技の返しを多用してくるため、流れも魅せもあったもんじゃなくなります。向こうは基本的に勝つことしか頭にありませんから。なので魅せるプロレスをしたい場合は対人戦を行ってください。これは『ランブルローズ』に限らず、プロレスゲーム全般の課題だと言えますけどね。
 昨年、全日本プロレスの武藤敬司社長にインタビューを行ったときに、「自分の試合は1試合1試合が作品だから」とおっしゃっていました。残念ながら試合をリプレイとして残す機能はありませんが、ビデオに録画して、研究してみるのもおもしろいかもしれませんね。まずはそういった試合を作ることができるところまで腕を上げてみてはどうでしょうか。お色気部分が必要以上にクローズアップされている作品になってしまっていますが、本作のまた違った楽しさが見えてくると思いますよ。


 


レビュアー紹介

男塾先輩
 電撃プレイステーション編集部における革命戦士。「かませ犬」「ど真ん中」発言などを繰り返し、編集部のみなさんにうざったがられているとかいないとか。電撃プレイステーションを日本一のプロレス誌にしようと暗躍している。好きな団体はプロレスリング・ノアと女子団体全般。好きなレスラーは小橋健太、アップルみゆき。

●好きなゲーム
『ONLINEプロレスリング』
『エキサイティングプロレス』シリーズ
コーエー『三國志』シリーズ


ランブルローズ
●機種:PS2
●メーカー:コナミ
●ジャンル:SPG
●価格:7,329円
●発売日:2005年2月17日

(C)2005 Konami Computer Entertainment Tokyo

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