◇ レビュー ◇
電撃オンライン編集部がオススメするソフトを個性的なレビュアーがアツく語ります!
タイトル
Devil May Cry 3
レビュアー
狩☆デカ夫

悪ノリ上等! 2年ぶりに悪魔が来たりて弾を撃つ!
すべてがクレイジー&スタイリッシュに進化した『3』にメロメロ!!
(4,212文字)

●D:「Devil May Cry(デビル メイ クライ)」シリーズとは?

 アクションゲーム界の雄・カプコンが2001年に発売した『デビル メイ クライ』(以下『1』)は、当時衝撃的でした。コンボを組み立てて悪魔を狩る"攻め"の爽快感、多彩な攻撃を持つ手応え充分なボスたち、そして空前絶後のスタイリッシュヒーロー・ダンテのカッコよさなど、その魅力は全世界200万本の大ヒットを飛ばしたのもうなずけるほど。『1』から2年後の2003年には新たなプレイヤーキャラ・ルシアを迎えて『2』をリリース。ダンテとルシアというアクションの方向性が異なるキャラを操作できる“一粒で二度おいしい”作品となっていました。
 そして、2005年。伝説のデビルハンターが三度帰ってきました! というわけで今回は、『1』でシリーズのファンになった自分が、悪魔も泣き出すほどにハマれる『3』のレビューをしていきます。


●C:すべてにおいてCrazy(クレイジー)! それが『3』のコンセプト!

 前作『2』は、敵の攻撃を避けることでコンボの評価が上がるシステムを採用していましたが、それ以外の部分では、アクションのハードさが薄れてしまった感がありました。ついでにダンテのキャラも薄目でした。ですが『3』は違います。全ての面でクレイジーに生まれ変わってるんですよ! 「じゃあ、どこがクレイジーになったのさ」という人のために、大幅に進化した主なポイントをピックアップして解説していきましょう。

■スタイル:複数のスタイルを使いこなして悪魔を狩る!
 『3』の大きな新要素として挙げたいのが複数用意されたスタイル。これは、アクションの「型」のようなもので、各スタイルごとに特徴があります(下記を参照)。

・「トリックスター」:移動や回避に特化したスタイル。ダッシュや壁走りなどが可能。
・「ソードマスター」:近距離武器の技をより多く繰り出せるスタイル。より多彩なコンボを組み立てられるようになる。
・「ガンスリンガー」:遠距離武器の技をより多く繰り出せるスタイル。銃で敵を寄せ付けずに戦いたい人向け。
・「ロイヤルガード」:防御系の技を豊富に使えるスタイル。防御することでエネルギーを溜め、それを解放することで敵にダメージを与えることもできる。

 ゲーム内では、さまざまなスタイルを駆使して戦うことになるのですが……これがオモロイ! どのスタイルを選ぶかによってボス戦の難易度も変わってくるし、アクションのカッコよさも違ってくるんです。「男だったら接近戦だろ!」という人はソードマスターを選んでひたすらコンボ街道に邁進するもよし、「貴様の攻撃はすべて見切ってるんだよ!」という人は、ロイヤルガードで敵の攻撃をことごとく防ぎ、溜まったパワーを解放して敵を倒すもよし……と、自分なりの華麗な戦い方を追求できるんですね。
 また、基本的に各スタイルにはレベルが設定されている点にも注目。レベルは敵を倒した時に獲得できる経験値を一定量貯めることでアップし、それに伴って習得可能な技が増えます。各スタイルの新しい技を見たくて、ついつい経験値稼ぎをしてしまう中毒性がたまりません。

■武器:シリーズ最多となる武器が使用可能!!
 悪魔狩りを行うのに欠かせない武器は、大きく分けて近距離用と遠距離用の2種類があります。『3』では、シリーズ最高数の武器が登場し、思わず目移りするほど。まずは、現在までに判明している武器を紹介していきましょう。

<近距離用>
・「リベリオン」:ダンテの父・スパーダの形見である大剣。リーチが長く、攻撃力も高い。
・「ケルベロス」:棒が3本付いている氷属性のヌンチャク。攻撃力は低いものの、攻撃回数の多さはピカイチ。
・「アグニ&ルドラ」:炎と風の属性を持つ2本1組の剣。リーチは短く攻撃力も低めだが、攻撃範囲の広さと攻撃回数の多さが魅力。
・「ネヴァン」:雷をまとったギター。雷撃を飛ばせるなどリーチが長い技を持つが、技の動きにクセがあるため、上級者&ロック好き専用か。
・「ベオウルフ」:光の力を持つ籠手と具足。格闘系の技のみのため、全武器中リーチは最も短いが、破壊力はNo.1。

<遠距離用>
・「エボニー&アイボリー」:ダンテが自作した2丁拳銃。抜群の連射性能を誇るが、1発あたりの威力は非常に低い。
・「ショットガン」:水平2連式のショットガン。敵との距離が近いほど威力がアップし、ヒット後に敵を吹き飛ばすことがある。
・「アルテミス」:魔力がこもった矢を複数発射可能な魔界の銃。複数の敵をロックオンすることができる。

 上記に紹介した武器は、それぞれ出せる技を含めて一長一短があり、かなり個性的です。
また、近距離用、遠距離用ともに武器は1度に2つまで装備可能。それらを切り替えながら出現する敵や地形に応じてどれを装備していくかを考えるのが楽しいですね。

■コンボ評価システム:『3』の評価は8段階! 最高評価「SSS」をゲットせよ!!

 シリーズ伝統であるコンボ評価。これはいかに華麗に戦ったかを判定するもので、評価が高いほどに敵を倒したあとに出現するレッドオーブ(技の習得やアイテムの獲得に必要)
の数が増えます。『3』のコンボ評価は全部で8段階(D→C→B→A→S→SS→SSS)あります。『3』の評価システムのキモとなっているのは、「同じ攻撃を繰り返していても評価は上がらない」ということです。例を挙げましょう。A、B、C、Dという4つの技があるとします。その状態で、A→B→A→Bというコンボを繰り出したとしても、評価は一向に上がらないんですね(もちろん敵にダメージを与えることはできます)。このような同じ技を間を空けずに組み立てたコンボは単調だと判断されてしまうのです。しかし、A→B→C→D→Aというようにコンボを組み立てると評価が上がっていきます。さらに! コンボの途中で、近距離用・遠距離用どちらの武器もR2・L2ボタンで切り替えることが可能です。これを利用し、リベリオンで技を出したあと、ケルベロスの技を出す、というように武器ごとの技でコンボを構成することで、評価を上げていくことができるわけです。また、敵の攻撃をギリギリで避ける、敵を挑発する、敵の攻撃を自分の攻撃ではじく、といった行動も評価アップの対象となります。
 以上のように、さまざまなアクションがコンボ評価に関わってきているぶん、『3』ではコンボ評価をいかにして上げていくかが熱い! この楽しさは間違いなくシリーズ最高のものです。自分なりのカッコよさにこだわりつつ、SSSランクのコンボを編み出した日には、友だちに見せたくなること請け合い!


●B:Bucchigiri(ぶっちぎり)に強いボスたち

 やはり障害は大きければ大きいほどに、乗り越えたときの快感は大きいもの。『1』のミッション3で登場したファントムは、「序盤からこの強さかよ!」と興奮のあまり悶絶した記憶があります。『3』では、ボスの数がシリーズ最多(何体いるかはヒミツ)であり、どのボスも複数の攻撃パターンを持っています。各ボスの攻撃パターンをいかにして見切って攻めていくかを考え、それを実践して成功したときの喜びはかなりのもの。
 また、一度ボスを倒したら別のスタイルで挑む、という楽しみ方もあります。全ボスの攻略法をスタイル別に編み出していくことは、やり込み派にとってたまらないはずです。


●A:Ahokakkoii(アホカッコイイ)ダンテと演出にシビれまくり!
 初めて『1』をプレイしたときに、アクションの楽しさとは別に惚れ込んだのがダンテというキャラ。腹を剣で串刺しにされたままパツキン美女とトーク、ボス相手に「脳みそあんのか?」と挑発、とゲーム史に残るカッコよさを披露してくれました。
 しかし、『3』のダンテは『1』以上にハジけてます。どんな局面でも軽口を忘れないのは当たり前! バズーガの弾が飛んでくればはしゃぎ、ギターをゲットすれば弾き狂います。ついでに2回ほど剣で串刺しにされ、眉間を銃で撃たれても平気です。これですよ、これ。『1』のダンテよりも若いという設定のせいか、とにかくタフ&アナーキー! そんなダンテの前では、ライバルキャラであるダンテの兄・バージルなど霞みますね。
 人によっては、ダンテのキャラは「やりすぎでしょ」とあきれるかもしれません。でもそれがいい。賛否両論なぐらい突き抜けないとカッコよさを確立することなんてできません。ヤング・ダンテを産み出したスタッフのクレイジーなセンスには拍手を贈りたいです。
 また、ミッションの開始前と終了後に入るイベントシーンでは、ニヤリとするセリフやケレン味あふれるアクションなど、『デビル』シリーズらしい演出がふんだんに盛り込まれていて、こちらも必見。個人的には、各ミッション開始前に入るイベントシーンのどこかに、これから挑むミッションの数字が様々な形で隠されている演出が気に入りました。


●S:アクションゲーム、そしてシリーズのファンの期待を裏切らない
 Stylish(スタイリッシュ)でハードな『3』をやらずに死ねるか!!

 前述してきた『3』の大きな魅力以外にも、豊富な隠し要素、コンボを動画で見れる充実したファイル機能など、隅々まで気を配った点があり、それがより快適なプレイを約束してくれます。ただ、唯一気になるのは3D・ACTの宿命とも言えるカメラワークです。状況によっては、敵が画面外から攻撃してくることがありました。常に敵を一カ所に固めながら戦えればあまり起きない現象ではありますが、もし次回作があるならカメラワークのさらなる改善に期待したいところです。
 シリーズへの愛ゆえに不満点を挙げましたが、アクションゲームとしての総合的なデキは素晴らしいの一言。ミッションをクリアしていくという"山"、そして「このスタイルだけで倒す」といったプレイヤーが己に課す"山"。この2つの"山"を一歩一歩登っていく喜びを十二分に詰め込んだ『3』は、間違いなくアクションゲームとして最高レベルだと断言します。
いろいろな意味で突き抜けた若いダンテが見せる新たなヒーロー像。そしてやり込み派が狂喜乱舞する濃密かつクレイジーなアクションシステム。カプコンが満を持して放った『3』をプレイして、今後のアクションゲームの"クレイジースタンダード"を体験してみてください!!




 


レビュアー紹介

苅☆デカ夫
 電撃PSを中心に幅広く活動する次世代マルチメディアライター。当サイト内にかつて存在した迷コーナー「核爆家族」のメインライターも担当し、頭のネジがはずれたような次世代的な企画でファンを魅了。映画をこよなく愛するが、仕事が忙しくてなかなか観に行けない模様……と思ったら、狙った作品はいつの間にかしっかり観ている次世代のしっかり者。編集部で、残り少ない青春を消費するのが得意。

●好きなゲーム
『バーチャファイター』シリーズ
『クレイジータクシー』
『ファンタシースターオンライン』


『Devil May Cry 3』
●機種:PS2
●メーカー:カプコン
●ジャンル:ACT
●価格:6,980円
●発売日:2005年2月17日

(C)CAPCOM CO.,LTD. 2005 ALL RIGHTS RESERVED./ILLUSTRATIONS:Kazuma Kaneko/ATLUS

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