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◇ レビュー ◇
電撃オンライン編集部がオススメするソフトを個性的なレビュアーがアツく語ります!
タイトル
007 エブリシング オア ナッシング
レビュアー
ショウスケ

イギリスが誇る名スパイ「ジェームズ・ボンド」になって
ハラハラドキドキのアクションを楽しもう!!(2,860文字)


●映画の配役をそっくりそのまま採用! これが「007」シリーズの醍醐味
 このゲームは、映画史に燦然と輝く「007」シリーズを題材にしており、登場する組織などのバックボーンはもちろん、ジェームズ・ボンド役には5代目ジェームズ・ボンドことピアース・ブロスナンを据えるなど、キャラクターを演じる俳優陣のキャスティングまでリアルに再現。映画での題材をきちんと押さえているためか、ストーリーやキャラクターなどの設定がしっかりしているのが特徴といえるでしょう。……と、ここまで書いておいてなんですが、自分は「007」シリーズの作品は今まで3作分しか観ていません。だけど、見ていた作品が近年のものが多かったため、ピアース・ブロスナン=ジェームズ・ボンドという図式がピンと来やすく、自分的には1番しっくり来る組み合わせだったんで、感情移入もすごくしやすかったですね(歴代ボンドのほうが好きというファンの方、ごめんなさい)。そんなワケで、ここではゲーム中に挿入される「007」的な演出とアクションシーンの面白味について語っていこうと思います。そうそう、ちなみにこの『007エブリシング オア ナッシング』のストーリーは完全オリジナルなので、映画ファンでも十分堪能できると思いますよ。

●アクションパターンは2通り
 ゲーム中での操作は、ボンドを操るアクションシーンとQから提供されたさまざまなビークルに乗り込んで行うドライビングシーンの2つが用意されています。ともにステージ中に用意された任務を遂行していくことでステージクリアとなり、次のステージに進めるようになっています。ここでは、ボンドのアクションシーンとドライビングシーンの特徴をそれぞれ紹介していきましょう。

・ボンドを操るアクションシーン
 壁に張り付いて行動したり、姿勢を低くして移動したりと、潜入活動に必要なアクションが一通りそろっています。これに格闘術や銃器やQ提供のガジェットなどを組み合わせることで、敵を倒すことが可能です。さまざまなガジェットが登場するなかでも、とくにお世話になるのがラペル。壁を登るときや降りるときに使用する特殊なワイヤーで、これにより行動範囲がグーンと広がります。ゲーム中に登場するステージのなかには、迷路のような複雑に入り組んだ場所があり、時折「行き場がない!」と八方塞りのように感じてしまうところがあるんですが、このような場合は大抵ラペルで移動できるようになっています。このおかげで、ステージを進めていくうちに上部の部分が気になって、周囲を見渡すクセがつきました。そのぶん、被弾率も上昇しましたけど(笑)。もう1つ、ボンド時のアクションの特徴として挙げられるのが、「ボンド・センス」。これを使用すると、時間がゆっくりと流れるほか、ステージ中に隠されたラペルポイントや使用できる仕掛けなどの場所を見つけることができます。さらに、ボンド・センスを使用中に敵をロックオンして素早く倒すということもできるため、アクション時には必須のテクニックといえるでしょう。ただし、ロックオンした状態で敵に近づいたり動いたりしていると、時折ロックオンが自動的に外れてしまうのが難点。また、壁に張り付いた状態だと、真横にいる敵を攻撃できなかったり、複数の敵が同時に襲いかかってくると、必ずダメージを受けてしまったりという部分が目立ちました。

・ドライビングシーン
 カイエンなどの車や戦車、ヘリなどを操ってステージクリアを目指すもので、各マシンにはそれぞれ特殊な装備が用意されています(ステージ21と23に登場するラリーカーを除く)。R2ボタンで武器を切り替えることができるほか、L1ボタンを使用するとステルス機能やパワースライドといった特殊アクションを発動することも可能。また、バイクなどパワーがあって車体が軽いものはステアリングが非常にタイトになっているし、戦車といった1トン以上の重量を誇るものに関しては、小回りが利きにくいなどなど、各マシンの特徴に合わせて挙動も変化しています。マシンに合わせて操作方法を変えていく必要があるため、ドライビング系の操作が苦手な人には若干、難しいかもしれません。ですが、レースゲーム好きな人たちにとっては、アクションも同時に楽しめる、1粒で2度おいしいソフトといえるでしょう。

●ステージクリア時のランク
 ステージクリア時には、ステージでの内容がスコアで表示され、そのスコアに応じてランクが変化していきます。ブロンズが最低ラインで、ゴールド、プラチナの順に上昇し、ゴールドを獲得すると改良された特殊なガジェットを、プラチナを獲得すると特殊なチートコードを手に入れることができます。両方とも強力な武器で、入手すればラクにステージをクリアできるというシロモノばかり。これを手に入れるためには、ステージ中に隠されている「ボンド・アクション」を見つけるのがポイント。これは、ボンドらしいアクションを行うと獲得できるもので、各ステージに複数隠されています。見つけるためには、ステージ開始直後から宝捜しのように周囲を見回したり、Qスパイダーなどのガジェットを試してみたりと、いろいろ試行錯誤する必要があるのですが、これが非常に楽しい。コレクター魂をくすぐられる要素というか、やり込み派をやる気にさせる要素といえるでしょうね。同じステージを何度も何度もプレイし直して、見落としがないが今でも探し中です。あぁ~コンプリートしたいぃぃ。

●マルチプレイ
 NINTENDO64時代で、一部のファンから絶大な人気を得ていたマルチプレイですが、今作でも十分殺るか殺られるかの緊張感あふれる戦いが堪能できます。なかでも気に入ったのが、2人で協力してストーリーを進めていく「ダブル・オー」。2つあるスイッチを2人のプレイヤーが同時に押すことで扉を開けたり、スイッチを押すプレイヤーをもう片方のプレイヤーが守ったりと、「協力し合っている」感があってなかなか楽しかったです。このモードでの唯一の欠点は、右上に表示されるレーダーの情報がイマイチ読み取りにくいところでしょうか。緑の点滅が味方、赤い点滅が敵ということはわかるのですが、どの方向にいるのかがわかりにくい。この部分さえ解消されれば、もっとスムーズに楽しめたのでは? と思いました。

●全体を通してみると……
 若干、問題点はあるものの、全体のトータルバランスを見れば、十分楽しめると思います。とくに各ステージのレベルを3段階に分けていることで、アクション初心者から上級者までをフォローしているのは立派。あと、プレイヤーそれぞれのプレイスタイルに合わせた遊び方ができるのもGOOD! スパイらしく隠密行動をするもよし、強力な武器を駆使して殺戮モードに入るもよし、です。次から次へと出現してくる敵をバッタバッタと倒していくときは、本当に爽快ですね(笑)。ストレスを抱えている人は、これで発散してみてはいかがでしょうか? きっと、気分がスッキリしますよ。

 
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レビュアー紹介
ショウスケ
 世界中のサッカーを見まくっているだけでお金が稼げる! そんな夢みたいな仕事ないかなぁ、と常日頃思案しているサッカー大好きライター。理想と現実のあまりのギャップに嗚咽気味……。はぁ~、サッカー見てぇ。

●好きなゲーム
『サカつく』シリーズ
『ウイイレ』シリーズ

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