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●まずは軽めにいろいろと
── まず最初に話がわかりやすくなるように、
『きみ死ね』のゲーム内容を簡単に教えてくださいよ。
吉永匠氏(以下、吉永。敬称略):ある女の子にひと目惚れした主人公が、
その彼女に振り向いてもらうために色々な試練に立ち向かう。
そんな衝撃と感動と奇跡のラブストーリーです(←棒読み)。
── へー、そうなんですかー(←棒読み)。
公式サイトの原文ほぼママだ……。
雲野雅広氏(以下、雲野。敬称略):物語はそういった感じですね。
ゲーム的には、DSの機能をフル活用した作品です。
── いきなり話に入ってきましたね、雲野さん。
本作ではプロデューサーということですが、
これまでどんな作品を作られてきたんです?
吉永:僕ですか!? 『スペースチャンネル5』シリーズとか……。
── 吉永さん、もう有名ですから(笑)。雲野さん、どうぞ!!
雲野:PS2の『Shinobi』とか『Kunoichi』なんかの開発してました。
── ほうほう。どちらもかなり硬派なゲームですよね。
それがなぜ『あかどこ』に? かなり雰囲気違いますよね?
雲野:もともとアクションゲーム好きなんですよ。
『きみ死ね』にもすっごくハマりまして、それで自ら志願する形で。
── あふれる創作意欲ってヤツですか。
……というか、なんかお2人よそよそしくないです?
雲野:実は一緒に仕事するのは初めてなんで。
吉永:いや、昔は一緒の部署だったんですけど。
悪さばっかりしてたら、そこを追い出されまして……(笑)。
── あー、なるほど。
吉永:そこでナットクしない!!
●イチャつき案について
── 『きみ死ね』って、DSと同時発売で
かなり飛び道具な印象でしたよね。
吉永:ハイ、飛び道具でした(笑)。
── 今回はネタばれしちゃってるところもありますけど?
吉永:いろいろ企画を出し合ってみると、
さらにすごい(ヤバイ?)シリーズ最新作になりました。
── やっぱりタイトルの話になっちゃいますが、
今回のこれはヤリ過ぎなんじゃ…。
吉永:ヤリ過ぎって……(笑)。
そんなエロティックなつもりはないんで!
もっとピュアな心で見てください!!
── 親御さんとか、こういうタイトルだと、
困る人もいるんじゃないですか?
吉永:いや逆に、それで対話が生まれるんですよ。
── でも、なんで、そのまま『きみ死ね2』にしなかったんです?
雲野:やっぱり『2』っていうと、どうしても前作をやらないといけない、
そんな意味合いが出てくるじゃないですか。おいてけぼり感みたいな。
吉永:そもそも物語が違いますからね。
── そう言えば、主人公は前作とは違うんですよね。
吉永:登場人物も含め、まったく別の人たちですよ。
── 簡単に登場人物の紹介をしてくださいよ。
吉永:まず主人公(♂)。そして、主人公がひと目惚れする彼女。
メインはこの2人ですね。
あとは主人公のことが好きな幼なじみの女の子。
さらに主人公と同時に彼女にひと目惚れする
11人のライバルって感じです。
── 11人って……。ライバル多過ぎっ!!
雲野:三角関係ならぬ、十三角関係(※1)なんです(笑)。
※1:『あかどこ』人物相関図
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吉永:この11人ライバルが主人公と彼女の恋路をジャマするわけです。
それを突破して、彼女とラブラブになることが目的になるわけですよ。
そんなわけで、ラブ度は3倍もいいとこなんですよ。
── え? 2人と11人で3倍? ん? ん?
吉永:じゃあ、ちゃんと説明しますね。雲野さん、どうぞ!
雲野:『きみ死ね』は“恋が実るまで”の物語だったんですが、
『あかどこ』は“恋が実ったあと”の物語になってます。
吉永:前作は野郎どもと「ウヒョー」「ドカーン」でしたが……(笑)。
本作は愛を育むシチュエーションがメイン。
なんで、ラブ度が3倍なんです。
── 育む?
吉永:育むだと、言葉が美化され過ぎてるかも。イチャつくの方がいいのかな。
雲野:具体的には、「こいつー」をやりあうとか。
── 全然想像がつかないんですが……(笑)。
吉永:みんなが思うラブとはなんぞやっていう、
ミーティングを何度もやって考えたんですよ。
イチャつき度満点のモノを。
雲野:カップルが砂浜を駆けるシーンってよくあると思うんですけど、
実際やりませんよね。
そういうモノを考えてもらって、プレゼンをしました。
── 変なことしてますね。ちなみにいくつぐらい出てきたんですか?
吉永:数えてないんですけど、紙でこれぐらい(10センチぐらいの厚み)かな。
── どんなおもしろいのがありました?
吉永:彼女はダンゴ虫が嫌いって設定で、
ダンゴ虫をつっついて全部丸くすると、
彼女が喜んでクリアーみたいな。
── イチャつきなのか?
雲野:全然、イチャつきじゃないですよね(笑)。
吉永:……「電車で尿」。というのを考えてたデザイナーがいます。
── いきなり何言ってるんですかっ!?
吉永:電車の中で、こぼれないように尿をするって案もありましたよ。
── あのー。DSですよね、DS。このゲーム。
雲野:大丈夫ですよ。DSの本体を開けると、
スクリーンとスクリーンがつながってないでしょ。
間にプラスチックの部分がありますよね。
ちょうどそこで○○が見えないようになってるんで。
── いや、そういう問題じゃなくて………。
雲野:企画自体は2つともボツになってますから、安心してください。
ただ○○が隠れるアイディアは、
彼女のパンチラを隠すのに採用してます。
── うまいこと考えましたね。企画のリサイクルだ。
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吉永
匠 氏
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| 『赤ちゃんはどこからくるの?』のディレクター。最近クリアしたゲームはGBAの『ボボボーボ・ボーボボ』。代表作は『きみのためなら死ねる』(DS)、『スペースチャンネル5』シリーズ(DC、PS2)。いわゆる“そっち系”のゲームを創ってきた人。 |
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雲野
雅広 氏
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| 『赤ちゃんはどこからくるの?』のプロデューサー。代表作は『Shinobi』(PS2)、『Kunoichi』(PS2)。いわゆる“大作”を作ってきた人。 |
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赤ちゃんはどこからくるの?
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■メーカー:セガ
■対応機種:DS
■ジャンル:ACT
■発売日:2005年10月20日
■価格:5,040円(税込)
■関連サイト
・公式サイト
/ セガ
(C)SEGA, 2005 |
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●デザインはバラがイチ押し
── 『きみ死ね』を1度作ってるので、開発はこなれた感じですか?
吉永:いえいえ、全然(笑)。
── どうしてです?
吉永:作り方が全然違いますから。
雲野:『きみ死ね』は操作方法からシチュエーションを考えてるんですよ。
それに対して『あかどこ』はシチュエーションを考えて、
それに合った操作という開発の流れなんです。
── あー、なるほど。アプローチの仕方が逆なわけですね。
デザインの基本コンセプトは変えてるんですか?
吉永:デザイナーは『きみ死ね』と同じ方なんですが、
ラブ度アップなんで、全体的にちょっと桃色っぽく(笑)。
いや、そんな単純ではなく、
デザイナーさんには真剣に考えてもらいました。
── 確かにパッケージ(※2)見ると桃色が多い多い。
吉永:青系でまとめたバージョンとかもあったりしたんですよ。
雲野:あと情熱って意味合いも含めて、バラを取り入れてみたりも。
── なるほど、そう言われてみるとバラが印象的ですね。
雲野:結構ゲームの中にもキーアイテムとして出てきたりもします。
── 今回もキーアイテムはサソリじゃないんですか?
吉永:サソリの時代は終わりました。バラが一押しアイテムです!!
── 今回は何が降ってきますか?
吉永:いろいろ(笑)。いろいろ降ってきます。
前作をやってる方はなるほどっていうものが……。
これはプレイしてのおたのしみです。
雲野:前作をやってもらった方にはニヤリとするようなモノは、
きっちり盛り込んでますので、ご期待下さい。
── デザインが統一されたソフトが2個並ぶと、
もう1個欲しいなぁとなりますね。
吉永:シリーズ3作目はRPGになりますよ(笑)。
雲野:いや、次は恋愛格闘ですよ(笑)。
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●実際に対戦してみた!
── 今回は通信対戦ができるらしいですね。
吉永:ジャジャーン! ここにDSを4台用意しました。
実際に遊んでみましょう!!
雲野:ソフトが1本あれば2〜4人の対戦が楽しめます。
ゲームのコンセプトである「恋する者たちのバトル」を踏襲し、
対戦も恋のバトルがテーマになってますよ。
── 例の曲(公式サイトでチェック!)が流れ始めましたね。
これはどんなゲームですか?
雲野:ボールを飛ばし合うゲームです。
ボールが飛んできたら、軽く吹いてください。
ボールがぶつかる(吹くのに失敗する)と、アウトです。
吉永:誰かを狙いたいときは、吹く前に飛ばしたい相手をペンでタッチで。
雲野:高いところで吹くと、ゆるやかに弱く飛んでいきます。
逆にギリギリでひきつけて吹けば吹くほど、速く飛んでいきます。
── これは新しいですね。タッチペンと、マイクを同時に使うなんて。
吉永:吹くかわりにペンをこすっても大丈夫ですよ。
── プレイしている人間は大マジメなのに、はたから見ると笑える!!
雲野:開発室では夜中に「フーフーフーフー」って音だけが聞こえてきたりして、
不気味だったりします(笑)。
吉永:得点制なので、得点が一番高いヤツを狙うのが
このゲームのコツですね。
── こんなゲームが割といっぱいあるんですか?
吉永:けっこうあります。2人専用のとかあったりしますよ。
じゃ、別のゲームもやりましょうか。
── よろしくお願いします。
吉永:このゲームはまだ秘密なので、音声のみでお楽しみください!
(ミニゲームをプレイ中)
編A:うわー。後ろに超進んでるんですけど!!
雲野:後ろから前に漕いでください。
編B:なんかくるくる回ってる。進まねー。
編A:操作が難しい……。
雲野:慣れるまではね。
吉永:ギャー!
雲野:ハハハハハハハハっ。
編A:逃げろ、逃げろ。
雲野:どへー。
編A:どへーって(笑)。
吉永:よっしゃー!
雲野:アタック!
吉永:いてー
雲野:時間まで逃げ切れるか?
編B:あー、全然戦いに参加できてない……。
吉永:こっち、こっち!
編A:何気に彼女が物扱いですね(笑)。
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「バトルボート」
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| ボートに乗って、彼女を奪い合うというミニゲーム。彼女を乗せたボートに体当たりすると彼女を奪えるので、奪ったら逃げまわろう。操作は本物のボートと同じで、右、左、右、左とタッチペンでボートの脇をオールのように漕ぐと進む。 |
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●サウンドは相変わらずステキ
── 音楽の話を聞かせてください。
また、メインテーマは“ああいったタイプ”の曲で(笑)。
吉永:今回は、かなり大変だったんですよ。
サウンドは前作と同じ人と作ったんですが、延々と打ち合わせが…。
雲野:ウェブでの発表の1週間前までずっと調整でしてたよね。
── 前作の曲はインパクトもありましたからね。
やっぱりプレッシャーですか?
雲野:音楽に限らず、インパクトがこっちから来るぞって
身構えちゃうのに対して、あっちから突き刺さるようなモノを
作らなきゃいけないんでね。
苦労してたみたいですよ。
── でも、どうくるのかなって思ってたら、
普通に「赤ちゃんはどこからくるの〜♪」。
そのままかー!って(笑)。
歌は今回も吉永さん?
吉永:いや、光吉さん(※3)です。
サウンド担当の人とおともだちで、お昼ご飯を一緒に食べた
というだけで起用……というウワサを聞きましたが、
真相は定かではありません(笑)。
── 曲のイメージは、前作のテイストを引き継いでいる?
吉永:引き継いでるモノもあれば、まったく引き継いでないモノも。
今回は「カルメン協奏曲」とか既存の曲もアレンジして使ってますし。
雲野:さっきも言いましたけど、コンセプトが「恋のバトル」なので、
運動会の競争やリレーでよく使われてる、
「天国と地獄」なんかもアレンジして使ったりしてます。
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| ※3:光吉さん |
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| セガの社員なのに、ものすごく歌のうまい人。 |
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●奇跡のバランス!?
── ゲームの雰囲気から結構テキトーに作ってるみたいに
見えますけど、かなり綿密に作られてるわけですね。
吉永:あたりまえです(怒)
綿密に話し合って作ってる部分がほとんどですよ。
雲野:もちろん、思いつきだけでやってる部分もありますよ。
── その思いつきの部分というのは具体的に?
雲野:例えば「ローズ」というゲームなんですけど、
説明だけ読むとわかんないんですよね。
── バラの香りをかがせて、彼女をリラックスさせてあげよう???
雲野:企画書までならアリだと思うんですけど、
実際にゲームにしちゃうのは……。「ローズ」やってみます?
── いいですか? お願いします。
(「ローズ」プレイ開始)
── なんですか、このシチュエーション。いいですよ、これ。新し過ぎる!
吉永:このプレイ中に満面の笑みが出ちゃうのがイイ!!
雲野:これははたから見ると、変な人に見えますよ(笑)。
── 自然に笑顔が出るって大事ですよね(笑)。
雲野:ついでに別のゲームも遊んでもらいましょうか。
先ほども話が出た「コイツー」ってゲームです。これは逆さ持ちです。
── 横持ちも斬新だと思ってたんですけど、
ついにきましたか、逆さ持ち。
吉永:実はナナメ持ちなんてアイディアもあったんですよ。
ゲームにならないってんで、ボツになりましたけど…。
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「ローズ」
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| バラをタッチペンでドラッグして、彼女に香りをかがせてあげよう。ただし、バラにはトゲがあるので、バラが彼女に触れると痛がるので注意。彼女の動きに合わせて、バラを上手に動かすのだ。横持ちのゲーム。 |
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(「コイツー」プレイ開始)
── ニヤけないように硬い表情をしているつもりですが……。
吉永:解放していきましょう!
── やっぱりプレイしてるところ見られたくない!!
雲野:変なところ触っちゃダメですよ。
吉永:小ネタとしては、鼻の穴とかがポイント高しです。
── おっ、今おなじみのウサギが出ましたが、
ラブラビッツは出ないんですか?
吉永:雲野さん、どうぞ!
雲野:今回ラブラビッツは……うーん、言えないことが多くて……(汗)。
まぁ、アッと驚く展開があるので、とにかく期待していてください。
── 前回は新宿でのイベントなんかもありましたが、
今回もなにかイベントを?
雲野:東京ゲームショウでライブイベントをやります(詳しくはこちら)。
吉永:タイトルがタイトルだけに、
あんまりヤバイことはするなってお達しはありましたが、
あと発売日にも何かやれればいいなぁと。個人的に思ってます。
── それでは、最後にひと言。
雲野:紹介した以外にもアッと驚く要素も用意してますので、
ぜひご期待下さい。
吉永:ワンコのゲームを買った人は、裁判のゲームを買って、
それが終わったら、『あかどこ』を買おう!
── 『あかどこ』以外のゲームの宣伝も入っちゃいましたね……。
今日はありがとうございました! |
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「コイツー」
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彼女が主人公の身体の一部を「こいつー」とつついてくるので、おでこだったら、おでこ。肩だったら肩と、彼女の同じ場所をつつき返そう。成功していくと、ハートゲージが増え、だんだん彼女が主人公に接近。そのぶん、難易度もアップしていく。 |
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