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2007年8月9日(木)

【今週の1本】わかりやすい操作と高度な戦術性が魅力のDS『偽りの輪舞曲』!

 子どものころは「カオスルート」の方が正しいと思っていましたが、大人になった今では「秩序って大切だよね」などと「ロウルート」に共感できるようになる今日この頃。何をいっているのかさっぱり分からないという人、こんにちは。村田(仮)です。分かる人は、スルっと下まで移動してAmazonのアイコンをクリックしてください。
 というわけで今回の「電撃オンライン ファーストインプレッション」は、サクセスのシミュレーションRPG『偽りの輪舞曲(ロンド)』です。特設ページなどで紹介している通り、計画的な連続攻撃や仲間の支援などを実現するための「ルートマニューバ・システム」や使い方によっては陽動・隠密作戦を実行できる「LCポイント」など、細かな戦術を実現するための新システムが搭載されている本作。「王道ルート」と「覇道ルート」といったストーリー分岐・マルチエンディングが採用されているところも、往年のシミュレーションRPGファンなら見逃せないところでしょう。

■名前は大げさですが、中身は分かりやすいシステム群

 ゲームを始めると、「王様が死んだら隣の国が攻めてきたので、とりあえず逃げましょう」といった内容のプロローグが入ったあと、いきなり戦闘パートがスタートします。「ルートマニューバ・システム」を始めとした新システムがあれこれと搭載されていますが、基本的に感覚で操作できるので、普段シミュレーションRPGをプレイしない人でも安心して遊べると思います。序盤で覚えておく必要があるのは、敵ユニットを攻撃するには、「移動で対象ユニットの上を通過しなくてはいけない」といったことだけでしょう。移動力が6のユニットは、6マス目にいる敵を攻撃できないわけです。陣形の作り方など、気の利いた戦術はプレイしている間に覚えていけると思います。ちなみに戦闘中はセーブができないので(中断は可能)、強そうな敵が出てきたら「とりあえずセーブしてから殴りつける」というあこぎなまねはできません。

■システムだけでなく、難易度も本格派

 ユニットを1カ所に固めておくとまとめて攻撃されそうなので、その辺だけ注意しつつ適当に進軍。……あっ、“セルディック(主人公)”が死んだ。チュートリアルだと思って、敵の攻撃可能範囲も考えずに進めていたらあっという間にゲームオーバーですよ。敵味方ともに受けるダメージが大きいので、油断しているとあっさり死にます。そんなわけでオープニングからやり直し。目新しい機能ではありませんが、イベントシーンはRボタンで早送りできるので気軽にやり直せます。1、2回死ぬと、初心者でも把握しておくべき情報の区別もできるようになります。

■どうでもいいんですが、聖剣の力は偽者でも発動できるんですね

 「グラン=メルー帝国」の追撃から逃れると、主人公は「ブレトワルダ王国」の王子と思いきや影武者だったり、本物の王子はすでに死んでいたりと、バックグラウンドが説明されます。「そういうことは最初に説明してほしかったな」と思わないでもないですが、開始早々ゲームオーバーになった身としては、何度も見せられてもうっとうしいので、これはこれでいい判断だったのかもしれないと思う次第です。
 さて、「シャレム首長国連邦」に落ち延びた“セルディック”一行。たまに盗賊討伐に出たりしながらすごしていると、妹の“マリー”が登場。感動の再会……と思いきや、あっさりさらわれてしまったので、救出に向かうことになりました。

■4章あたりから高度な戦術も

 というわけで、“マリー”救出戦です。「シャレム首長国連邦」有力部族の息子“アンセム”もつかまっているんですがね。マップを確認してみると、進軍ルートは敵が固まっている左ルートと、捕虜がいるのに警備が手薄な右ルートの2つがあるようです。経験値を考えるとできるだけ敵は倒しておきたいけれど、なんとなく捕虜も解放したいと、悩ましいところです。何度か試行錯誤を重ね、機動力の高い騎兵ユニットを左ルートに進めて陽動させつつ、主力は右ルートから進軍し捕虜を救出するという作戦を選択。戦場での目立ち度をあらわした「LCポイント」なども考慮して、戦術を組み立てていきます。……と書くと、なんかいろいろ考えているように見えますね。

■まとめ

 新システムを多数搭載しつつも、わかりやすい操作と高度な戦術性を両立させた本作。シミュレーションRPGファンはもちろんですが、ゲーム初心者にもプレイしてもらいたいと思います。「途中でつまってしまい、どうにも進まない」という人のために、9月に「コンプリートガイド」がメディアワークスから発売されるので、そちらもよろしくお願いします。と、宣伝も入ってきれいにまとまったところで、今回の「ファーストインプレッション」を終えたいと思います。(村田(仮))
偽りの輪舞曲(ロンド)
各章の最初にはモノローグが。イベントをはさんで戦術パートというのが、1つの流れになっています。
偽りの輪舞曲(ロンド)
戦術パートでは、一定条件を満たしたユニット同士が隣接すると、会話イベントが発生することも。
偽りの輪舞曲(ロンド)
状況によっては、勝利条件・敗北条件が変わることもあります。画面は、敵の増援によって勝利条件が変わったところ。
偽りの輪舞曲(ロンド)

偽りの輪舞曲(ロンド)
侮れないのが応援スキル。“ケイ”の「闘魂注入!」は、味方を回復させることができるので、序盤は重宝します。
偽りの輪舞曲(ロンド)

偽りの輪舞曲(ロンド)
初戦から容赦のない敵。敵の攻撃可能範囲を考えずに突っ込むと、あっさりゲームオーバーになります。
偽りの輪舞曲(ロンド)
この写真からでは分かりにくいですが、スキル「騎士の誉れ」を使ったりして「LCポイント」を上昇させ、敵の主力を引き寄せています。
偽りの輪舞曲(ロンド)
「疾走する戦い!」、「疾走させるお使い!」。ゴロがよくて面白かったので、パッケージ裏から抜粋。こういうところがサクセスらしいな、と思ったので掲載してみました。

(C)2007 SUCCESS
キャラクターデザイン:BUNBUN
開発:FUN UNIT

データ

▼『偽りの輪舞曲』
■メーカー:サクセス
■対応機種:DS
■ジャンル:S・RPG
■発売日:発売中(2007年8月9日)
■価格:5,040円(税込)

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※Amazonの販売価格:4,284円(税込)
※TSUTAYA onlineの販売価格:5,040円(税込)

■関連サイト
『偽りの輪舞曲』公式サイト
『偽りの輪舞曲』特設ページ
サクセス