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2007年7月24日(火)

『すばらしきこのせかい』主題歌「LullabyForYou」を歌うジョンリさんにインタビュー

 スクウェア・エニックスから、7月27日に発売されるDS用ソフト『すばらしきこのせかい』のテーマソング「Lullaby For You」を歌う、シンガーソングライター・JYONGRI(ジョンリ)さんにインタビューを行った。

 ジョンリさんは、自ら作詞作曲を行う18才のシンガーソングライター。大阪生まれの彼女は、4歳からピアノを習い、14歳で歌のレッスンを本格的に受け始め、その後作詞や作曲を行うようになる。そして上京し、2006年12月にシングル「Possession/My All For You」でデビュー。4月21日には「スペシャル・プレミアム・ライブ」が行われ、大盛況であった。

 今回、ニューシングル「Lullaby For You」が7月25日に発売されるにあたって、ジョンリさんに制作過程での思い出や、楽曲に対する想いなどを語っていただいた。以下にその模様をお届けする。

――まずは歌手になろうとしたきっかけを教えてもらえますか?

ジョンリさん:すごく簡単なんですが、音楽が大好きで一生歌いたいというシンプルな想いが歌手という道に繋がりました。

――今まで発売された曲は、すべて作詞作曲をされていますが、どの曲が1番苦労しましたか?

ジョンリさん:ないですね(笑)。苦労と言う言葉が合わないだけかもしれないんですが、曲作りは大好きで、趣味の延長でやっているみたいな感じなんです。でもあえて言うなら、今回の曲「Lullaby For You」が1番難しかったですね。

――それはなぜですか?

ジョンリさん:テーマをたくさんいただいて曲をつくったので、そのテーマを絞るということに責任を感じて苦労しました。ゲームのテーマソングということで、自分が書きたいことについて書けばいいというのではなく、ゲームやゲームを制作した人が求めているモノが大切ではないかと思い、そこを表現するのが難しかったです。

――今回、ゲームのテーマソングということで、ジョンリさんにとって初めてのことだと思うのですが、そちらに対してはどのように思われました?

ジョンリさん:新しい経験だなと思いました。私自身、新しいことをするのが大好きなので、最初は楽しみだなという思いだけでした。

――普段TVゲームで遊ばれたりしますか?

ジョンリさん:実はあまりやらないんです。世代的にはゲームが流行っていたんですが、小さい頃からあまりふれてなかったですね。パズルゲームはいくつかプレイしたことはあります。あとは、妹がニンテンドー64を持っていたんで、『マリオカート64』をちょっとだけ遊びました。じつは私、DSを持っているんですね。でもそれも『しゃべる! DSお料理ナビ』が欲しくて買ったのが理由なんです。パズルゲームは好きなんで『ピクロスDS』も買いましたけど、毎日ゲームをするタイプではないんで、ほかにはソフトを買ってませんね。でも『ピクロスDS』は全部終わっちゃったんですけど(笑)。今は、『すばらしきこのせかい』の体験版をチョコチョコやっています。でも、これまでRPGを遊んだことがなかったので、仕組みを知って驚きました。

――『しゃべる! DSお料理ナビ』が欲しくてDSを購入したということなんですが、料理は好きなんですか?

ジョンリさん:1人暮らしを始めて、それがきっかけでそういうのがあれば楽しいのかな?って思ったんで。

――実際に体験されてみてどうでした?

ジョンリさん:楽しいし、助かるんでよく使っています。だからDSは結構汚いです(笑)。普通に油とかで汚れていますね。あと、料理している手でさわるんで、余計に汚れちゃいます。「オッケー」って言えばいいんですが、周りの音で勝手に進んじゃったりするんで。実用的に使ってはいると思います。

――具体的にゲームのどこかからインスピレーションを受けたという歌詞はありますか?

ジョンリさん:なにをテーマにするか、いろいろ迷って苦戦していたんです。そのときに、『すばらしきこのせかい』というタイトルなんだから、もっと大きな絵を捉えようと思って、私が思う「この世界のすばらしさ」とかをテーマにしようと決めました。ゲームを制作された人たちといろいろ話をしているときに「新しい」という言葉をたくさん聞いた気がしたんですよ。それはゲームの内容が新しいということと、2画面を同時に使うという技術的な新しさだったんですが、そういう「新しい」を大切にしたいなと考えました。あとは、キャラクターが徐々に強く成長するのを感じたんで、Aメロで“ネク”の変化を表現しました。サビでは「世界のすばらしさ」をイメージして、“ネク”へのメッセージでもあるし、“ネク”からのメッセージでもある「眠りから覚めても1人じゃない」という歌詞ができましたね。私は詞を書くときに、絵をイメージしてそれを説明しようと思うんです。今回は、あらすじを何度も読み返して、ゲームのイラストを床に並べて書きました。詞を考えるときに、イラストがあったというのはすごく助けられました。

――すべてのストーリーを聞いてから、曲をつくられたんですね。

ジョンリさん:そうですね。エンドロールで流れる曲なんでそれに合うような歌詞、メロディを意識しました。ゲームを終えたあとで、この曲を聞いて「すごく気持ちいい」と思ってもらえるとうれしいですね。

――歌詞のなかで、「守りたいきみ」というフレーズがあるのですが、誰かに守ってもらった、もしくは守りたかったと感じたシチュエーションはありますか?

ジョンリさん:常に守られていますね、いろいろな人たちから。守ってもらっていることを知らない人からも守られていると思いますし、逆にわかりやすい人だと家族ですね。あと、自分が大切だと思っている人は、守られているから大切だと思えるんで。そして大切だから守ってあげたくなるという。でも基本は、好きだと思う人……好きっていうか、自分にとってなにかをしてくれた人には、なにかがあったときには守ってあげたいと思うし、大切だと思いますね。そして、いつも一緒にはいないけど、守られているという気分にしてくれる人が、私にとっては大きい存在ですね。この曲での「守りたいきみ」というのはそういうことで、目に見えないが守られているような気持ちになれるというものが大切だと私は思うんで、そこを表現しました。

――プロフィールのなかで、宇多田ヒカルさんに憧れているとありましたが、どういったところに惹かれますか?

ジョンリさん:すべて(笑)。ホントにすべてが好きです。憧れでもあるし、なりたいという気持ちもあれば、自分がそうなれないから憧れるという気持ちもあります。私は宇多田さんについて、メディアを通しての彼女しか知らないんですが、その人間性も好きです。人に好かれようとして自分の個性を変えようとしているんではなく、個性を消そうとしていないところが私は好きなんです。そして、勿論楽曲も好きです。歌詞とメロディ、歌声。私が感じ取れる宇多田ヒカルさんの考え方や音楽性すべてが好きですね。私はインターナショナルスクールに通っていたということもあって、それまで邦楽を聴いたことがなかったんですが、宇多田ヒカルさんのおかげで邦楽を聴くようになったんですよ。私が11歳くらいのときだったんですが、すごいインパクトがありました。

――最近、プライベートで購入されたCDなどありますか?

ジョンリさん:たくさんあります! 自分でお年玉を使えるようになったときから、すべてCD屋さんで使っていたくらい、CDを買うのが好きなんです。知らないCDを適当に買うこともありますよ、出会いだと思うんで。最近購入したのは、リアーナさんのアルバムと、YUIさんのシングル「My Generation」、あと秦基博さんの「鱗」は個人的にすごくヒットだったので買いました。

――音楽以外にはまっているマイブームはなんでしょう?

ジョンリさん:最近は、音楽と学業が忙しいのでマイブームを持つ時間がないんですけど、買い物が好きかな。平日に渋谷や原宿という人が多いところに行って、土日は人が少なそうなところに行きますね。人ごみが苦手なんで。大阪も人は多いんですが、東京のそれとは全然違います。大阪と東京では、「人ごみ」の定義が違うと思いました。電車の混みかたとか最初ビックリしましたよ(笑)。あとは、土日とか外にいる人数が全然違います。大阪って人が多い場所もあるんですが、そこを外せば少なくなるんで。その感覚はいまだに慣れませんね。

――東京に来てまだあまり経っていないんですか?

ジョンリさん:ちょうど1年ですが、仕事のときは室内が多いですし、学校は学校に行っているだけなんで、東京の1年分を満喫できてないですね。忙しいのもあるかもしれませんが……と言いながら、昨日も夕飯を食べに渋谷に行ってきました。そして人の多さにまた驚きました。

――渋谷の街は随分気に入っているようですね?

ジョンリさん:渋谷は人が多いんですが、それを除けば好きです。やっぱり憧れを抱いていたんで。東京出身じゃない人って、都会と言えば新宿や渋谷を考えると思うんですよ。来たときに、ファッションはいろいろなものがあるし、ギャルの発祥地でもあるし、常に最先端にあるような気がしました。活気があるし、買い物もたくさんできるし、好きですね。

――思い出の場所や気に入っているスポットなどありましたらお願いします。

ジョンリさん:やっぱり渋谷かな。買い物が好きなんで「109」とか、あとは原宿の竹下通りとか。スペイン坂も好きですね。ファッションを見るのや買い物は、昔から好きなんですよ。

――いろいろなことを体験するのが好きというジョンリさんですが、4月に行われたライブはどうでした?

ジョンリさん:ライブ終わった直後は、すごい楽しかったということしか感じませんでした。でも、そのあといろいろ学ぶことがありました。楽しい分難しいし、楽しい分苦しいということですね。その代わり、がんばったぶん達成感もあるという。あと、ファンの人と直接、接するというのは少ない機会しかないし、大切な場所だけどその分努力が必要だなと思いました。

――今後、挑戦したいことは?

ジョンリさん:なんでも挑戦してみたいですね。私の考え方なんですが、新しいことには音楽関係であったも、なくてもやっていきたいです。今は音楽が1番好きなんですが、もしかしたら明日することが音楽よりも好きになるかもしれないので。今は音楽がすべてなんですが、これだけではないかもしれないという思いは、心のなかのどこかにはあるんです。だから新しいこともして、それが音楽の活動によく反映されたらなと思います。でも、今は音楽がすごく楽しいですし、生きがいです。

――では、ジョンリさんにとって「すばらしきせかい」とはなんですか?

ジョンリさん:場所とか物とかいろいろ考えたんですが、結局それは欲だと思ったんです。やっぱりこの世界の素晴らしさは、もっと根本的なところだと考え、普段は気づけないような「愛と平和」、「LOVE and PEACE」というものなんじゃないかなと。夜寝る場所があって、朝目覚めたらちゃんと光がある。そういうものが素晴らしいと思って、「あしたの光は待っているから」とか「星は必ず輝くから」というような歌詞が生まれました。

――最後にCD発売を楽しみにいている人へ、メッセージをお願いします

ジョンリさん:今回発売される3rdシングル「Lullaby For You」は、私自身も気にいっています。また、それ以外にも楽しめる要素の含まれたシングルになったと思うので、ぜひいろいろな人に聞いてもらいたいですね。そして、このシングルがきっかけで初めてRPGに挑戦してもらえたり、音楽に興味を持ってもらえたり、さまざまなきっかけになればうれしいです。なるべく多くの人に届けばいいなと考えているので、ぜひ聞いてみてください。


曲を作ったときに苦労したポイントや、プライベートについて語ってくれたジョンリさん。さまざまなことに興味があるというアクティブな彼女は、「音楽に限らず、なんにでも積極的に挑戦していきたい」とエネルギッシュにコメントしていた。







(C)EMI Music Japan Inc. All rights reserved.

データ

▼「Lullaby For You」
■品番:TOCT-22284
■発売元:EMIミュージックジャパン
■発売日:2007年7月25日
■価格:1,000円(税込)

■「Lullaby For You」収録曲
 01.「Lullaby For You」
 02.「Catch me」
 03.「Lovers DRIVE」
 04.「~約束~ Live Version」
 05.「Lullaby For You (Instrumental)」
 06.「Catch me (Instrumental)」
 07.「Lovers DRIVE (Instrumental)」

■「Lullaby For You」の予約・購入はこちら
Amazon
※Amazonの販売価格:1,000円(税込)

▼『すばらしきこのせかい』
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:DS
■ジャンル:A・RPG
■発売日:2007年7月27日
■価格:5,980円(税込)

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Amazon
TSUTAYA online
※Amazonの販売価格:5,382円(税込)
※TSUTAYA onlineの販売価格:5,381円(税込)

▼「すばらしきこのせかい Wonderful World Edition(DS Lite同梱版)」
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:DS
■ジャンル:A・RPG
■発売日:2007年7月27日
■価格:22,780円(税込)
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■関連サイト
「JYONGRI OFFICIAL WEBSITE」
『すばらしきこのせかい』公式サイト
スクウェア・エニックス
EMIミュージックジャパン