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2007年7月18日(水)

注目タイトルが続々お目見え!SCE発表会「PLAYSTATIONPREMIERE2007」開催

 SCEは、7月17日に東京・六本木のTOHOシネマズにてPS3&PSP関連商品の発表会「PLAYSTATION PREMIERE2007」を開催した。

 この発表会では、SCEとサードパーティから、PS3およびPSPに関連したソフト、周辺機器の発表が行われた。そのなかには、この発表会で初めてタイトルが発表されたものや実機を使ったデモを披露するものもあり、参加者たちの熱い視線を集めていた。

 まず最初に登壇したSCE社長兼グループCOOの平井一夫氏から、先日のE3で発表した新型のPSPに関するデモンストレーションが行われた。この新型は、従来機種よりも33%軽量化、19%の薄型化がされており、さらにビデオ映像出力端子が搭載されている。日本での発売日は9月20日で、価格は19,800円(税込)。詳しくはこちらのニュースを参照のこと。
 また、新型PSP専用の周辺機器のワンセグチューナーが9月20日に6,980円(税込)で発売されることも発表された。

ポリフォニーデジタル

 続いて、ポリフォニーデジタル代表取締役プレジデントの山内一典氏による『グランツーリスモ』シリーズの最新作である、PS3用ソフト『GT5』のプレゼンテーションが実機を用いて行われた。本作では最大16台のマシンが参加するレースを楽しむことができるとのことで、山内氏みずからコントローラを握ってレースの模様を紹介してくれた。
  また、本作の収録車種について山内氏は「今年10月26日に行われる東京モーターショーには、日産スカイラインGTRや、三菱ランサーエボリューションなど、日本を代表するスーパーカーが出展されます。これらの車種は各自動車メーカーの協力を受け、本作にも収録します」とコメント。発売日については、東京モーターショーにあわせ、2007年10月に発売するとのこと。
 なお、本作の公式サイトがオープンしているので、興味のある人はアクセスしてみてほしい。

レベルファイブ

 レベルファイブ代表取締役社長の日野晃博氏は、PS3用ソフト『白騎士物語』のキャラクターメイキングと戦闘シーンの一部を、実機を用いて紹介。本作のキャラクターメイキングは、顔の輪郭、眉、目、口などのパーツを、角度、大きさなど細かく設定できることが特徴。ここでは、俳優の要潤氏をモデルにしたキャラクタを作成してみせていた。
 また、戦闘シーンについては、「斬り」、「空中斬り」、「フレイム」など、戦闘コマンドを事前に組み合わせて作成する「コンボ」システムと、巨大な敵「トロル」に対して「白騎士」に変身して戦う様子が紹介された。本作の発売時期についてはまだ未定だが、日野氏は「東京ゲームショウ2007」でプレイ可能なバージョンを出展したいとコメントしていた。

SCE

 SCE JAPANスタジオ シニアバイスプレジデントの桐田富和氏が紹介したのは、ユーザーが自由にキャラクター、ステージを作成し、オンラインを通じて世界中のユーザーがそれをプレイできるというPS3用ソフト『LittleBigPlanet』。実際にゲームを見たほうが早いということで、発表会用に作成された特別ステージに、SCE代表プレイヤー4名が挑戦した。
  システムは基本的には横スクロール(縦にスクロールする場面も見られた)のアクションゲーム。4人のプレイヤーが協力しながら、設定されたゴール地点を目指すことになる。今回紹介されたステージでは、重い石を協力して持ち上げたり、シーソー型の橋をタイミングよく渡るという、協力プレイ前提の障害物が設置されていたようだ。
 なお、ゴールした後にはお互いパンチを繰り出す大乱闘が始まっていたので、協力プレイだけでなく、対戦プレイ的なモードも用意されているのかもしれない。

バンダイナムコゲームス

 バンダイナムコゲームス代表取締役副社長 コンテンツ制作本部長の鵜之澤伸氏は人気シリーズの最新作『鉄拳6』、『ソウルキャリバーIV』をムービーを使って紹介。また、PS3用ソフト『タイムクライシス4』は、PS3用周辺機器の『ガンコン3』とあわせて紹介していた。
 そして、『塊魂』シリーズを手がけた高橋慶太氏の最新作となるPS3用ソフト『のびのびBOY』の紹介の際には、「高橋から「なにも言わずにデモを見せるように」と言われていたんですが、そういうわけにもいきませんよね」と苦笑した鵜之澤氏。デモの内容は、30秒の間、不思議なキャラクターがスクリーン上でうにょうにょ動くだけ、というものだったので、それも納得。高橋氏によれば「PS3の性能によってようやく実現したゲーム」だということだが、はたしてどんなゲーム内容なのだろうか……。

セガ

 セガ R&Dクリエイティブオフィサー CS開発統括部 副統括部長兼NEソフト研究開発部長の名越稔洋氏は、なんとちょんまげ&着流し姿で登場し、「このコスプレが次回作のヒントです」とコメント。髪型と、龍の柄が描かれた着物を見ると、戦国時代か江戸時代あたりを舞台にした『龍が如く』ではないかと推測できるが、はたして正解は……?
 なお、名越氏がムービーを使って紹介したタイトルは、架空の中世で起こった「第二次ヨーロッパ大戦」を描いたPS3用ソフト『戦場のヴァルキュリア』と、サウンドノベルシリーズの最新作、PS3用ソフト『忌火起草』の2本。冒頭の未発表タイトルも含めたこれらのタイトルは、2007年9月14日に開催される「セガ戦略発表会」で改めて発表されるようだ。

SCE

 休憩を挟んで、再度SCE JAPAN スタジオ シニアバイスプレジデントの桐田富和氏が登壇し、「PLAYSTATION Home」の説明を実機を用いて行った。仮想世界の中を、桐田氏を模したアバター(“ラチェット”風の耳つき)が自由に歩き回り、他のキャラクターに話しかけたり、いきなり踊ったり、街に設置されたスクリーンを閲覧するなどしていた。

コナミ

 そして、コナミからは執行役員 クリエイティブオフィサー 小島プロダクション監督の小島秀夫氏が登壇。本邦初公開となる、PS3用ソフト『METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS』の実機を用いたデモを披露した。その内容は、PMC(軍事請負企業)と民兵が激しい市街戦を繰り広げる戦場を、“スネーク”が各種のアクションと武器を駆使して進んでいくというもの。そのなかから印象的なアクションを以下に紹介する。

“スネーク”のアクション
・石像にカムフラージュして敵をやり過ごす。ついでに、隣にあった男性像の大事な部分を手でカムフラージュしていた。
・ほふく前進で敵に接近し、背後から銃を突きつけてホールドアップ状態に。敵兵士のボディチェックを行い、銃器やレーションなどのアイテムを奪う。最後には大事な部分に一撃を加え、昏倒させていた。なお、大事な部分への一撃は、女性兵士には無効とのこと。
・シリーズでおなじみのダンボールに代わって、ドラム缶に隠れるアクションが追加された。ダンボールよりも耐久性に優れるらしい。また、ドラム缶の中に入ったまま転がって進めば、敵を吹っ飛ばすことができる。ただ、その後“スネーク”は気分が悪くなるようで、ドラム缶から出た直後に嘔吐していた。
・気分直しに、ということで、セクシーショット満載のグラビア本を楽しむ“スネーク”。ページ数はかなりの量になるらしい。
・ゴミ箱の中に隠れて敵をやり過ごす場面も。ただし、長い間ゴミ箱の中にいると、悪臭が移ってしまい、ゴミ箱から出た際に敵に発見されやすくなるという。
・“オタコン”は、“スネーク”をサポートするために小型ロボット「メタルギアMk2」を送り込む。「メタルギアMk2」は主に偵察面で活躍するが、微弱な電流を発生させることで敵兵士を気絶させることもできる。なお、操縦は“スネーク”がPS3コントローラのような外見の機器を使って行う。
・地面に背を向けた、仰向け状態で移動ができる。この体勢からグレネードを投げることも可能。

 なおこのプレイでは、“スネーク”は民兵側に加わってPMCの兵士を倒していたが、小島氏によれば、民兵に味方してもいいし、PMCに味方してもいいし、戦闘にまったく介入しないという選択もあるという。これまでのシリーズをも上回る、自由度の高い作品になると思われる。

 続いて発表されたPSP用ソフト『METAL GEAR SOLID PORTABLE OPS +』は、2006年12月に発売された『METAL GEAR SOLID PORTABLE OPS』の拡張パック。新ステージ、新キャラクターや、新シングルプレイモード「インフィニティミッション」などが追加されているとのこと。

カプコン

 カプコン常務執行役員 開発統括本部長 兼 オンライン事業統括の稲船敬二氏は、PS3用ソフト『デビル メイ クライ 4』と『BIOHAZARD 5』をムービーとともに紹介。

コーエー

 コーエー代表取締役執行役員社長COOの松原健二氏は、PS3用ソフト『BLADESTORM』、『Fatal Inertia』と『Ni-OH』のタイトルを紹介した後、『無双』シリーズの最新作『真・三国無双5』を発表。本作はキャラクターの使用武器やモーション、デザインを一新し、まったく新しい感覚でプレイすることができるという。今回は実機を用いたデモこそ行われなかったが、「東京ゲームショウ2007」にてプレイ可能なバージョンが出展される予定だ。

スクウェア・エニックス

 最後に登壇したのは、スクウェア・エニックス コーポレート・エグゼクティブの橋本真司氏。PS3用ソフト『THE LAST REMNANT:ラスト レムナント』、『FINAL FANTASY XIII』、『FINAL FANTASY Versus XIII』のムービーを披露。『ファイナルファンタジー』2作品については、2008年から実機を用いた画面を含めた展開を開始していくと語った。また、PSP用ソフト『クライシス コア-ファイナルファンタジーVII-』については、ムービーを公開するとともに、新型PSP本体とのセットを限定77,777個発売することを発表。発売日は新型PSP発売日の1週間前にあたる9月13日となっているので、少しでも早く新型PSPが欲しいという人には見逃せないところだろう。

 なお、この発表会では上記に紹介したほかにも、数多くのタイトルのプロモーションムービーが上映された。こちらの記事で画像とともに紹介しているので、あわせてチェックしてほしい。




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