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2007年6月22日(金)

【今週の1本】キュートなフェイスでも中身はハードDS『おんたま♪おんぷ島へん』

 「♪たったたたったおんたま」鼻歌交じりにゲームプレイしてたら村田(仮)に拉致された怒左右衛門です。みなさん初めまして。
 さて、最近女っ気がないのはいわゆるおしゃれ系ゲームを遊んでないからだと勝手に思いつきまして、おしゃれ系=音ゲーだろと思ったんですが、『ポップン』とか難しいし、これならいけんじゃねと白羽の矢を立てたのが本作『おんたま』。オイオイどんな幼女引っ掛ける気だよ!
 はてさて、内容はいたってシンプル。タッチスクリーンで“おんたま”と呼ばれる音の精霊をタッチして方向キーで演奏するそれだけ。それだけなのですが、これが難しいイヤ奥深い。
 というわけで、ファーストインプレッション行ってみましょう。

■右手と左手が別に動かないのは歳だからか?

 “おんたま”と呼ばれる精霊を使役して「おん楽」と呼ばれる楽曲を演奏できる世界。「おん楽」の演奏者は、「おんたマスター」と呼ばれ、「おんばん」という楽曲の詰まったディスクで“おんたま”を集めて自由自在に演奏できるというのが大まかな世界設定。こんな世界を舞台に男の子主人公“ビート”、女の子主人公“レスト”のどちらかを選んで、立ちふさがるライバルたちを努力+友情=勝利の方程式で叩きのめし、世紀末救世主になる。そんな話ではありません。絵柄がキュートならストーリーもキュート。まあ、そこら辺は見ればわかるかと思いますが。
 さて、ゲームシステムをもうちょっと詳しく説明しましょう。タッチスクリーンに現れる“おんたま”をタッチすると音符に変化するので、その音符がホールと呼ばれる穴にきれいに納まったときに指定された方向キーを押して演奏する。それだけです。それだけですがこれが難しい。最初に利き手を聞かれるのですが、子供向けと侮り、「プロは利き手を預けない」理論で逆手を指定したらエライことに。気を取り直して利き手に右手を指定してノーマルを選択して惨敗。「もうこねーよ、うわーん」。とかいってても話が進まないので恥を忍んでイージーでプレイ。イージーは、“おんたま”をタッチしなくてもホールに合わさったときに方向キーを入れるだけで演奏できるモード。ちなみにマスター、グレート、グッド、ミスとランクがあるのですが“おんたま”に触れないとグッドしかでません。世の中そんなに甘くない。
 プレイは利き腕で“おんたま”を触って、逆手で方向キーを入れるのですが、歳のせいかこれが上手くいかない。最初のうちは何とかなるんですが、そのうち、2回触らないと消えない“でかおんたま”とか、お邪魔キャラクターの“くろおんたま”とかが出てくるので、大体パニくって悲惨なことになる。高等テクニックにタッチペンで引いた線のなかの同色の“おんたま”が消せる「サークル」という技があるんですが、これは同色しか消せないので、違う色が出てくるともう大変。さらに上級になると、“おんたま”をホールドしたまま左右に振るとポイントアップする「スウィング」、“おんたま”を好きなほうに投げられる「スロー」などなどあるのですが、そんなのムリムリ。もっと言うと、ホールの付近でしか音符の表示されない「サドゥンスタイル」や逆にホールの付近で音符が消える「ヒドゥンスタイル」なんかも選べますがそんなのもっとムリムリ。

■あの曲も……あるらしい。

 プレイすると結果にあわせてポイントがもらえるのですが、このポイントを貯めることでゲームプレイを有利にするアイテムが買えるほかに楽曲も買える……らしい。その楽曲のなかにご存知、昨今のゲームミュージックシーンをリードするあの名曲「レッツゴー陰陽師」が収録されているそうなのです。(それがプレイの一助になっているといっても過言ではない)なのですが、イージーでプレイしてても一向にポイントが貯まらない。これはたまらない。いや洒落はさておき、イージーでヒィヒィ言ってるへたれには「陰陽師」は早すぎるのか?

■うだうだ言う友人には体験版をダウンロード

 ちなみに本作が1本あれば、友人のDSに通信で体験版をダウンロードできます。うだうだ言う人には無理にでもダウンロードして、プレイさせてみましょう。感謝されること請け合いです。(感謝されなくても当方は責任を負いません。)

■『おんぷ島へん』ということは?

 ゲーム画面は明らかに対戦を意識しているのですが、本作には対人戦は実装されてません。つまりは次回作以降には実装される可能性が高い訳です。ここで腕を磨いておけば対戦モードを実装したときに友人に腕の違いを見せつけられます。よく言うじゃないですか「先んずれば人を制す」と。

 果てさてとりとめのないインプレッションですが、やってるとだんだん気持ちよくなってくるのが、音ゲーの不思議なところ。曲もいい感じなので、繰り返しプレイしていると気づかずにハミングいている自分にちょっと酔ったりできますよ。(怒左右衛門)
おんたま♪おんぷ島へん
おんたまはタッチすると画面上部の音符に変わります。右利きなら方向キーで、左利きならABXYで向きを合わせて演奏します。
おんたま♪おんぷ島へん

おんたま♪おんぷ島へん
ストーリーは、男の子のビートと女の子のレストで微妙に違いますが、最初と最後は同じ。つまりどっちを選んでも特に問題はないということです。ついでに、キャラクターごとの性能差もありません。ついでに演奏を完了した曲はフリープレイで選べるようになります。
おんたま♪おんぷ島へん
LボタンかRボタンを押すことでサークル(輪っか)を複数作ることができます。これでたくさんおんたまを消すと高得点ですが、実際そんな余裕はないって!
おんたま♪おんぷ島へん
マイクに息を吹きかけるとまとめておんたまを音符に変えてくれる便利なブレスが使えますが、無論使用数には制限が。
おんたま♪おんぷ島へん
曲を演奏し終わると結果にあわせてポイントがもらえます。このポイントを使うとプレイに有利なアイテムや曲に交換できます。そんなに劇的なアイテムはないんですが……。
おんたま♪おんぷ島へん

おんたま♪おんぷ島へん

おんたま♪おんぷ島へん
登場する敵キャラもなんともほのぼの。一応世界の危機的状況らしいのですが、そんな気配は微塵もありません。
おんたま♪おんぷ島へん

おんたま♪おんぷ島へん
2回触るか、サークルで囲まないと消えないでかおんたま。3個以上連続で出てくきて、さらにくろおんたまなんか出てきた日には、もうパニック必至。

(C)NOISEFACTORY

データ

▼『おんたま♪おんぷ島へん』
■メーカー:ノイズファクトリー
■対応機種:DS
■ジャンル:ACT
■発売日:2007年6月7日
■価格:5,040円(税込)
※セガダイレクトの販売価格:4,536円(税込)
※Amazonの販売価格:4,435円(税込)
※TSUTAYA.onlineの販売価格:5,040円(税込)

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『おんたま♪おんぷ島へん』公式サイト
ノイズファクトリー