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2007年3月8日(木)

デストロイヤー対ブッチャーの場外乱闘に「殺す気か!?」『レッスルキングダム2』発表会

 ユークスは、本日3月8日に東京・銀座ADK松竹スクエアビルにて、5月10日に発売予定のPS2用ソフト『レッスルキングダム2 プロレスリング世界大戦』の発表会を行った。

 『レッスルキングダム2 プロレスリング世界大戦』は、国内の人気レスラーをリアルなグラフィックで描いて、プロレスファンから絶大な支持を受けた『レッスルキングダム』の続編。本作から搭載された新システムの「スタイルアクション」により、打撃合戦、チェーンレスリング、力比べなど、プロレスの試合中に見られるシチュエーションを自在に再現できることが大きな特徴だ。また、ジャンボ鶴田、スタン・ハンセン、初代タイガーマスクなど、日本のプロレス史に名前を刻んだ伝説の名レスラーが多数収録されていることも、往年のプロレスファンにはうれしいポイントだろう。

 製作発表会で挨拶に立ったユークス代表取締役社長の谷口行規氏は「ゲーム中で活躍するレジェンドレスラーの姿を見れば、プロレス黄金時代と言われたあの時代の気持ちがよみがえるでしょう。ユークスの使命はプロレスファンの夢を1つでも多く実現すること。これからもよろしくお願いします」とプロレスファンには心強いコメントを披露。
 続けてステージにあがったユークス開発部の伊東弘二氏からは、本作の概要が紹介された。とくにこだわった点は、レスラーの動き、見た目の再現度。そして苦労した点は、レジェンドレスラーの資料集めだったとか。「リアルなグラフィックで甦ったレジェンドレスラーと、受けの美学を再現できる新システムを体験してください」と語った。

 ここで、外国人レジェンドレスラーの代表格である「白覆面の魔王」ザ・デストロイヤー氏と「黒い呪術師」アブドーラ・ザ・ブッチャー氏が、ダチョウ倶楽部の肥後克広氏、上島竜兵氏とともに登場! 肥後氏、上島氏はともに大のプロレスファンであり「一緒に入場できてうれしい」と感激をあらわにしていた。

 しかし、かつて日本のリング上で死闘を繰り広げていたデストロイヤー氏、ブッチャー氏だけに、顔をあわせるや否や一触即発の雰囲気に! 「誰か間に入れ!」、「危ないよ!」とセコンド役の肥後氏、上島氏は顔面蒼白になりながらも会見スタート。

 親日家として知られる2人はたびたび来日しており、デストロイヤー氏は昨年8月以来、ブッチャー氏は先月以来の来日。最後にこの2人で試合をしたのは20年も前にさかのぼるとのことで、「全身あざだらけになった」というデストロイヤー氏に、ブッチャー氏は「体じゃなくて、頭だけケガした」と会場を笑わせる。上島氏はこの試合をテレビで見ていたとのことで「すごい流血試合でしたよね」と熱く語るも、やはり腰は引け気味。「なんで緊張してるんだ? オレたちはパートナーだろう?」と迫るブッチャー氏に「それが緊張するんだよ!」と言い返す。と、突然上島氏をとらえたブッチャー氏が必殺のチョーク攻撃を敢行! 痛みと恐怖のあまり、取材陣の席まで逃げまどう上島氏の姿を見ながら、肥後氏は「うらやましい……」とプロレスファンならではのつぶやきを漏らしていた。

 さらに、「せっかくですから」ということで、デストロイヤー氏の必殺技、4の字固めを披露するという流れに。肥後氏は「ここはやっぱり上島さんに」と振るが、上島氏は「俺はさっきフォークで刺されてるんだよ! こんなことをされにきたんじゃないんだよ!」とかたくなに拒否。しかたなく、「じゃあ俺がやるよ」と肥後氏が手をあげると、司会の女性も「じゃあ私が」と挙手。これを見た上島さんが「じゃあ俺が……」という流れになるかと思いきや、ステージの脇から会見を見ていた谷口氏も挙手しているのを司会の女性が発見! ブッチャー氏もこのハプニングには大喜びで、「ボクが受けるほうがいい? シャチョーのほうがいい?(ブッチャー氏)」、「じゃあ……社長で(肥後氏)」ということで、デストロイヤー氏必殺の4の字固めが谷口氏にサク裂! 痛みのあまり絶叫をあげてタップした谷口氏は、さらにブッチャー氏からフォーク攻撃を受けて悶絶。肥後氏によれば「寺門よりいいリアクション」だったらしい。

 また、デストロイヤー氏は「みなさんが知らないことを1つ教えてあげます」と前置きし、それまでの穏やかな表情を一転させ、真剣な眼差しで語り始めた。「私は1963年に力道山と最後の試合を行いました。その試合後、彼と一緒に食事に行ったんですが、その席で、力道山はしきりに「もう1日残ってくれ」と言ってきました。しかし、私にはポートランドで試合の予定があったので、すぐアメリカに戻らなくてはいけなかった。翌日、力道山が刺されたというニュースを聞いて、そんなはずはない、昨日は私と一緒に食事をしていたんだから、なにかの間違いだろう。そう思ったんですが、残念ながら本当の話でした。もしあのとき、帰国を1日延ばしていたら、彼と一緒にこの場で楽しくイベントに参加できていたかもしれなかった……」と、力道山氏との最後のエピソードを明かしてくれた。

 このあと、ステージ上にPS2が運び込まれ、肥後氏操るデストロイヤー選手と、上島氏操るブッチャー選手が、『レッスルキングダム2』上で30分1本勝負の試合を行うことに。「世界一高く飛ぶ」と言われたデストロイヤー選手のドロップキックで開幕した試合は、一進一退の攻防。ヘッドバット合戦でブッチャー氏が流血すると、後ろで応援していたデストロイヤー氏、ブッチャー氏もエキサイト! 「フィギュア・フォー・レッグロック!!」、「ヘッドバットヘッドバット!!」と、画面中の自分に盛んに声援を送る。まず先に必殺技を繰り出したのはブッチャー選手。フォークをデストロイヤー選手に突き刺してダウンさせフォールにいくが、デストロイヤー選手はカウント2でクリア! パンチで反撃し、すかさず4の字固めへ!(「ギバップ!?(デストロイヤー氏)」、「ノー!(ブッチャー氏)」) なんとか4の字固めを振りほどいたブッチャー選手だが、ボディシザースの追撃を受けて、無念のフォール負け(3分14秒、ボディシザースからの体固め)。この敗北に怒ったブッチャー氏は、操作していた上島氏にイス攻撃! この予想外の奇襲には、さすがの上島氏も涙目に……。

 また、谷口氏の口から、5月8日に「レッスルキングダム IN GINZA」という名前の興業が行われることが明らかにされた! 興業に全面協力するのは新日本プロレスで、会場はこの日に会見が行われた銀座ADK松竹スクエアビル。この発表に、肥後氏と上島氏は「ぜひ参加したい、試合はしないけど(笑)」と目を輝かせていた。デストロイヤー氏、ブッチャー氏も、谷口氏とタッグを組んでの参戦を表明するが、谷口氏は顔を引きつらせて断っていた。

 なお、この会見終了後には、デストロイヤー氏、ブッチャー氏に対する、電撃プレイステーションの単独インタビューが行われた。宿敵として名勝負を繰り広げたお互いの印象、日本マットで一番思い出に残っている試合、日本のレジェンドレスラーについてなど、数々の貴重な話を語ってもらえた。このインタビューの内容と、ゲーム内容の詳細は3月30日発売の電撃プレイステーションVol.385に掲載されるので、プロレスファンはぜひ目を通してほしい。

リング上のファイトだけでなく、テレビのバラエティ番組でも絶大な人気を誇ったデストロイヤー氏。代名詞である4の字固めは、多くのプロレスファンがマネしたはず。

フォーク攻撃をはじめとした数々の凶器攻撃で、数々のリングを血に染めたブッチャー氏。この日も、上島氏、谷口氏を血祭りにあげていた。

顔をあわせるなり、臨戦態勢になった2人。割って入る上島氏も命がけだ。

昔話に花が咲き、会見は和やかなムードで進んでいたのだが……。

最初にフォークの餌食になったのは上島氏。帽子を取られてしまったので、「訴えてやる!」の定番ギャグができなかったらしい。



4の字固めの犠牲者は誰もが上島氏だと思っていたのだが、まんざらでもなさそうな表情で谷口氏が立候補! しかし技を受けると、あまりの痛みに絶叫! ようやく解放されたと思ったら、フォーク攻撃のオマケつき。

『レッスルキングダム2』を使って、往年の名勝負を再現! 後方で応援するブッチャー氏の手にはイスが……。

敗北した上島氏の脳天に、ブッチャー氏のイス直撃! 上島氏が一言もコメントを発せずに悶絶したところを見ると、本気で痛かったようだ。

最後は仲良く記念撮影。ブッチャー氏は上島氏を気に入ったのか、撮影中でもひたすらいじりまくっていた。

記者会見後に行われた電撃プレイステーションで単独インタビューの模様。プロレスラブの編集者、男塾先輩は無事生還できたのか……?

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データ

▼『レッスルキングダム2 プロレスリング世界大戦』
■メーカー:ユークス
■対応機種:PS2
■ジャンル:SPG
■発売日:2007年5月10日
■価格:7,140円(税込)

■関連サイト
『レッスルキングダム2 プロレスリング世界大戦』公式サイト
ユークス