2007年3月3日(土)
グローバル・A・エンタテインメントは、3月1日に発売されたPS2用ソフト『悪代官3』の発売を記念して、本日3月3日に「悪魂祭(あくたまさい)」を東京・秋葉原で開催した。
『悪代官3』は、時代劇では正義の味方に倒される役回りの「悪代官」を主人公とした『悪代官』シリーズ最新作。悪行三昧の主人公を成敗しにあらわれる正義の味方を、数々のトラップを駆使して返り討ちにするアクションゲームだ。
今回、「悪魂祭」が行われたのは、メイド喫茶の「めいど in じゃぱん」。畳が床に敷き詰められて和風情緒あふれる空間「恵比寿屋」に変身した会場には、事前の抽選で当選した30人近くものファンが詰めかけた。
まず最初に、巫女装束に身を包んだメイドさんたちから、写真撮影禁止、火気厳禁などの諸注意が。注意を守れなかった人は「身ぐるみをはぎます」、「オークションで売ったらいくらになるかな」と、可憐なメイドさんまでもが悪の思考に染まっているようで、冒頭から悪代官の影響力の強さを感じさせた。
会場の「めいど in じゃぱん」で、巫女装束のメイドさんが「いらっしゃいませご主人様」とお出迎え。こんなに可愛いのに、心はすっかり悪に染まっていた。でもイベント終了後は優しかったからもう安心だ。 |
次に、司会・進行を務めるお笑い芸人「俺のバカ(プチ鹿島氏・恵比寿屋役/バカ野坂氏・丁稚役)」がステージ上へ。お客さんをいじったり、野坂氏が昨日寝ながら考えた新必殺技を披露するなどして客席を暖めていると、「きゃあー!」という絹を裂くような悲鳴が! おびえた表情でステージに走ってきたのは、町娘役の藤森ゆき奈さん。これを追いかけて、悪代官役の千本松喜兵衛氏も登場! がっちりと捕まってしまった藤森さんは「こんな人前で、おやめ下さい!」と懇願するが、千本松氏は「人前だからこそ……燃えるのじゃあー!!!」と一気に帯を引っ張る! 「あーれー!」とくるくる回る藤森さんの姿に、会場からは大拍手が送られていた。
司会を務めた「俺のバカ」さん。野坂氏の必殺技は、「こおぉおぉ……ふぅうぅうぅ……」と気をためながら、最後に決めポーズとともに「参った!!」と叫ぶというもの。この直後の、プチ鹿島氏の困りきった表情が印象的だった。 |
全男子の憧れ、帯回しを実演!! 何度も何度も何度も帯回しされている藤森さんだけに、すばらしい回りっぷりを披露してくれた。 |
続けて、『悪代官3』に出演した俳優陣、用心棒の先生役の福本清三氏、悪代官の娘“おゆう”役の稲村優奈さん、くの一役の浜本郁香さんを呼び入れ、いよいよイベントスタート!
最初のイベントは、来場者がいままでに犯した悪行を告白する「悪代官とお白砂」。「お主もなかなかの悪よのぅ」と悪代官をうならせることができれば、表彰状とプレゼントがもらえるという内容だ(不合格だと斬られる)。この日披露された悪行は、「妹がメロンゼリーをよこせと言ってきたので、ワサビ入りのゼリーを食べさせた」といった可愛らしいものから、「恩師が経営している塾のすぐ近くに、新しい塾を設立した」というコメントしづらいものまで。なお、「ゲームを買うお金がなかったので弟のCDを売って金を作った」という来場者は、ゲームを買うのは悪事ではないため福本氏に叩き斬られて絶命した。
白状した悪行が「なかなかの悪」なら合格、「まだまだ甘い」なら失格。失格者はこのように先生の手によって斬殺される。 |
次の「浪人の一分」は、「水戸黄門」や「暴れん坊将軍」など、数々の時代劇で主人公側に斬られ続けてきた福本氏を斬り捨て、日頃たまったうっぷんを発散するというもの。これまでに斬られた数は2万回を超えるという、その道の達人である福本氏は、前のめりにゆっくり崩れ落ちたり、もんどりうって畳に倒れたりと、斬られ方に応じたさまざまな最期を披露。この名人芸には、来場者どころか出演者までも感嘆の声をあげていた。
来場者に斬られ続ける福本氏。トム・クルーズ氏たっての希望で、映画「ラスト・サムライ」にも出演したという、日本が誇る悪役だ。福本氏を斬り捨てた来場者のなかには、感動のあまり放心状態になる人も。 |
最後の「真・帯まわし無双」は、ファンと出演者が『悪代官3』のミニゲーム「帯回し」で対決するイベント。出演者側でキャラクターを操作したのは、稲村さん、藤森さん、浜本さんの女性陣。手際よく町娘の帯を取っていく稲村さんに、プチ鹿島氏は「すごい勢いで回してますね! すっかり慣れてきましたね!」と驚いていた。初めて帯を取る側にまわった藤森さんは、うれしそうな表情を浮かべて帯を引っ張り回していた。そして女性陣のなかでもっとも早く帯を取っていたのは浜本さん。プレイ中に「悪代官足遅い!」などと思わず素の声をあげてしまい、「家でプレイしてるんじゃないんですから(プチ鹿島氏)」とツッコまれる一幕も。なお、この対決で一番多くの帯を取った人には、「特製袖の下」が手渡されていた。
本日のメインイベントともいうべき「帯回し対決」。女性陣は最初は悪代官を操作するだけで一苦労だったそうだが、後半はテンポ良く帯を回していた。 |
すべてのイベント終了後、出演者の面々より『悪代官3』の収録時のエピソードが語られた。
藤森ゆき奈さん(“町娘”役)
「シリーズ中、一番多く回りました(笑)。キレイに回るのが難しかったですね。でも、私は小さい頃から帯回しされるのが夢だったので、回してもらえてうれしかったですね(プチ鹿島氏「そんな夢ねえよ」)。次回ももっと回りたいです。」
浜本郁香さん(“くの一”役)
「印象に残っているのは殺陣ですね。悪代官様と先生に教えてもらって、すごく感謝してます。(バカ野坂氏「かわいい……」、プチ鹿島氏「お前が照れるな」)」
稲村優奈さん(悪代官の娘“おゆう”役)
「撮影の最初のシーンが、親子の愛を確かめあうというシーンだったんですが、気持ちを作るのが難しかったですね。でも、お父さまの、ほんとはちょっと優しいんだよってところが見れて楽しかったです。あとは炎天下の撮影で、着物も髪飾りもかなり重くて、大変でしたけど貴重な体験でした。それと、帯を回す方をやりたかったです(笑)」
千本松喜兵衛(“悪代官”役)
「キレイな娘でしょう? 世界一です。次回作では恋人役をやってくれと頼んでいるんですよ。そのあとは夫婦役ですかね。楽しみじゃなあ! ワッハッハッハッハ!!」
この後には、Tシャツがもらえるジャンケン大会と、『悪代官3』のゲームソフトを持参した人にはサイン入りポラロイド写真がプレゼントされるサービスも行われ、悪の巣窟「恵比寿屋」で行われた「悪魂祭」は、和やかなムードで終了した。
撮影時のエピソードを語る出演陣。「悪代官を演じるにあたっての心構えみたいなものはありますか?」と問われた千本松氏は「ないですね」と即答。もう身も心も悪代官? |
データ
▼『悪代官3』
■関連サイト
・『悪代官』総合サイト
・グローバル・A・エンタテインメント