2007年2月22日（木）
【AOGC2007】11up栗原氏『真・三國無双BB』従量課金制度を解説
ブロードバンド推進協議会が主催するオンラインゲームの国際カンファレンス「アジアオンラインゲームカンファレンス 2007 東京（AOGC 2007 Tokyo）」にて、ELEVEN-UP取締役の栗原哲氏による講演「『真・三國無双BB』運営概要と従量課金について」が行われた。
『真・三國無双BB』は、コーエーの人気ACT『真・三國無双』シリーズのオンラインゲームとしてYahoo! BB会員、およびSoftBank BB会員でサービスが提供されているオンラインアクションゲーム。開発をコーエー、配信・ISP回線などのサポートをSoftBank BB、運営・企画をELEVEN-UPがそれぞれ担当するという、珍しいタイプのビジネスモデルでサービス提供が行われている。
「AOGC 2007 Tokyo」の講演では、まずはじめにゲームタイトルの概要、サービスモデルが紹介された後、『真・三國無双BB』の課金システムとして採用されている従量課金システムが解説された。
この従量課金システムとは、プレイヤーが戦闘に参加するごとに消費する「無双軍檄（むそうぐんげき）」と呼ばれるアイテムを購入し、持っている「無双軍檄」の回数分ゲームを楽しむことができるというシステム。「無双軍檄」の価格は、315円（税込）の「無双軍檄おためし9」、1,050円（税込）の「無双軍檄 30＋3」、3,150円（税込）の「無双軍檄 90＋30」の3種類の料金メニューが用意されている。
本来は「無双軍檄」の購入費用以外に月額固定料金が必要となるが、現在はキャンペーン期間中につき無料となっている。キャンペーン終了予定日は未定。
栗原氏によると、「本作はPvPもできるアクションゲームのため、アイテム課金によるキャラクターの強化は当面避けたい」、「MMORPGのように長時間遊ぶタイトルではないため、バトル毎に課金しても非常識な客単価にならない」ために従量課金システムを採用したとのこと。加えて、固定料金を低額、または無料にすることで、ユーザーの新規参入を促す効果を期待したという。
この従量課金システムが本作に採用されることが発表されたのは昨年9月13日で、発表直後は登録ユーザー数が減少。しかしながら、「東京ゲームショウ2006」会場での試遊イベントを経て、プレオープンが開始されてからは順調に回復しより多くの登録ユーザーを獲得できたとのことだ。
また、『真・三國無双BB』では定期的にユーザーアンケートが実施されており、そのアンケートから取られたデータも公開。アンケートデータによると、オンラインゲームにかける金額は1カ月につき1,000円以下にしたいというユーザーが半数を超えていた。
だが、『真・三國無双BB』の月額単価は2,700円～3,100円（「無双軍檄」1つを25円で換算）で、1日に付き平均5.3回（約132.5円）を消費しているという。『真・三國無双BB』のプレイ時間は1回の戦闘に12分程度で、カジュアルゲームのような感覚でユーザーにプレイされていることがわかる。
本講演は『真・三國無双BB』の課金システムの解説、およびデータの紹介だったため、これといった結論は用意されていない。しかしながら本作のサービスは、ライトに遊ぶオンライン対応カジュアルゲームの新たな課金システムモデルの可能性を感じさせる結果になったのではないだろうか。
なお、アンケートでは『真・三國無双BB』のプレイヤーの多くが特定のISPに限定せずに本作をプレイしたいと希望しており、ELEVEN-UPでもこの意見を前向きに検討しているという。近い将来、Yahoo! BB会員、およびSoftBank BB会員ではなくても『真・三國無双BB』をプレイできる日が来るかもしれない。
ELEVEN-UP取締役の栗原氏。ユーザーアンケートのデータを交えつつ、『真・三國無双BB』の課金システムを紹介した。
ELEVEN-UPのゲームポイント管理システムを擬人化したキャラクター“ポインちゃん”。同社では、『真・三國無双BB』の従量課金だけでなく、他のオンラインゲームの課金ポイントも一括して管理するために独自の管理システムを開発している。
【開催日時】2007年2月22日・23日
【開催場所】ベルサール神田(東京都千代田区)
【主催】ブロードバンド推進協議会
【受講料】30,000円
▼『真・三國無双BB』
■メーカー：ELEVEN-UP/コーエー
■対応機種：PC(対応OS：Windows2000/XP)
■ジャンル：ACT(オンライン専用)
■正式サービス開始日：2006年11月1日
■月額固定料金：315円(税込)
■従量制料金：「無双軍檄おためし9」315円(税込)/「無双軍檄 30＋3」1,050円(税込)/「無双軍檄 90＋30」3,150円(税込)
『真・三國無双BB』は、コーエーの人気ACT『真・三國無双』シリーズのオンラインゲームとしてYahoo! BB会員、およびSoftBank BB会員でサービスが提供されているオンラインアクションゲーム。開発をコーエー、配信・ISP回線などのサポートをSoftBank BB、運営・企画をELEVEN-UPがそれぞれ担当するという、珍しいタイプのビジネスモデルでサービス提供が行われている。
「AOGC 2007 Tokyo」の講演では、まずはじめにゲームタイトルの概要、サービスモデルが紹介された後、『真・三國無双BB』の課金システムとして採用されている従量課金システムが解説された。
この従量課金システムとは、プレイヤーが戦闘に参加するごとに消費する「無双軍檄（むそうぐんげき）」と呼ばれるアイテムを購入し、持っている「無双軍檄」の回数分ゲームを楽しむことができるというシステム。「無双軍檄」の価格は、315円（税込）の「無双軍檄おためし9」、1,050円（税込）の「無双軍檄 30＋3」、3,150円（税込）の「無双軍檄 90＋30」の3種類の料金メニューが用意されている。
本来は「無双軍檄」の購入費用以外に月額固定料金が必要となるが、現在はキャンペーン期間中につき無料となっている。キャンペーン終了予定日は未定。
栗原氏によると、「本作はPvPもできるアクションゲームのため、アイテム課金によるキャラクターの強化は当面避けたい」、「MMORPGのように長時間遊ぶタイトルではないため、バトル毎に課金しても非常識な客単価にならない」ために従量課金システムを採用したとのこと。加えて、固定料金を低額、または無料にすることで、ユーザーの新規参入を促す効果を期待したという。
この従量課金システムが本作に採用されることが発表されたのは昨年9月13日で、発表直後は登録ユーザー数が減少。しかしながら、「東京ゲームショウ2006」会場での試遊イベントを経て、プレオープンが開始されてからは順調に回復しより多くの登録ユーザーを獲得できたとのことだ。
また、『真・三國無双BB』では定期的にユーザーアンケートが実施されており、そのアンケートから取られたデータも公開。アンケートデータによると、オンラインゲームにかける金額は1カ月につき1,000円以下にしたいというユーザーが半数を超えていた。
だが、『真・三國無双BB』の月額単価は2,700円～3,100円（「無双軍檄」1つを25円で換算）で、1日に付き平均5.3回（約132.5円）を消費しているという。『真・三國無双BB』のプレイ時間は1回の戦闘に12分程度で、カジュアルゲームのような感覚でユーザーにプレイされていることがわかる。
本講演は『真・三國無双BB』の課金システムの解説、およびデータの紹介だったため、これといった結論は用意されていない。しかしながら本作のサービスは、ライトに遊ぶオンライン対応カジュアルゲームの新たな課金システムモデルの可能性を感じさせる結果になったのではないだろうか。
なお、アンケートでは『真・三國無双BB』のプレイヤーの多くが特定のISPに限定せずに本作をプレイしたいと希望しており、ELEVEN-UPでもこの意見を前向きに検討しているという。近い将来、Yahoo! BB会員、およびSoftBank BB会員ではなくても『真・三國無双BB』をプレイできる日が来るかもしれない。
ELEVEN-UP取締役の栗原氏。ユーザーアンケートのデータを交えつつ、『真・三國無双BB』の課金システムを紹介した。
ELEVEN-UPのゲームポイント管理システムを擬人化したキャラクター“ポインちゃん”。同社では、『真・三國無双BB』の従量課金だけでなく、他のオンラインゲームの課金ポイントも一括して管理するために独自の管理システムを開発している。
データ
■「アジアオンラインゲームカンファレンス 2007 東京」【開催日時】2007年2月22日・23日
【開催場所】ベルサール神田(東京都千代田区)
【主催】ブロードバンド推進協議会
【受講料】30,000円
▼『真・三國無双BB』
■メーカー：ELEVEN-UP/コーエー
■対応機種：PC(対応OS：Windows2000/XP)
■ジャンル：ACT(オンライン専用)
■正式サービス開始日：2006年11月1日
■月額固定料金：315円(税込)
■従量制料金：「無双軍檄おためし9」315円(税込)/「無双軍檄 30＋3」1,050円(税込)/「無双軍檄 90＋30」3,150円(税込)
■関連サイト
・『真・三國無双BB』公式サイト
・コーエー
・ELEVEN-UP
・「アジアオンラインゲームカンファレンス 2007 東京」公式サイト
・ブロードバンド推進協議会