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2007年2月14日(水)

『レイトン教授と不思議な町』完成披露会で、早くも『レイトン』第2弾のタイトル発表

 レベルファイブは、明日2月15日に発売するDS用アドベンチャーゲーム『レイトン教授と不思議な町』の完成披露会を、東京・エプソン品川アクアスタジアムで行った。

 『レイトン教授と不思議な町』は、PS2用ソフト『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』や『ローグギャラクシー』など数々の人気作を手がけた開発会社・レベルファイブが、パブリッシャーとして発売する第1弾のタイトル。プレイヤーは“レイトン教授”を操作して、古風な町で起きた連続殺人事件の真相をあばくことになる。ゲーム中に出題される数々の「ナゾ」は、累計1,200万部を記録したベストセラー「頭の体操」シリーズの著者・多湖輝氏が監修し、タレントの大泉洋氏と堀北真希さんが声優を担当するという豪華な布陣でも話題を集めている。

 本日行われた完成披露会で最初に壇上にあがったのは、レベルファイブ社長の日野晃博氏。すでに受注本数が20万本を突破したことを発表し「今後、40万本、50万本というビッグヒットになる」と自信をのぞかせた。また、先日行われた発表会で『レイトン教授』が3部作のシリーズであることはあきらかにされていたが、そのシリーズ第2作目がこの場で早くも発表された! タイトルは『レイトン教授と悪魔の箱』。内容は、開けた人間がすべて死んでしまうという「悪魔の箱」の謎に、“レイトン教授”と“ルーク少年”が迫っていくというもの。1作目とは少しタッチを変えた、ホラー要素を取り入れた作品になるようだ。
 日野氏は「1作目の完成披露会で2作目の発表を行うということは前代未聞ですが、それだけレベルファイブが『レイトン教授』に注力していることの証明です。シリーズとして大きく成長させていこうと考えています」とコメントした。

『レイトン教授と不思議な町』のデキに確かな手応えを得た様子の日野氏。次回作は1作目よりさらにスケールアップしているという。

 次に登場したのは、“レイトン教授”を演じる大泉氏と“ルーク少年”を演じる堀北さん。収録の感想を聞かれた大泉氏は「これまでアニメで演じたのはカエルとかトカゲとかそんなのばっかりだったんですが、今回は英国紳士ということで緊張感がありましたね。英国紳士といえば“ジェームズ・ボンド”と、スパイの役作りで挑んだところ、監督から「英国紳士は忘れてくれ」と言われてしまい、ついには「もう大泉さん(のまま)でいいんで」と……」と会場の笑いを誘った。本作で初めて声優に挑んだ堀北さんは「男の子だからといって声を低くするだけでは少年ぽさがなくなってしまって。かわいらしく、でも女の子にならないように、ということですごく苦労して、できないことが悔しくて泣いちゃいました。普通にしゃべるのとはぜんぜん違うんだなって。普段アニメを見ているときには気づかなかったんですけど、挑戦してみて初めて声優の難しさを実感しましたね」と役作りには苦心したようだ。

“レイトン教授”をイメージしたシルクハットとスーツに身を包んで登場した大泉氏。「うれしくて出演前から帽子を被っているんですが、思ったよりも重くてキツい。頭が痛い」とのこと。 声優初体験で、自分とは違う性別という難しい役に挑んだ堀北さん。収録は苦労の連続だったようだが、「機会があればまた(声優を)やってみたいですね」と意欲を見せていた。

 続いて、ゲームのムービーの1シーンを抜き出した公開アフレコが行われた。本作の収録は大泉氏と堀北さんは別々に行ったため、2人そろってのアフレコは今日が初めてとのこと。謎の少女に出会うシーンに挑んだ2人、最初は順調に声をあてていたのだが、途中で「あっ、ちょ、ま、まっ、ちょ、いまどこ!?」と大泉氏が完全に流れを見失ってしまい、会場からは忍び笑いが……。「もっかいやらして?」という大泉氏のリクエストで、再度公開アフレコスタート。2回目はタイミングもぴったり合ったみごとな演技を披露してくれた。「2回目はすばらしかったですね」という司会者に、大泉氏は満足げな笑みを浮かべながら「別に2回目と言わなければわからないですからね」と、1回目の公開アフレコ部分をカットしてね、とも受け取れるコメントで答えていた。

公開アフレコ1回目はみごとに失敗。「“レイトン教授”の口が動かない部分のセリフだと、画面に“レイトン”教授って出てたんだけど、今回は出なかったから!」とは大泉氏の弁明。

 さらにスペシャルゲストとして、本作の「ナゾ」を監修した多湖輝氏が壇上にあがり、大泉氏と堀北さんに、2問の「ナゾ」を出題した。
 最初の「ナゾ」は、形の違う2人のコップに1杯のオレンジジュースを注ぐとき、両者から文句が出ないように分けるにはどうすればよいか、というもの。まずオレンジジュースを手にしたのは大泉氏。「量りとか器材を使っちゃダメなんですよね」と戸惑いながら、目分量で半分になるようにコップにジュースを注いでいく。「これで真希が先に選べばいいんじゃないんですか?」と、正解にたどりついた堀北さん。まず大泉さんがジュースを分配し、堀北さんが好きなコップを選ぶようにすれば、どちらからも文句が出ないのだ。

 次の「ナゾ」は「錯視」と呼ばれる、いわゆる目の錯覚についての問題。2つ用意された図形の線が、同じ長さに見える部分にマークをつけてもらった。その結果、2人が驚くほどにズレが生じていた。多湖氏は「こうだと思いこんでいることが、視点を変えてみるとまったく変わって見えるんです。「頭の体操」を出した当時、こんなに文字の少ない本が本と言えるか、と批判されたんですが、フタを開けてみればベストセラーを記録しました。『レイトン教授』も、これまでのゲームにない新しい形式を提案しております。実際にプレイしてみて、自分で作った「ナゾ」のはずなのに、ゲームの世界に取り入れられた「ナゾ」は本とはまた違った魅力があって驚きました」と、『レイトン教授と不思議な町』の魅力について熱く語ってくれた。

ジュースが均等になるように分ける大泉氏。「ボクなら間違いなく真希ちゃんに全部あげるんだけど」と、さすが英国紳士(?)らしいコメント。 誰もが1度は見たことがあるだろうこの図形は、ミュラー・リヤーの錯視と呼ばれるもの。2人は、自分のつけたマークと、示された正解との差に驚いていた。

 なお、現在公開中の『レイトン教授と不思議な町』のTV-CMでは、大泉氏がさまざまな「ナゾ」に挑む様子が収録されている。みごとに難解な「ナゾ」を解明しているのか、オンエアをチェックして確かめてほしい。

町の人々から出題されるさまざまな「ナゾ」を解き、連続殺人事件の真相を追う『レイトン教授と不思議な町』。美しいアニメーションも大きな魅力の1つだ。


(C)LEVEL-5 Inc.

データ

▼『レイトン教授と不思議な町』
■メーカー:レベルファイブ
■対応機種:DS
■ジャンル:AVG
■発売日:2007年2月15日
■価格:4,800円(税込)

■関連サイト
『レイトン教授と不思議な町』オフィシャルサイト
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