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2007年12月5日(水)

ラグは?操作性は?発売直前!『VF5LA』で全国トッププレイヤーがネット対戦!

 いよいよ、明日12月6日に発売されるXbox 360用ソフト『バーチャファイター5 Live Arena(以下、VF5LA)』。Xbox 360版『VF5』の最大のウリと言えば、Xbox LIVE上でのネット対戦だ。そこで今回は、全国トップクラスのプレイヤーである“ふ~ど”と“こえど”が対戦した動画をアップ。これに加え、対戦した2人と、その模様を観戦していたDOLきってのバーチャ好き編集部員・アニアキが緊急座談会! 以下、動画とともに、その座談会の内容をお届けしていく。

■ふ~ど
2006年に開催されたセガ公式『VF5』全国大会「お手並み拝見5」で優勝。メインキャラはリオン。出没するゲームセンターは池袋GIGO。

■こえど
2006年に開催されたセガ公式『VF5』全国大会「お手並み拝見5」の決勝で“ふ~ど”と激闘を繰り広げた。メインキャラはカゲ。出没する場所は金曜日夜のクラブセガ新宿西口店(旧新宿スポーツランド西口店)。

■アニアキ
『バーチャファイター』暦13年で、メインキャラはアキラ。週末は地元のゲーセンにちょこちょこ顔を出し、こっそりプレイしている。現在の称号は皇帝。

■“こえど(カゲ)”VS“ふ~ど(リオン)”対戦ムービー
(約25.3MB、wmv形式ファイル)


※今回、動画をアップしたネット対戦の環境は以下のとおり。
1P側・こえど:御茶ノ水、メディアワークス内の無線LAN
2P側・ふーど:羽田、セガ本社の有線回線
なお、撮影環境と回線の都合から、録画した動画はS映像のものです。
※本作のネット対戦における通信ラグ等の環境は、各プレイヤーの回線の接続状況に左右されます。動画内の対戦と座談会の内容は、あくまでも上記の通信環境をもとにしたものであることをご了承ください。



■見た目のラグ(遅延)はいっさいナシ!
では、実際の動きは?


――『VF5LA』のネット対戦を体験してみて、どうでした?
ふ~ど:見た目のラグがないのにビックリ。
こえど:これまでにあった、家庭用の対戦格ゲーのネット対戦だと、見た目もラグっちゃうものがあったけど、録画したものを見てるかぎりないっすね。
アニアキ:現状、一般家庭に普及してる光回線でも、ラグがゼロってインフラ的にムリでしょ。でも、見た目がゲーセンの対戦動画と変わらないぐらい、ラグがない。これはスゴイよね。

――では、実際に動かしてみた感じは?
こえど:あくまで体感ですけど……常に2~3フレーム(※1)のラグがかかってる感じかな。
ふ~ど:僕の体感でもそれぐらいですね。
こえど:スティックとボタンでキャラを動かしていると、常に少し重い感じがする。逆にいうとそれぐらいのわずかなラグ、ということですね。
アニアキ:見た目では、かなり細かい動きを見せてたけど……。
ふ~ど:避けキャンセル(※2)、というような細かい動きを連続して入力してると若干重さを感じますよ。

――2人のような上級プレイヤーからすると、そのわずかなラグにどんな影響があるのでしょうか?
ふ~ど:アーケードで『VF5』をやり込んで、システムを理解している人ほど、わずかなラグが気になっちゃうんですよ。ジャスト受け身(※2)とか、ヒット確認してからのコンボ(※3)とか。
こえど:確定反撃(※4)もキツいよ。動画の最後に、リオンの盤肘連環手をガードして、立ちP(パンチ)始動の技で確定反撃しようとしたら間に合わなかった。確か、盤肘連環手の硬化時間は15フレームで、カゲの立ちPの発生は14フレームなので、確定反撃が成功するはずなんだよね。
アニアキ:最後の場面は、ガードした瞬間にPボタン連打してたよね(笑)。“こえど”が勝った! と思ったら、確定が取れずに負けちゃった。勝負に勝って、試合に負けたみたいな感じかな。大会じゃ、笑って済ませられないミスだけれどもね(笑)。通常の対戦だったら、こういうこともしばしばあるから、許せる部分もあるんじゃないかなと思うよ。

――なるほど。1~2フレームとか、わずかなフレームに左右される場面では、ラグが大きな影響があるわけですね。
ふ~ど:そうですね。ただ、プレイヤー側で対応可能な部分もあるのかなと。コンボは少し難易度下げればいいですし、難易度の高いコンボでもラグを頭に入れたうえで手に覚えさせられれば成功しますよ。
こえど:本当にそれぐらいのラグしかない。だけど、そのラグが上級者からすると非常にもどかしいという(笑)。
アニアキ:『VF5』のシステムはフレーム的に細かい部分が結構あるんだよね。例えば、受け身時にコマンドを連打すると場合によってはダメージが若干増えたりとか。
こえど:そうそう。とても繊細なシステムが多いぶん、アーケードでやりこんでいる人ほど、わずかなラグがプレイに影響を与えちゃう。自分のキャラだけを見て動くなら問題ないけど、対戦だと当然、相手の動きに対応する必要がある。それがフレーム的にシビアになればなるほど……ラグが(笑)。
アニアキ:上級者ならではの悩みだね。


■『VF5LA』のネット対戦で
システムの基本的な駆け引きの楽しさを体験してほしい


――上級者にとってはラグが厳しいということでしたが、初心者~中級者にとってはどうでしょう?
ふ~ど:かなりいいと思いますよ。トレーニングで上・中・下段や、投げ技、受け身とか、このゲーム独特の基本ルールを覚えるような初心者の人には、『VF5LA』のネット対戦はもってこいだと思います。
こえど:そうだね。トレーニングモードが充実してるから、そこで学んだことを対戦で試したいという人には、いいと思う。

――なるほど。『VF5』の対戦の基本的な楽しさを味わうには、『VF5LA』のネット対戦は問題ないレベルということでしょうか?
こえど:まったく問題ないかと思います。投げと打撃の関係とか、対戦の基本的な駆け引きを楽しむっていう面では、わずかなラグはまったく気にならないはず。
アニアキ:これまでの家庭用に移植された対戦格闘って、家に友だちを呼んで対戦する以外は、基本的に1人用で練習するものだったのかなと。そういう意味では、『VF5LA』は、トレーニングで基礎を学んだあと、環境さえ整っていならすぐにネット対戦を楽しめる。ゲーセンまで足を運ぶのがめんどくさいとか、地方に住んでいて近くにゲーセンがない初心者~中級者にとっては、すごくいい環境だと思うよ。
ふ~ど:『VF5』の対戦は、やっぱり奥が深いしおもしろい。でもいきなりアーケードデビューは敷居が高いのは間違いないですよね。なので、まずは『VF5LA』で対戦の基本的な楽しさを学んでもらって、アーケードデビューしたくなったら、ぜひゲーセンに通ってほしいですよ。
こえど:最終的にはゲーセンで鍛えてほしいよね。そして、ガンガン乱入してきてほしい(笑)。
アニアキ:セガ公式大会とかも定期的にあるから、腕を磨いてゲーセンデビューしたら、ぜひ大会の雰囲気も味わってほしいかな。『VF5』がさらに楽しくなると思いますよ。

――本日はありがとうございました。


※1
フレーム:『VF5』は60分の1秒=1フレームでゲームが進行している。

※2
避けキャンセル:エスケープ(避け)をキャンセルすることにより、エスケープ後の硬化時間を短くし、速く動けるようにするテクニック。

※3
ジャスト受け身:『VF5』では、特定の技をくらった側が受け身をとることができる。ジャスト受け身とは、タイミングよく受け身をとることで、ダメージを軽減させたり、ダメージを受けなくするというもの。ただし、タイミングは非常にシビアだ。

※4
ヒット確認:自分の技が相手にヒットしたかそうでないかを、瞬時に確認すること。カウンターヒット、ノーマルヒット、ガードなどによってその後の対応が異なるため、このヒット確認が非常に重要となる。

※5
確定反撃:相手の技をガードしたときに、正確に入力すれば必ずヒットする反撃技のこと。『VF5』の場合は、技がガードされた際に発生する硬化フレーム数よりも、少ない発生フレームを持つ技でなら確定反撃が可能である。


(C)SEGA

データ

▼『バーチャファイター5 Live Arena』
■メーカー:セガ
■対応機種:Xbox 360
■ジャンル:FTG
■発売日:2007年12月6日
■価格:8,190円(税込)

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■関連サイト
『バーチャファイター5』公式サイト
アーケード版『バーチャファイター5』公式サイト
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