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2007年12月1日(土)

日韓が『鉄拳』や『ウイイレ』で対決!「eスポーツ日韓戦」勝負の行方は――!?

 本日12月1日、東京都港区のメディアージュにて、日本eスポーツ協会設立準備委員会の発足を記念したイベント「eスポーツ日韓戦」が開催された。

 このイベントは、日本と韓国が3タイトルのゲームを用いて対戦するもの。今回種目として採用されたタイトルは、PCオンラインゲームの『フリスタ! -Street Basketball-(以下、フリスタ)』、PS3用SPG『ワールドサッカーウイニングイレブン 2008(以下、ウイイレ2008)』、PS3用FTG『鉄拳5 DARK RESURRECTION ONLINE(以下、鉄拳5)』の3タイトル。このうち、先に2タイトルで勝利を収めた国が勝利というルールだ。

 まず最初は『フリスタ』の試合が行われた。『フリスタ』は、ストリートバスケットボールをモチーフにしたPC用オンラインゲームで、プレイヤーはオンラインでつながった仲間たちとチームを組んで対戦する。今回の対戦ルールは3on3で、日韓それぞれが3人のチームを2つ結成。5分間の試合を2回にわたって繰り広げた。結果は、韓国チームが2勝して、第1試合、第2試合とも、チームワークを生かしたプレイで日本チームとの差を見せつけた。

 続いては『ウイイレ2008』。こちらは、11月22日に発売されたばかりの最新作を用いた対戦となった。日韓それぞれ2名の選手が出場し、1対1で10分間の試合により対決。第1試合は5対2の大差で日本が敗れたものの、第2試合は2対0と奮闘し日本の勝利。意地を見せつけた日本チームだったが、1勝1敗だったため合計得点での采配となってしまい、2試合で5点を獲得した韓国に軍配が上がった。

 この時点で、2タイトルの勝利を得た韓国の勝ちが決定。ここで、韓国で高い人気を誇るPCソフト『Star Craft』のエキシビジョンマッチが行われた。『Star Craft』は、SF風の世界観で繰り広げられるオンラインストラテジーで、惑星を開拓しつつ相手の種族を壊滅させることが主な目的となる。『Star Craft』の対戦では、韓国のプロプレイヤー2名が参戦。デモンストレーションという意味もあってか、両軍ともに大規模な部隊を展開する、迫力満点の試合内容となった。

 『Star Craft』のエキシビジョンマッチが終わり、いよいよ最後の種目『鉄拳5』へ。日韓両国から選ばれた5人の代表プレイヤーが、先鋒~大将まで1対1で全5試合の勝負を行い、先に3勝したチームの勝利となるルールだ。ここでも強かったのは韓国。“リリ”、“ジン”、“レイヴン”という、日本ではあまり見られないキャラクターで3連勝し、韓国の勝利が決定。しかし、その後の副将戦と大将戦を日本チームが取り、全敗という最悪の結果はなんとかまぬがれた。

 すべての試合が終わった後、ジョニーのニックネームを持つプロ野球選手の黒木知宏氏と、大相撲の元力士・武蔵丸親方がゲストに登場。『鉄拳5』を使ったエキシビジョンマッチが催された。

 こうしてイベントは終了。最後は試合を行った日韓の両選手たちに、観客からの温かい拍手が送られた。

『ウイイレ2008』は発売から間もないため、韓国の選手らは当日の早朝3時までホテルで対戦をしていたと語っていた。ゲームにかける情熱が、今回の勝利をもたらしたのかもしれない。

『鉄拳5』では、韓国チームの手堅いガードが印象的だった。ガードしにくいはずの下段攻撃を、しっかり読んで(見て?)反撃を決めていた。







黒木知宏氏(上)と、武蔵丸親方(下)。ゲームはあまりやったことがないという2人だったが、『鉄拳5』に熱中していた様子。黒木選手は、イベントに出場した選手たちを見て「反射神経がすごいですね」と驚いていた。


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■関連サイト
日本eスポーツ協会設立準備委員会