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2007年11月5日(月)

愛と真実のダンサー・スメリー氏も駆けつけた映画「アフロサムライ」ティーチイン

 11月2日に東京・渋谷の映画館「シネマライズ」にて、劇場アニメ「アフロサムライ」のティーチインイベントが行われた。

 「アフロサムライ」は、1998年に自費出版された岡崎能士氏原作のコミックをベースに作られたアニメーション作品。刀や銃、暴力が横行する世界を舞台に、“アフロ”という名のサムライが父親の敵を討つべく旅をするというアクション時代劇だ。
 「パルプ・フィクション」や「交渉人」、「スター・ウォーズ」などに出演している人気俳優のサミュエル・L・ジャクソン氏が物語に惚れ込み、製作総指揮を買って出たことでも話題となっている。

 ティーチインイベントには、原作者の岡崎能士氏と監督の木﨑文智氏、そして岡崎氏の実兄でパフォーマンスアーティストのスメリー氏が出席し、トークや質疑応答などを行った。
 まず岡崎氏が、「公開初日の舞台挨拶は、台風にもかかわらず多くの方に来ていただきまして、とてもうれしく思いました。本日もイベントに足を運んでいただきまして、ありがとうございます」と挨拶。続いて、白塗りメイク、アフロヘア、ブラックスーツのスメリー氏が、「岡崎の兄です。アフロで食えていない方です。こっちの弟はアフロで食えているほうです」と自己紹介し、観客を笑わせた。

▲ティーチインイベントの登壇者。左からスメリー氏、岡崎能士氏、木﨑文智監督。「原作のストーリーでは矛盾する要素が多数ありましたが、映画にするにあたって全部木﨑さんがなんとかしてくれました(笑)」と岡崎氏。

 トークコーナーでは、ミーティングのために来日したサミュエル・L・ジャクソン氏のエピソードを岡崎氏が披露。「サム(サミュエル・L・ジャクソン氏)に渋谷を案内してほしいと言われたんですが、普段渋谷なんて行かないので、僕がよく行く中野ブロードウェイに連れて行きました(笑)」という裏話を話した岡崎氏は、「ブロードウェイの天井って低いじゃないですか。だから、改めてサムの体格のよさに気付かされましたね」と、その時のことを振り返っていた。

 またスメリー氏が、サミュエル・L・ジャクソン氏を築地の寿司屋に連れて行った際、岡崎氏が予約をしていなかったため、店頭で20分ほど立って待たせたというエピソードを暴露。すると岡崎氏は、「でもサムは怒ることもなく、美味しいって食べていましたよ。その後、カラオケボックスにも行ったんですが、太鼓を叩いたり踊ったりして盛り上げてくれました。本当にいい人ですよねぇ」と、サミュエル・L・ジャクソン氏の人となりを語った。


 その後、質疑応答コーナーに。ここでは、「カラオケボックスでサミュエル・L・ジャクソンは何を歌いましたか?」といったユニークな質問が飛び出した。また、「今後、兄弟で協力して何か作品を作ることはあるのでしょうか?」という問いに対しては、

スメリー氏「そのうちまたやってくれる?」
岡崎氏「え? あ、うん。そのうちね。今はちょっとバタバタしてるから」
スメリー氏「え? やってくれるの!?」
岡崎氏「う、うん……」

という、スメリー氏と岡崎氏の微笑ましい(?)兄弟のやり取りも。最後は、木﨑監督、岡崎氏、スメリー氏が口を揃えて「口コミとかでぜひ広めていただければと思います(笑)。「アフロサムライ」をよろしくお願いします!」と挨拶し、イベントは終了となった。


 なお既報の通り、11月9日には東京・渋谷の「ライズX(エックス)」にて、「アフロサムライ」ティーチイン第2弾が行われる。登壇予定者は岡崎氏、木﨑氏、アニメーション・プロデューサーの笠間寿高氏の3名。開催時間は、最終回上映終了後とのことだ。

(C)2006 TAKASHI OKAZAKI,GONZO/SAMURAI PROJECT

データ

■映画「アフロサムライ」
【公開日】2007年10月27日
【劇場】「シネマライズ」、「ライズX」など全国の映画館
【制作】GONZO
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■関連サイト
「アフロサムライ」公式サイト