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2007年11月3日(土)

新ジョブ「学者」の存在が明らかに!「FFXIアルタナ祭りin大阪」で新情報が続々公開

 スクウェア・エニックスは、本日11月3日に大阪の「梅田芸術劇場」で開催した「ファイナルファンタジーXI アルタナ祭りin大阪(以下、アルタナ祭りin大阪)」において、MMORPG『ファイナルファンタジーXI(以下、FFXI)』の拡張データディスク『アルタナの神兵』の最新情報を公開した。

 「アルタナ祭りin大阪」は、同社初となる『FFXI』の単独イベント。新ジョブ「学者」の存在や、すでに明らかになっていた「踊り子」の詳細の他、「カンパニエ」といったシステムの情報などが公開された。以下に、その詳細を掲載する。

『アルタナの神兵』について
 ヴァナ・ディールの各地には、「禁断の口(Cavernous Maw)」が存在する。現在の世界と過去の世界の移動には、この「禁断の口」を使用する。移動にはコストがかからない。時間軸的には、貨幣の統一が完全に図られてはいないものの、冒険者が過去のヴァナ・ディールで旧貨幣を用いることはなく、通常のギルを使用することが可能。戦時下なので普通の店や競売場はないが、レンタルハウスや宅配はあるとのこと。



新ジョブ【学者】
 白魔法、黒魔法に精通している上、専用の白魔法と黒魔法を持つ。「魔法を極めた魔道士」というイメージではなく、アビリティと組み合わせることで魔法を巧みに使うジョブという設定とのこと。また学者は、魔法を使うジョブのサポートジョブとしても有用。ちなみに、本で殴ることはないそうだ。

 基本となるアビリティは「白のグリモア」と「黒のグリモア」。これは、侍の「八双」と「星眼」のようなもので、2つのアビリティを切り替えることで「白魔法が得意な状態」と「黒魔法が得意な状態」を自由に変えられる。この時、アビリティ自体の効果時間は無限なので、常にどちらかの状態になる仕組みだ。

 白のグリモアによって白魔法が得意な状態では、白魔法の詠唱時間が短くなり、消費MPが若干少なくなる。加えて、回復、神聖、強化スキルが底上げされ、さらには白のグリモア発動中だけ使用可能なアビリティが存在するという。反面、黒魔法の消費MPは少し増えて詠唱速度も長くなる。グリモアの切り替えは容易に行えるので、状況に応じて適したほうを選択しよう。
 サポートジョブを学者にして黒のグリモアを使用すると、対応するスキルにボーナスが付加される。これらの仕組みによって、白魔道士でもアスピルやドレインの吸収量が増えたり、格上の敵にはレジストされることが多かったパライズなどを効果的に使用したりと、各種の魔法を存分に活用できるようになる。

 学者は魔法を上手に使いこなすためのアビリティを多く持つ。白や黒のグリモア中のみ使えるアビリティは複数あり、このアビリティ群は再使用間隔を共有している。
 召喚士の契約の履行も同じように再使用間隔を共有しているが、学者の場合はこのリキャストを貯める仕組みがある。例えば、リキャストが4分のアビリティがあったとして、一般的なアビリティは1回使うと4分待たなければならないが、学者の場合はリキャストを最大3つまで貯められるため、3回までであればアビリティの連続使用が可能だ。

 学者専用の魔法は、「対象のパーティメンバーの天候を変化させる魔法」と「強力なスリップダメージを与える魔法」の2種。天候を変化させる魔法は見た目が変わるわけではないが、実際の天候がどうであれ、この魔法による天候が優先される。魔法の命中率やダメージだけでなく、特定の天候でしか発動しない武具の効果を発動させるといったことも可能になる。



新ジョブ【踊り子】
 「踊り子」は、回復を担う「踊り」と、敵を弱体する「ステップ」、そのステップによる付加効果を利用した「フラリッシュ」を用いて戦うジョブ。踊り子のアビリティは基本的にTPを必要とするため、必然的に前に出て戦うことになる。

 「踊り」は、ケアルなどのようにパーティメンバーを指定して回復するものや、自身が攻撃した敵を特殊な状態(その敵を殴るとパーティメンバー全員の攻撃にHP吸収の追加効果が付くなど)にするものなどがある。
 「ステップ」は敵に弱体効果を付与するとともに、自身に「フィニシングムーブ」というボーナスステータスを付けるもの。このボーナスステータスを消費して使えるのが「フラリッシュ」というアビリティだ。
 例えば、最初に「回避率ダウン」の効果を持ったステップの「クイックステップ」を使い、この攻撃が命中した場合、相手は一定の時間回避率が下がり、踊り子側にはフィニシングムーブが付く。
 「フラリッシュ」にはいろいろな種類があり、「挑発」効果、WSの強化、フィニシングムーブをTPに変換、連携のトスだけを付ける、などが用意されている。状況に応じて立ち回りを工夫する必要がありそうだ。

 踊り子のアビリティは一部を除きTPを用いるので、まずは通常攻撃でTPをためて、そこから「ステップ」や「踊り」で攻撃の補助をしたり、回復したりするのが基本だ。とはいえ、WSのように、消費TPの量が多いと何もできなくなってしまうので、そうならないように調整中とのこと。なお、踊りのモーションは種族ごとに異なるという。



【カンパニエ】
 過去のヴァナ・ディールにおける、「コンクェスト」にとってかわる大規模なシステム「カンパニエ」。「カンパニエ」とは、カンパニエエリア(過去世界のフィールドエリア)の支配を巡って、アルタナ連合軍と獣人血盟軍が戦争を繰り広げるエリア争奪戦を指す。エリアの支配率が1週間単位で集計され、その支配率によって優勢か劣勢かが決定する。優勢か劣勢かによって、次の1週間における有利不利が決まる。プレイヤーはアルタナ連合軍に所属し、所属国が優位に立てるようさまざまな活動に参加することになる。活動は、「カンパニエバトル」、「カンパニエミッション」、「スカウト」、「アンケート」(いずれも仮称)の4つの要素に分けられる。


・「カンパニエバトル」
 「カンパニエバトル」は、リージョンのどこかで不定期に発生する。最初は移動中に偶然見かけることが多いかもしれないが、連合軍の状況や戦力が向上していくと詳しい戦況情報が聞けるようになり、どこのエリアで「カンパニエバトル」が行われているかなどの情報が得られるようになるという。これらの情報をもとにエリアでの戦闘を繰り返し、獣人軍を撤退させてエリアの支配権を得ることが目的だ。
 エリアを支配するメリットはいくつがあるが、一番顕著なのは、カンパニエ専用のポイント(連合軍戦績)と経験値。支配したエリアが多い国ほど多くの部隊や、より上位のミッションが発行されるようになり、プレイヤーはそれに参加することで戦績と経験値を得られる。
 「カンパニエバトル」は各地で頻発し、専用の魔法がかかった状態ならば経験値を失うこともない。またビシージのように時間を拘束されず、活躍した分だけポイントや経験値を得られるなど、より気軽に参加できるものを目指しているとのことだ。

・「カンパニエミッション」
 「カンパニエミッション」は、国が発行するカンパニエを有利にするためのミッション。ミッションは基本的なものから、階級ごとに発行されるもの、集計により戦況・作戦方針・国営方針・支配エリア・スカウトなどに依存して発行されるものなど多数。アサルトと同じようにミッションはチケット制で発行されるが、アサルトと異なるのは、ミッション発行時に発行してもらったプレイヤーだけがチケットを消費するという点。つまり、他のプレイヤーが受けたミッションに参加すれば、時間の許す限り名声値を獲得できることになる。
 また、発行されたミッションは階級による制限や補正を受けず、 誰とでもパーティを組んで楽しむことができる。難易度や人数に合わせた多彩な内容を、アサルト以上に用意しているとのこと。アサルトでは、最少3人でレベル50からというのが一番低い敷居になっていたが、「カンパニエミッション」ではソロでも可能なもの、低レベルでも可能なもの、短時間で終わるもの、バトル以外のものなど、各自のプレイスタイルや気分に合わせて遊べるようになる。

・「スカウト」
 フィールドやダンジョンに「アルタナ連合軍に所属しない個性的なNPCたち」が徘徊しており、彼らをスカウトして一定期間カンパニエに参加させることができる。スカウトに応じてくれるNPCには、軍や国などに何かしらの良い効果をもたらすもの、自分の組織を引き連れて部隊として参戦するもの、さらに、所属させることで新たなカンパニエミッションやクエストを発生させてくれるものなど、さまざまなバリエーションがあるとのこと。

・「アンケート」
 過去の世界では、各街で国家方針に対するアンケートが行われており、「どのエリアを優先して攻めるか」、「どんな戦術で攻めるか」、「どんな技術開発を進めるか」など複数のアンケートに対して、プレイヤーが自分の意見を出せるようになっている。アンケートは毎週1回集計され、その集計によって次週の国家方針が決定。方針に応じた「カンパニエバトル」や「カンパニエミッション」が発生するという。



【発売記念イベント】
 今回のイベントは3国での競争にもなっているので、競争に参加するともれなくHQ版がもらえる。競争の結果、所属国ごとのポイント集計で一番ポイントが多かった国では、特産品売り場がすべて売り出し状態に。さらに、各ワールドでの状況を集計・合算した結果、一番ポイントを多く得た所属国には、3国テレポが一時的に開放される。さらに、各ワールドでポイントを多く貯めた人には、後日もうひとつ眼鏡が送られるかも?



【小ネタ集】
 上記の他にも、マクロパレットが4,000個に、かばんの容量が70個に増加、モグハウスにパーティメンバーを招待可能に、といった小ネタも明らかにされた。また、エインヘリヤルの最後で戦うあのヒトのあの技を避けるには、敬うような、祈るような例のポーズをとると……?



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データ

▼『ファイナルファンタジーXI アルタナの神兵』
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:PS2/PC(対応OS:Windows 2000/XP/Vista)/Xbox 360
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■発売日:2007年11月22日
■価格:4,179円(税込)
※『アルタナの神兵』は『ファイナルファンタジーXI』の拡張データとなっており、本商品のみではプレイすることができない。

▼『プレイオンライン/ファイナルファンタジーXI オールインワンパック2006』
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:PS2/PC(対応OS:Windows 2000/XP/Vista)/Xbox 360
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■発売日:発売中(2006年4月20日)
■価格:PS2版、Xbox 360版 8,190円(税込)/Windows版 オープンプライス
※『アトルガンの秘宝』拡張データに含まれる部分は、「プレイオンライン/ファイナルファンタジーXI」のディスクを持っていれば、『ジラートの幻影』、『プロマシアの呪縛』拡張データディスクをインストールしていなくてもプレイすることが可能。
※Xbox 360版をプレイするためには、マイクロソフトのオンラインゲームサービス「Xbox Live」(「シルバーメンバーシップ」は無料)に加入する必要がある。
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■関連サイト
「ファイナルファンタジーXI アルタナ祭りin大阪」特設サイト
「FFXI Creator’s voice Z」
『アルタナの神兵』特設ページ
『ファイナルファンタジーXI』公式サイト
プレイオンライン
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「電撃の旅団」公式サイト