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2007年10月23日(火)

【銚子電鉄探訪】設置から約2カ月……あの神様たちの今を訪ねて

 すっかりと秋めいてきた今日このごろ、なんだか無性にどこかへ行きたいという気分に駆られたてけおんだったのですが……、ふと8月6日に電撃オンラインに掲載されたあるニュースを見返していて唐突に思いたってしまいました。そうだ、銚子(電鉄に乗って、あの神様たちに会い)に行こう!

 銚子電鉄をご存じないという方に、ここで説明をしておきましょう。銚子電鉄とは、千葉県は銚子市民の足として、銚子観光の要として長らく親しまれている全9駅(銚子駅を除く)からなる鉄道のことなのです。
 そして今回会いに行く神様たちとは、ハドソンが銚子電鉄支援活動の一環として寄贈した石像「しあわせ三像」のことです。銚子電鉄沿線にある犬吠駅には「貧乏がイヌ」像、仲ノ町駅には「貧乏がサル」像、笠上黒生駅には「貧乏をトリ」像が設置されています。

 とまぁ、簡単に銚子電鉄および神様たちの基礎知識を説明させていただいたワケですが、今回そんな「しあわせ三像」様たちのご機嫌をお伺いに行ってまいりましたので、その模様をお伝えします。

■犬吠駅
 まずは、銚子電鉄の終着駅となる外川駅のひとつお隣りの犬吠(いぬぼう)駅に到着。というか実は、前日房総半島にお泊りしていたんですね。ちょっと太平洋側の外房まで足を伸ばせば、豊かな海の幸が堪能できますので、興味と余裕があるという人は、ぜひ。
 早朝の犬吠駅駅前広場には、太極拳らしき運動に励んでいらっしゃるお年寄りの方々がたくさんいらっしゃいました。実にのどかな風景です。さて、1番目の貧乏神様がここにおわすということなのですが……。
 いらっしゃいました! 犬吠駅にて私を待っていてくださったのは、「貧乏がイヌ(居ぬ)」像さんとその石碑。とてもひょうき……もとい、心を和やかにさせる表情が印象的ですね。
 そして駅構内にて待つこと約10分。銚子方面行き電車に乗って、次なる目的地・仲ノ町駅へGO! 撮影はできませんでしたが、車内にはトミーテックの「鉄道むすめ」のポスターや、某巨大掲示板の有志によるキレイな車内釣り広告などがありました。また、こちらも撮影できませんでしたが、車窓からは、時折日本ではなく外国の田園風景を思わせるノスタルジックでキレイな風景を目にすることができます。東京から車で2時間程度の場所にこういった風景があると思うとちょっと驚きです。

■仲ノ町駅
 仲ノ町駅にいらっしゃったのは、ご存知「貧乏がサル(去る)」像さん。やぁ、これで早くも目的の2/3を達成したかと思っていたら……。
 なんと、4月26日より運行されている「桃太郎電鉄20周年記念車両」の姿が! 残念ながら、この日はラッピングされた車両に乗ることはできませんでしたが、次に訪れる時にはぜひとも乗っておきたいところです。
 また、ホームから見える線路の上には「デキ3」というドイツ製の小型電気機関車もありました。牽引車として長きに渡り活躍していたようですが、1984年をもってその役目を引退されたとのこと。今は銚子鉄道を静かに見守っています。それでは今度は下り電車に乗って、次なる目的地へ。

■観音駅
 ここに神様たちはいらっしゃいません。では何で降りたのか? そう、お腹が減ったところで売店が見えてしまったからなのです。売店からは、タイ焼きやタコ焼きの焼けるいいニオイが。即座に購入して食べましたが、こりゃンマーイ!
 タコ焼きは8個入りもありましたが、1つ1つが結構ボリュームがあるので、女性の方なら4個入りをチョイスするといいかもしれません。タイ焼きは、クリーム入りとあんこ入りの2種類がありますので、こちらは好みに合わせてどうぞ。

■笠上黒生駅
 こちらの駅には、3像のトリを飾る「貧乏が取り(鳥)」像さんがおわすとのこと……。若干サムい駄洒落などをお見舞いしつつ、写真もお見舞いしていきますよ。
 こちらの貧乏神様のお口には、なんとお賽銭が入っておりました。設置から2カ月にして、早くも地域住民や観光客に親しまれているようです。はてさてどんなご利益があるのでしょうか? 気になるところです。

■そしてまた犬吠駅へ……。
 そして今回の旅の出発地点である犬吠駅に再び戻りました。ちなみに今回の旅には620円で購入できる1日乗車券「弧廻手形(こまわりてがた)」を使用しました。こちらのチケットは、犬吠駅で販売されている名物・ぬれ煎餅を1枚無料で食することができる引換券や、「地球の丸く見える丘展望館」や「銚子ポートタワー展望室」の1割引入館券などが付属されたおトクなもの。銚子観光を楽しみたいという方は、購入されるといいでしょう。
 最後に、売店で売っていた「銚子電鉄のでんでん酒」なるお酒を購入したのねん! こちらのお酒は結構甘口でした。また、ぬれ煎餅はお土産として買う以外にもここで焼きたてを食べることができます。焼きたては味、食感ともに格別ですので、犬吠駅に足を運んだ際にはぜひ食べてみてください。

 という感じで、「しあわせ三像」を軸に駆け足風味で銚子電鉄の旅をお届けしましたがいかがだったでしょうか? 今はもう秋、旅をするには絶好のシーズンとなりました。冒頭で書きましたように、銚子近辺は美味しい海の幸がたくさんありますので、それらを堪能してみたいという人も、ぜひ銚子電鉄の旅を満喫してみては?(てけおん)

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■関連サイト
ハドソン
銚子電気鉄道