News

2006年9月23日(土)

今後のバージョンアップに拍手の嵐!「トークセッションinヴァナ★フェス」

 『FFXI』の人気女性キャラと戦える「ヒロインズコンバット」や、TGS限定アサルト「雲霞の如し」などで大盛況となったスクウェア・エニックスブースの「ヴァナ★フェス」。そのなかで、ゲームショー会場での開催は初となる、『FFXI』のトークイベントが開催された。

 ステージに登場したのは田中弘道氏をはじめとした4人の開発陣。『アトルガンの秘宝』についての話が中心だった22日とはがらっと変わり、23日のテーマは『FFXI』の開発時から現在に至るまでの4年間を振り返るというもの。初期ジョブが戦士、モンク、シーフ、白魔道士、黒魔道士、赤魔道士の6ジョブに決まった理由から始まり、ベータテスト開始直前で実装が決まった連携システム、NMの実装、デュナミスエリアなどについて、実装までの経緯や狙いなどが説明された。「初めて倒したNMはLeaping Lizzyだった」、「エクソレイの粘菌取りはキツかった」といった、懐かしげに当時を振り返る開発陣に、親近感を抱いた観客も多かった様子。

 さらに、このような機会でしか聞けないような、さまざまなこぼれ話も。まず、現在最強のHNMと名高いAbsolute Virtueの弱体方法が明らかになった。弱体方法は、「Ru’phuabo Qn’xzomit Qn'hpemdeを倒していくとリジェネ効果が半分となり、また、そのときの曜日に対応した魔法、連携属性で攻撃し続けると、さらにリジェネ効果が半分になる」というもの。そして、デーモンヘルムで歌唱スキルが上がる理由については、「デーモンといえばデーモ○小暮が連想されるから」という秘話に会場は大ウケ。アイテムチームはアイテムの個性を出すのに苦労しているので、温かい目で見てほしい、とお願いする場面も。

 そして、観客の目を釘付けにしたのは、今後のバージョンアップ予定。各ジョブの修正方針が明らかにされた。そのなかで、歓声がひと際大きかったものは、狩人、竜騎士についての強化の発表。「次回バージョンアップにご期待ください!」と赤字で記された一文に、会場のざわめきはしばらくおさまらなかったほどだ。以下、簡単に各ジョブの修正予定を列挙していく。

・戦士:武器のエキスパートとして、武器を使い分けられるようにする。サポートジョブの選択肢を広げる(サポ忍、片手斧二刀流ばかりにならないようにしたいとのこと)。
・モンク:状況に応じて、さまざまな動きができるようにする。
・白魔道士:メインジョブに選択したときのアドバンテージを増やす。補助方向での強化をはかる。
・黒魔道士:黒魔道士だけでパーティを組むという状況にならないよう、他のジョブとパーティを組むことで、黒魔道士を引き立たせるようにする。
・赤魔道士:パーティプレイ時の動きがルーチンワーク化しないよう、臨機応変な立ち回りができるようにする。
・シーフ:パーティ全体の能力を底上げするような能力をもたせる。
・ナイト:連戦時(レベル上げパーティプレイなど)における盾役としての能力を向上させる。
・暗黒騎士:両手鎌を装備したときの強さを向上させる。
・獣使い:パーティプレイ時の能力を向上させる。
・吟遊詩人:新曲を追加し、歌を使い分ける楽しさを持たせる。
・狩人:距離による命中・威力補正を、飛命スキルで緩和できるようにする。
・侍:「正々堂々」の強化。レベル25、35で覚えられる新アビリティを追加(攻撃特化モード、防御特化モードを選択できるようにするらしい。キーワードは「両手刀」だとか)。
・忍者:強化ではなく、プレイの幅を広くする方向で検討中(他のジョブを、忍者と並ぶ位置に上げていくという。しばらく忍者は現状維持?)。
・竜騎士:削り能力の向上。「スーパージャンプ」の使用間隔短縮。「エンパシー」でストンスキンを飛竜に渡せるようにする。「竜剣」に「ジャンプ」系技能の再使用時間短縮効果を追加。
・召喚士:「契約の履行」を攻撃、回復の2系統に分割する(ガルーダであれば、プレデタークローと真空の鎧の再使用間隔が別になる?)。召喚スキルの重要度を高める(それほど極端な修正にはしないらしい)。

 『アトルガンの秘宝』で追加された3ジョブについては、残念ながらイベントの終了時間が迫ってしまったためか、具体的な情報は提示されずに終わってしまったが、「まだ導入していない部分があるので、クリスマス前には実装したい」とのこと。田中プロデューサーも「次回のバージョンアップは内容てんこもりなので期待してください」と締めの一言。久しぶりの大型バランス調整となるので、『FFXI』ユーザーは楽しみにしていたいところだ。

今回のトークセッションに参加したのは、プロデューサー・田中弘道氏、『アトルガンの秘宝』ディレクター・小川公一氏、バトルディレクター・松井聡彦氏、プランナー・藤戸洋司氏。

「ヴァナ★フェス」では、このトークセッション以外でもさまざまなイベントを開催している。特別アサルトやヒロインズコンバットの内容は、普段のプレイでは絶対にありえないシチュエーション。スクリーンに映し出される死闘を固唾をのんで見つめる観客からは、「ナイス女神!」「スタン! スタン!」と応援(?)が飛んでいた。


■関連サイト
『ファイナルファンタジーXI』公式サイト
プレイオンライン
スクウェア・エニックス