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2006年3月25日(土)

「POLフェスタ2006」で『ファンタジーアース』のバージョンアップ内容が明らかに!

 本日3月25日、Necca秋葉原店でスクウェア・エニックスのオンラインゲーム体験イベント「プレイオンラインフェスタ 2006」が開催された。

 会場となったNecca秋葉原店の店内では、PC用MMORPG『ファンタジーアース ザ リング オブ ドミニオン』の戦争競技「トルクマイヤ・デスマッチ」をはじめ、PS2/Windows用ソフト『フロントミッション オンライン』のNPC対戦イベント「ソロエリアバトル」、PS2用ソフト『ダージュ オブ ケルベロス -FFVII-』のマルチプレイヤーモード体験会などが行われ、多くの来場者たちが各タイトルのプレイに興じていた。中でも「トルクマイヤ・デスマッチ」には事前応募者に加え、飛び入り参加枠で多くの来場者が参戦。毎回白熱した対人戦が繰り広げられ、おおいに盛り上がっていた。

今回行われた「トルクマイヤ・デスマッチ」は、特別ルールを用いた15名対15名の戦争競技。『ファンタジーアース』を遊び慣れたプレイヤーも多数参加し、開発陣の予想を上回るスコアがたたき出されるなど、盛り上がりを見せていた。


こちらは『ダージュ オブ ケルベロス -FFVII-』、『フロントミッション オンライン』の試遊台。どちらの席もひっきりなしに体験を希望するユーザーが訪れていた。


 さらに会場では『ファンタジーアース』の開発者によるトークセッションも実施。本作のプロデューサーを務める渡辺泰仁氏、アシスタントプロデューサーを務める藤本哲哉氏、成田正美さんの3人が出席し、今後のバージョンアップ情報などが語られた。

トークセッションには、(左から)渡辺氏、藤本氏、成田さんの3人が出席。

会場には多数のファンが集結。次回バージョンアップに寄せられる期待の高さがうかがえた。



 渡辺氏はまず最初に、「パッケージ版の売れ行きも好調で、会員数も順調に伸びています。今日もたくさんの方に来てもらってうれしい」と、正式サービス開始から1カ月を経過した現時点での手ごたえを語る。その反面、正式サービス開始後はサーバーの安定化を図るために注力してきたそうで、「今後はゲームの中身により一層力を入れていきたい」とし、次回バージョンアップを4月前半に行うと発表。今後導入が予定されている新要素をそれぞれ下記で紹介していこう。

・クリスタル/キャッスルの再配置
 全フィールドマップ内のクリスタル、およびキャッスルの位置を見直し、再配置を行う。これによって、キャッスルの防衛に不利だったフィールドなどが解消される他、すべてのマップが異なった特色を持ち、戦略性の幅が広がることとなる。藤本氏は、「現状はマップのパターンが限られており、クリスタルの位置も固定化されているので、やや戦術が定まりつつところがある。クリスタルとキャッスルの位置を変更することで、毎回新鮮な気分で遊べると思う」と話している。

・国家目標システム
 自分の所属する国の王様から、「○○を攻め落とせ」、「××を死守せよ」というような目標が提示され、各国の所属プレイヤーが一致団結して目標の達成を目指すというもの。目標を達成すれば報酬として、特定のショップに特別なアイテムが販売されるという。

・召喚モンスター
 「ナイト」、「ジャイアント」に続く、新たな召喚モンスター「レイス」、「キマイラ」、「ドラゴン」の実装が決定。新召喚モンスター3体のうち、まずは強力な闇の力を持った冥界からの使者「レイス」が実装される。「レイス」は、「ゲート・オブ・ハデス」を建設することによって召喚が可能となっており、対人用として機能。強力な攻撃力を誇る「ギロチンソード」、冷気を投げつけることで鈍足効果をもたらす「アイスバインド」、暗闇を周囲に発生させ、複数キャラクターの視界をさえぎる「ブラックアウト(仮)」といった特有のスキルを持っている。しかしながら、HPが少なく、移動速度が遅いという欠点も。

 「キマイラ」、「ドラゴン」の実装時期、詳細は明らかにされなかったものの、渡辺氏によれば「キマイラとドラゴンについては、いずれも一発逆転要素を持つ召喚モンスター」とのことだった。

・「部隊システム」
 コミュニケーションシステム強化の一環として、各国家の中で「部隊」の形成が可能に。「部隊は」、従来のMMORPGにおけるギルドのようなシステムだという。

・「ブリーフィングルーム」
 作戦会議室のようなチャットルームとして、「ブリーフィングルーム」が各国の首都内に4~5カ所設置される予定。作戦を立てたり、講習会の開催などに活用することができる。

・新装備
 軍服をイメージした新装備を「部隊」システムの導入にあわせて実装予定。カラーやデザインのバリエーションが用意され、国や部隊ごとに個性を出すことができる。会場ではスカウト用の軍服が公開された。



 トークセッション終盤には、来場者からの質問タイムも設けられ、クラスの追加やエンチャントシステム、回復スキルの導入などについての要望が寄せられた。いずれも現状のゲームバランスに深く関わる要素のため、すべてのプレイヤーが納得できる形ですぐに実現させるのは難しい様子だったが、エンチャントシステムに関しては「バランスの関係で一旦封印している状態。折りを見て公開したい(藤本氏)」としている。回復スキルに関しては、もし導入すればゲームバランスが一転するため、開発チーム内でも相当議論が行われた様子。渡辺氏は当面導入する予定がないとしながらも「ユーザーからもいいアイデアがあれば提案してほしい」とコメントし、今後も慎重に議論していく姿勢を見せた。
 その他、戦争に参加しても何もしないプレイヤー、現状スコアに反映されない「クリスタル銀行」と呼ばれる作業の評価については、開発側でも把握しており、なにかしらの対策を検討中とのことだ。

 最後に3人は、「今後も皆さんの期待にこたえられるよう、内容を充実させていくので、よろしくお願いします」とプレイヤーにメッセージを贈り、トークセッションは終了。今回発表された新要素は、4月以降に順次導入される予定となっているので、プレイヤーは今後のバージョンアップを楽しみにしていたい。


データ

▼『ファンタジーアース ザ リング オブ ドミニオン』パッケージ版
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:PC(対応OS:Windows 2000/XP)
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■発売日:発売中(2006年2月23日)
■価格:オープン
■プレイ料金:1,344円/月(税込)

■関連サイト
「プレイオンラインフェスタ 2006」詳細ページ
『ファンタジーアース ザ リング オブ ドミニオン』公式サイト
プレイオンライン
スクウェア・エニックス
Necca秋葉原店