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2005年11月3日(木)

『ダージュオブケルベロス-FFVII-』のゲーム内に実写映像でGackt氏が登場!

 本日11月3日、スクウェア・エニックスは東京国際フォーラムで発表会を行い、PS2用ソフト『ダージュ オブ ケルベロス -ファイナルファンタジー VII-(以下、DC -FFVII-)』と人気アーティスト・Gackt氏がコラボレーションすることを明らかにした。また会場では、本作の発売日が2006年1月26日、価格が8,190円(税込)に決定したこともあわせて発表された。

 Gackt氏は、『DC -FFVII-』のテーマソング「REDEMPTION」ならびに、挿入歌「LONGING」を提供。さらに楽曲の提供のみならず、ゲーム中にはGackt氏本人がある重要キャラクターとして登場するという。ゲームに登場する新キャラクターは、モーションキャプチャーではなく、Gackt氏自身を実写で撮影し、その映像をCGと合成してゲームに融合させるという新たな手法が用いられている。

 本日行われた発表会には、スクウェア・エニックス代表取締役社長の和田洋一氏、『DC -FFVII-』のプロデューサーを務める北瀬佳範氏、スクウェア・エニックス コーポレート・エグゼクティブの橋本真司氏、Gackt氏が出席。最初に登壇した和田氏は、さまざまなメディアで展開しているプロジェクト「コンピレーション オブ FFVII」について触れ、「携帯電話コンテンツや映像作品など、「コンピレーション オブ FFVII」で『FFVII』の表現形態が多様になったのはわかるが、ファンからは“『FFVII』の続編をコンシューマゲームで遊びたい”という声が多く寄せられていました。これに応える形で鋭意制作を進めてきたのが『DC -FF VII-』。私どもの大自信作となっていますので、ご期待ください。」と挨拶した。

 続いて北瀬氏と橋本氏が『DC -FFVII-』の特徴、今回のコラボレーション内容をそれぞれ紹介。北瀬氏は「PS2用ソフト『DC -FFVII-』は、『FFVII』の世界がきちんと描かれていることが大きなポイントのひとつ。これまでのガンアクションゲームはアクション部分に特化していて、物語制はおざなりという作品が多かったと思いますが、本作は本当にストーリー性、キャラクター性が濃い内容に仕上がっています。『FF』クラスのストーリー性と映像、CGのインパクト、キャラクターの魅力を融合させることによって、今までにない作品になっていると思っています。」と語り、その自信のほどをうかがわせた。
 橋本氏は、『DC -FFVII-』とGackt氏のコラボレーションについて「ゲーム業界と音楽業界の枠を超えた画期的なエンタテインメントコラボレーションが実現となりました。このコラボレーションによって、『DC -FFVII-』とGackt氏の楽曲がさらに多くの人たちに支持されると確信しています。」とコメント。Gackt氏がゲーム中で着用している衣装は、本作のキャラクターデザインを手がける野村哲也氏デザインによるもので、現在行われているGakct氏の全国コンサートツアー「Gackt Live TOUR 2005 DIABOLOS ~哀婉の詩~」でも使用されることも明らかにした。

 また、ステージに登場したGackt氏は、コラボレーションの感想や提供した楽曲について、「楽曲提供だけでなく、ゲーム中にもキャラクターとして登場するなど、こういった形のコラボレーションを実現してくれたスタッフたちに感謝します。あらかじめゲームの設定は説明を受けたものの、楽曲に関してはすべてこちらに任せてもらいました。テーマソングや挿入歌は、僕が感じた主人公の思いや、キャラクターの世界観を重ね合わせながら、制作しました」と話した。
 一方で、実写でゲームに登場するという新しい手法が用いられた本作ならではの苦労点もあったようで、撮影時の様子を「同じシーンを何度も繰り返し撮影するなど、本来ならあり得ない時間を費やし、本当にすごいなと感じさせられました。」と語る。しかしながら、「新しい試みだからこそ、このコラボレーションに関わっているスタッフ全員が今後の新しい表現方法の可能性を感じられたのではないかと思っています。非常に楽しく撮影に参加させてもらいました。」と続け、Gackt氏自身も大きな刺激を受けた模様だ。

 最後にGackt氏は、「ゲームでの新しい世界感の表現や、その表現がもっと大きな方向に向かっていくことの可能性を感じてもらいたい。今後、ゲームの制作者とアーティストたちの共同作業がどんどん増えていき、世界観がより広がっていくと思うので、楽しみに待っていてもらいたい。そしてゲームもぜひ楽しんでもらいたいです。」とファンへメッセージを送った。

 Gackt氏が演じる新キャラクターの詳細は、今のところ一切不明。どのようなシーンで登場し、どのような役割を担っているのか、ファンならずとも注目しておきたい。



『FFVII』の人気キャラクター“ヴィンセント”を主人公とした『DC -FFVII-』。華麗なガンアクションと、奥深いストーリーが堪能できる。

発表会冒頭では和田氏が、全世界における累計出荷本数が1千万本以上を記録する『FFVII』、これを踏まえて展開している「コンピレーション オブ FFVII」を紹介。

『FFVII』は制作者にとっても非常に思い入れの深い作品と話した北瀬氏。『DC -FFVII-』の特徴は、ストーリー性とキャラクターの魅力とアピールしていた。

橋本氏は『DC -FFVII-』とGackt氏のコラボレーションを説明。実写で撮影したGackt氏の映像をスクウェア・エニックスの最新CG技術によって合成し、ゲームに融合させると話す。

今回のコラボレーションについて、非常に刺激を受けたと話していたGackt氏。テーマソングや挿入歌も、ゲームと自身の世界観が融合し、満足のいくものに仕上がっているようだ。

ステージでは、実写映像撮影時のメイキングシーンも公開。

発表会には、衣装をデザインした野村哲也氏(左から2人目)も駆けつけた。

こちらが野村氏デザインの衣装。Gackt氏は「今回のツアーと『FFVII』の世界観、アーティストとして僕が持っているイメージを野村くんが表現してくれたことがうれしかった。何度もやり直しを重ねていくうえで、すごくいい衣装ができたと思っています。」とコメントしていた。

(C)SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA

データ

▼『ダージュ オブ ケルベロス -ファイナルファンタジーVII-』
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:PS2
■ジャンル:A・RPG
■発売日:2006年1月26日
■価格:8,190円(税込)
※PlayStation BB Unit、“PlayStation2”専用ネットワークアダプター対応

■関連サイト
『ダージュ オブ ケルベロス -ファイナルファンタジー VII-』公式サイト
スクウェア・エニックス