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2005年10月27日(木)

最優秀賞は大作RPGシリーズ最新作が受賞!!「第9回CESAGAMEAWARDS」

 本日10月27日、社団法人コンピュータエンターテインメント協会(略称:CESA)が主催する「第9回 CESA GAME AWARDS」の受賞タイトルが発表された。

 「第9回 CESA GAME AWARDS」は、2004年4月1日~2005年3月31日までに発売された優秀なタイトルを決定する「GAME AWARDS 2004-2005」をはじめ、「東京ゲームショウ2005」に出展された未発売タイトルを表彰する「GAME AWARDS FUTURE」、プロ・アマ問わずに優れた未発表作品を発掘する「GAME AWARDS INDIES」といった、さまざまなカテゴリーが用意されている表彰制度。本日行われた授賞式では、各賞を授賞したゲームソフトが発表されるとともに、代表者にトロフィーと副賞が授与された。

 「GAME AWARDS 2004-2005」の中でも最高の栄誉となる最優秀賞を受賞したタイトルは、スクウェア・エニックスから2004年11月に発売されたPS2用ソフト『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』。授賞式には、『ドラクエVIII』の制作に携わったゲームクリエイターの堀井雄二氏、日野晃博氏が出席した。2人の受賞コメントは下記の通り。

■堀井雄二氏(アーマープロジェク代表取締役)
「来年で『ドラゴンクエスト』は20周年を迎えます。『I』が発売された当時のユーザーが、今は人の親になって子どもと一緒に遊んでいるというのは、開発者としては非常にうれしいことです。僕自身、いつまで続けるかという思いがありますが、すばらしいスタッフたちがついているのでこれからも続けていけると思います。『ドラクエVIII』は去年「GAME AWARDS FUTURE」をいただき、今年は最優秀賞というすばらしい賞をいただきました。来年には海外での販売も予定されていますので、「グローバル賞」を狙おうと思います(笑)。」

■日野晃博氏(レベルファイブ代表取締役)
「『ポートピア連続殺人事件』のころからあこがれていた堀井さんと一緒に仕事ができ、そのうえこのような賞をいただいて本当にうれしいです。開発には今までにないくらい苦労しましたが、ゲーム業界に入ったきっかけでもある『ドラゴンクエスト』で賞をいただき、がんばってきた甲斐がありました。」


 この他、「GAME AWARDS 2004-2005」では『グランツーリスモ4』(PS2)、『真・三國無双4』(PS2)、『バイオハザード4』(GC)といったシリーズ最新作、『大合奏バンドブラザーズ』(DS)や『メテオス』(DS)といった新規タイトルが優秀賞を授賞。中でも特別賞には、パチスロの実機シミュレータ『実戦パチスロ必勝法! 北斗の拳』(PS2)という、これまで例がないタイトルが選ばれ、関係者からも注目を集めていた。

■「第9回 CESA GAME AWARDS」受賞作品一覧

■「GAME AWARDS 2004-2005」■
受賞名
タイトル
メーカー
ハード
最優秀賞 『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』 スクウェア・エニックス PS2
優秀賞 『グランツーリスモ4』 SCE PS2
『さわるメイドインワリオ』 任天堂 DS
『3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!』 チュンソフト PS2
『真・三國無双4』 コーエー PS2
『大合奏!バンドブラザーズ』 任天堂 DS
『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』 スクウェア・エニックス PS2
『バイオハザード4』 カプコン GC
『遥かなる時空の中で3』 コーエー PS2
『ポケットモンスター エメラルド』 ポケモン GBA
『みんなのGOLF ポータブル』 SCE PSP
『METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER』 コナミ PS2
『メテオス』 バンダイ DS
『ワールドサッカー ウイニングイレブン8』 コナミ PS2
ベストセールス賞 『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』 スクウェア・エニックス PS2
グローバル賞
日本作品部門
『ワールドサッカー ウイニングイレブン8』 コナミ PS2
グローバル賞
海外作品部門
『Halo 2』 マイクロソフト Xbox
特別賞 『実戦パチスロ必勝法!北斗の拳』 サミー / セガ PS2

※最優秀賞は優秀賞に選ばれたタイトルの中から選出。

 発売前のタイトルの中から選ばれる「GAME AWARDS FUTURE」は、『大神』(PS2)や『キングダムハーツII』(PS2)、『ファイナルファンタジー XII』(PS2)、『ワンダと巨像』(PS2)などが授賞。やはり「東京ゲームショウ2005」で注目を集めたタイトルが主に選出される結果となった。
 また、12月10日に発売されるXbox 360向けタイトルからも『NINETY-NINE NIGHTS』が選ばれており、次世代機に対する期待の高さがうかがえた。

■「GAME AWARDS FUTURE」■
受賞名
タイトル
メーカー
ハード
FUTURE賞 『大神 カプコン PS2
機動戦士ガンダムSEED 連合 VS. Z.A.F.T.』 バンダイ PS2
『KINGDOM HEARTS II』 スクウェア・エニックス PS2
『テイルズ オブ ジ アビス』 ナムコ PS2
『NINETY-NINE NIGHTS』 マイクロソフト Xbox 360
『FINAL FANTASY XII』 スクウェア・エニックス PS2
『MONSTER HUNTER 2』 カプコン PS2
『龍が如く』 セガ PS2
『ローグギャラクシー』 SCE PS2
『LocoRoco』 SCE PSP
『ワンダと巨像』 SCE PS2


 新たな才能を持つクリエイターの発掘という意味合いを持つ「GAME AWARDS INDIES」では、テキストを読み進めながらアクションを楽しめる『恋の改札口』(携帯電話)が優秀賞を、アミダくじにリアルタイムストラテジーの要素を盛り込んだ『AMIDA The Soldier on The Bridge』(PC)が大賞を授賞。どちらのタイトルも既存のコンテンツにまったく新しい要素を組み合わせるという、独創的なアイディアが評価されたとのことだ。

■「GAME AWARDS FUTURE」■
受賞名
タイトル
メーカー
ハード
大賞 『AMIDA The Soldier on The Bridge』 富山県立大学 Technical Computer Club
大門義弘氏
PC
優秀賞 『恋の改札口』 コナミスクール TEMP
田中準也氏 / 中山千明さん
携帯電話


「GAME AWARDS 2004-2005」の最優秀賞を受賞したタイトルは、2004年度に発売されたソフトの中でも1番の販売本数を達成した『ドラクエVIII』。授賞式には、開発スタッフを代表して堀井氏(写真右)と日野氏(写真左)が出席した。



独創的なゲーム性で「GAME AWARDS INDIES」の大賞を受賞した『AMIDA The Soldier on The Bridge』。開発者の大門氏には、CESA副会長の工藤浩氏からトロフィーと副賞50万円が手渡された。

多くのゲームクリエイターが一堂に会した「第9回 CESA GAME AWARDS」の授賞式。

今回の「第9回 CESA GAME AWARDS」は、タレントの伊集院光氏が司会役を担当。「本日は、“『ワンダと巨像』が発売されて早く帰ってやりたいな”という中、お越しくださりありがとうございます」といった軽快なトークで、授賞式を盛り上げた。


■関連サイト
「第9回 CESA GAME AWARDS」受賞作品決定 プレスリリース
「CESA GAME AWARDS」公式サイト
社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)