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2005年8月25日(木)

PS2、PSP向けソフトを開発中!I.Gが手がけるTVアニメ「BLOOD+」制作発表会

 ソニーグループは本日8月25日、東京都中央区銀座ソニービルにてTVアニメ「BLOOD+」の制作発表会を行った。

 「BLOOD+」は、フルデジタルアニメーションの先駆けとして2000年に公開され、世界中で話題を呼んだ劇場版アニメ「BLOOD THE LAST VAMPIRE」のTVアニメシリーズ。「女子高生が日本刀を持って怪物と闘う」というコンセプトはそのままに、ストーリーや登場キャラクターの設定が一新されており、完全な新作アニメとして制作が進められている。
 TVアニメ版の監督・シリーズ構成は、2000年12月に発売されたPS2用ソフト『BLOOD THE LAST VAMPIRE』の監督である、Production I.Gの藤咲淳一氏が担当。沖縄をはじめ、世界各地を舞台に、女子高生“音無小夜”と人間の血を吸う怪物“翼手”との戦いが描かれている。
 この「BLOOD+」は、10月8日18:00より毎週土曜日、MBS/TBS系全国ネットで放送開始。加えて、ソニーグループの動画配信サービス会社エー・アイ・アイにより、インターネットを利用した配信サービスも予定されている。

 本日行われた制作発表会には、「BLOOD+」の制作に関わる各社の代表が出席。SCEの代表として出席したSCEJスタジオ第2制作部部長兼エグゼクティブプロデューサー兼メディア企画課プロデューサーの山元哲治氏は、「藤咲さんには、200万本の販売を記録したPS用AVGソフト『やるドラ』シリーズの企画をしてもらい、そのつながりでPS2用ソフト『BLOOD THE LAST VAMPIRE』の開発が決定しました。現在は「BLOOD+」のゲームをPS2、PSP向けに作っています。来年には詳細を発表できるので、お待ちください」と、ゲームソフトを開発していることを明らかにした。

 また会場では、ソニー代表執行役会長兼CEOのハワード・ストリンガー氏から届いたビデオメッセージも公開。ハワード氏は、「今ソニーは“Sony United”の道を歩み始めました。その信条を具現化したひとつが、今回のTVアニメ「BLOOD+」プロジェクトです。ソニーグループはひとつとなって、このプロジェクトを総力を挙げて支援していきます。私自身、劇場版「BLOOD THE LAST VAMPIRE」は大好きなアニメのひとつなので、そのアニメがTVシリーズとなって蘇ることに興奮しています」と、本プロジェクト展開への意気込みを話していた。

 制作発表会の最後には、監督の藤咲氏、出演声優陣から主人公“音無小夜”役の喜多村英梨さん、謎の男“ハジ”役の小西克幸氏、“小夜”と一緒に暮らす少年“宮城カイ(みやぐすく)”役の吉野裕行氏が登場。以下に、それぞれのコメントを紹介していく。

■藤咲淳一氏(監督・シリーズ構成)
「私にとって、この「BLOOD+」はTV監督初挑戦となる作品です。前作の“セーラー服と日本刀”というコンセプトだけを残し、TVアニメでは“小夜”という少女の物語を中心とするために設定を変更しています。沖縄という近くに米軍基地がある環境、そこにいる人たちがどう暮らしているかを通じて、“戦争とは何か”を表現できればと思います。」

■喜多村英梨さん(“音無小夜”役)
「これだけの大作に出演するのは初めてで期待と不安でいっぱいですが、とにかく携われることをうれしく思います。“小夜”ちゃん以外のキャラクターがクセの強い人ばかりなので、素直なイメージを大切にしたいです。私自身高校に通っているので、戦闘シーンだけでなく日常も大事に演じていきたいですね。」

■小西克幸氏(“ハジ”役)
「“ハジ”は謎に満ちたキャラクターで、実は私もよく知りません(笑)。どのような距離感、関係で主人公の“小夜”と関わっていくのか楽しみです。」

■吉野裕行氏(“宮城カイ”役)
「今回演じるのは高校生の役ですが、自分自身の高校時代はずいぶん昔なので不安を感じています(笑)。普通の人間が怪物との戦いに巻き込まれていく中で、どう生きていくのかを表現していきます。」


 世界的なヒット作「BLOOD THE LAST VAMPIRE」の上映から5年、新たなストーリー、設定で1人の女子高生の戦いを描いていく「BLOOD+」。ゲームソフトのジャンルや発売時期といった詳細は不明だが、来年には詳細が明かされるとのことなので、ファンは今後の続報を期待しよう。



10月8日より放送開始予定のTVアニメ「BLOOD+」の制作発表会。このプロジェクトはソニーグループが一丸となって支援するということで、関係各社の代表が一堂に会した。

SCEでは、現在「BLOOD+」のPS2、PSP向けソフトを開発中。どのようなタイトルになるのか、今から楽しみだ。


■関連サイト
「BLOOD+」公式サイト
「ソニーグループ」公式サイト
PlayStation.jp
SCE