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2005年7月25日(月)

【XboxSummit2005】「ハイデフ」をコンセプトにしたXbox360ソフトが多数登場!

 すでに本日の記事で紹介したとおり、Xbox 360用ソフトが多数発表された「Xbox Summit 2005」。こちらのレポートでは、発表会の様子を詳しくお伝えする。

 本日の発表会は、マイクロソフトコーポレーション会長兼チーフソフトウェアアーキテクトのビル・ゲイツ氏のビデオレターが公開されてスタート。ビル・ゲイツ氏は、「日本はファミコンやPSといった家庭用ゲーム機が産声をあげた国であり、主要ゲームメーカーが多数存在する国です」とゲーム市場における日本の重要性を言及するとともに、「私たちは日本のマーケットに対して全面的な支援を行っています。次回の来日時には皆さんにお会いし、いろいろな意見を交換したいと思います」とXbox 360の方向性を示した。

 続いて登場したのは、マイクロソフト コーポレートバイスプレジデントのピーター・ムーア氏。ステージ上に登壇した彼は、Xbox 360の新コンセプト「ハイデフ エンターテイメント」を発表した。このコンセプトは、日本国内においてのXboxの展開から、マイクロソフトが学んだことを形にしたものだという。Xbox 360では、高性能な“ハード”とユーザー間の“つながり”、自分の好みにカスタマイズできる“コンソール”を軸とした「ハイデフ」をコンセプトに、次世代エンターテイメントライフを提供していくとのことだ。

 また、マイクロソフト取締役Xbox事業本部長の丸山嘉浩氏は、Xbox 360の機能を実機を使って紹介。丸山氏が語ったXbox 360の特徴は、「ワイヤレスコントローラ」、「無線LANによるネットワークへの接続」、「WindowsXP Media Centerを使ったPCとの連動」の3つ。「ワイヤレスコントローラ」の採用はすでに発表されているが、有線タイプにも対応することや電源スイッチがコントローラに存在することなどが明らかにされた。
 「無線LAN(IEEE 802.11a対応のワイヤレスネットワークアダプタ)」の利用に関しては、オプションで選択することが可能。料金については、無料のシルバーサービスと有料のゴールドサービスの2種類が用意される。シルバーサービスを選択した場合でも、購入してすぐにXbox Liveを利用できる他、ユーザーの情報を世界中に発信することもできるという。
 3つ目の「WindowsXP Media Centerとの連動」では、「WindowsXP Media Center」を搭載したPCと接続することで録画したテレビ番組や映画、音楽、写真といったさまざまなコンテンツをXbox 360で利用可能になる。

マイクロソフト
コーポレートバイスプレジデント
ピーター・ムーア氏
マイクロソフト
取締役Xbox事業本部長
丸山嘉浩氏
「Xbox Summit 2005」に登場したピーター・ムーア氏と丸山嘉浩氏。丸山氏は、「次世代機の優劣はハードの性能だけでは決まらない。Xbox 360はハード、ソフト、ユーザーへのサービスの3つにより最高の次世代機を目指します」とコメントした。

 この他「Xbox Summit 2005」には、Microsoft GAME Studioやゲーム・リパブリック、キュー・エンタテイメントといったデベロッパー、ナムコやカプコン、スクウェア・エニックスなどのパブリッシャーの代表が登場し、現在開発中のタイトルを公開。以下に各代表者のコメントを紹介する。

『PGR 3 - PROJECT GOTHAM RACING 3-』
Bizarre Creations Limited
Design Manager ニック・デイビス氏
「プレイしていて心臓がドキドキするようなRCG、それが『PROJECT GOTHAM RACING 3』です。数千万のポリゴンを使用した“新宿”や“ニューヨーク”といった街の再現、内装のディテールまでリアリティにこだわった自動車、そしてオンライン機能「Gotham TV」による世界中のプレイヤーとのコミュニケーションを体験してください。」

『エブリパーティ』
ゲームリパブリック
代表取締役CEO 岡本吉起氏
「“ゲームは単純にプレイしていて楽しいもの”という基本に戻って作ったタイトルです。ボードゲームは好きな人が数人集まらないと遊べないんですが、『エブリパーティ』はオンラインで誰とでも手軽に遊べちゃいます。ゲムリパの『エブリパ』、ゲムリパの『エブリパ』。実際に遊ばないとわからないゲームなので、今日はタイトル名を覚えて帰ってください(笑)。」

『NINETY-NINE NIGHTS(ナインティナイン・ナイツ)』
キューエンタテインメント
代表取締役チーフクリエイティブオフィサー 水口哲也氏

ファンタグラム
代表取締役CEO SangYoun Lee(サンユン リー)氏

「今日のために『NINETY-NINE NIGHTS』のロゴを、略称の『N3』という文字を入れたバージョンに新しくしました。これまでは大軍勢と戦うACTということを前面に出してきましたが、いろんな種族が織り成すドラマも『N3』の魅力の1つです。(水口氏)」 「Xbox 360だからできる、大軍勢をなぎ倒していくACTを楽しんでください。『N3』では、キャラクターが使う“魔法”や“技”のエフェクトに関しても、これまでにないものを目指しています。(サンユン リー氏)」

『Ridge Racer 6』
『フレームシティ』
『新RPG(仮称)』
『LOVE FOOTBALL(仮称)』

ナムコ
常務執行役員 CTカンパニーバイスプレジデント 原口洋一氏

「現在ナムコでは、本日発表した4タイトルの他にも数タイトルを開発中です。『リッジレーサー』シリーズの新作をはじめ、大都市を舞台にしたクライムアクション『フレームシティ』、『テイルズ オブ』シリーズのスタッフによる新作RPG、一人の選手となってサッカーライフを送る『LOVE FOOTBALL(仮称)』など、あらゆるジャンルのゲームをXbox 360で発売していきます。」

『機動戦士ガンダム(仮称)』他3タイトル

バンダイ
常務取締役 ビデオゲームカンパニー プレジデント
鵜之澤伸氏

「バンダイでは、「機動戦士ガンダム」を題材にしたタイトル(開発:ディンプス)、『エウレカセブン TR1:NEW WAVE』のようなアニメと連動したメディアミックスタイトル、そして詳細はお知らせできませんがもう1タイトルを開発しております。『機動戦士ガンダム(仮称)』は9月に開催される「東京ゲームショウ 2005」で映像を公開する予定ですので、期待して待っていてください。」

『【eM】 ~エンチャント・アーム~』

フロム・ソフトウェア
『【eM】 ~エンチャント・アーム~』開発プロデューサー 竹内将典氏(ビデオレター)

「これまで多くのACTタイトルを手がけてきましたが、今回のタイトルは正統派RPGになります。Xbox 360のパワーを駆使したグラフィックによって、臨場感を感じられるタイトルになると思います。ゲームの中に“発見”がある、最後まであきないRPGを目指します。

『FIFA Road to the World Cup』
『ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド(仮称)』
『NBAライブ06(仮称)』

エレクトロニック・アーツ
開発部 スタジオバイスプレジデント スタン・チャウ氏(ビデオレター)

「EAでは、Xbox 360向けにさまざまなスポーツゲームや『ニード・フォー・スピード』シリーズ最新作、『ゴッド・ファーザー』など、強力なタイトルを用意しております。なかでも『FIFA Road to the World Cup』は、ディテールを追求したスタジアムや環境、選手たちのリアルな挙動など、これまでにないサッカーゲームとなっています。」

『DEAD OR ALIVE 4』
『DEAD OR ALIVE Xtreme 2』
『Project Progressive』
『DEAD OR ALIVE code:Cronus』

テクモ
常務執行役員 Team NINJA部長 板垣伴信氏

「テクモでは『DEAD OR ALIVE 4』の他、ビーチバレー以外にも多彩なゲームを盛り込んだ続編『DEAD OR ALIVE Xtreme 2』、ACTゲームの新タイトル『Project Progressive』、Xbox向けに開発を進めていた『DEAD OR ALIVE code:Cronus』をXbox 360で発売します。今回発表した4タイトルに加え、非常にインパクトのあるタイトルを開発しています。次の機会には発表できると思いますので待っていてください。」

『バイオハザード 5』
『DEAD RISING』

カプコン
常務執行役員 開発統括 稲船敬二氏

「恐怖だけでなくコミカルな演出も楽しめる『DEAD RISING』、ハイビジョンならではの空気感が注目の『バイオハザード 5』。これ以外にも、近々発表できる“ゾンビ”が出てこないACTタイトルを用意しています。いい物を作って、日本のゲーム市場を活性化していければと思います。」

『首都高バトル(仮称)』
元気
代表取締役 浜垣博志氏(ビデオレター)

「Xbox 360は今までできなかった処理、アスファルトのデコボコなどの再現が可能になっています。開発ツールも非常に充実しているので、ゲーム性のおもしろさを追求して開発を進めています。ネットワーク環境も視野に入れていますので、期待してください。」

『天外魔境ZIRIA -遥かなるジパング-』
ハドソン
『天外魔境ZIRIA -遥かなるジパング-』企画・監修
広井王子氏(ビデオレター)

「Xbox 360はハードとしてすごい高性能で、はじめは開発費もかかると思ったんですが実際はコストパフォーマンスがいい。これならハードが発売されてからもコンスタントにソフトが発売されますね。『天外魔境ZIRIA』は僕が初めて作ったタイトル。当時実現できなかったことが多くて、開発に3年もかかったので思い入れもあります。再び皆さんの前に出せるのはうれしいですね。」

『ウイニング イレブンシリーズ(仮称)』
『ランブルローズ XX(仮称)』
『プロ野球スピリッツ(仮称)』

コナミ
ゲームソフトカンパニー プレジデント 石塚通弘氏
コナミ
ウイニングイレブンプロダクション エグゼクティブプロデューサー
榎本真司氏
「今回が初めての発表となりますが、コナミでもXbox 360で皆さんに新たな遊びを提供していきたいと思います。Xbox 360のコンセプトである「ハイデフ」を体験できるタイトルを発売していければと思います。(石塚氏)」 「『ウイイレ』シリーズは世界で発売されていますが、今回マイクロソフトさんの協力が得られるということで、さらなる展開が可能になりました。現在開発がスタートしたばかりで、形になったものをお見せすることはできません。発売に関しても1年はかかる見通しで、2006年の秋から冬ごろになると思います。(榎本氏)」

『ファイナルファンタジー XI』
スクウェア・エニックス
プロデューサー 田中弘道氏

「いままでにいろんな雑誌などで話しすぎちゃいまして、あまり話すことはないんです(笑)。すでにサービス中のPS2版、PC版と同じものが遊べるぐらいにはなっています。MMORPGの場合、ハードの性能だけでなくHDDやキーボードといった周辺機器がそろっているかが重要になります。その点をXbox 360はクリアしていますので、あとは発売されることを待つばかりです(笑)。」

『WORLD AIRFORCE(仮称)』 『真・三國無双4 Special(仮称)』
この他にも映像出展のみのタイトルして、タイトーの『WORLD AIRFORCE(仮称)』、ユークスの『レッスルキングダム』、コーエーの『真・三國無双4 Special(仮称)』などが公開された。

 すでに発表されている作品も含め、開発中のタイトルが多数紹介された「Xbox Summit 2005」。今回公開されなかったタイトルも存在するとのことなので、今後もXbox 360の情報に注目しておこう。


データ

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