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2005年5月20日(金)

【任天堂ブース】長蛇の列の先にあるものは!?秘密の『ゼルダ』ゾーンに迫る!

 大型スクリーンで映像は流されているものの、ブースにおもてだった展示がされていないため、ぱっと見では『ゼルダ』色が薄い印象の今回の任天堂ブース。しかし実際には、シリーズ最新作となる『The Legend of Zelda: Twilight Princess(仮称)』の試遊ゾーンが用意されており、開幕2日目となる本日はなんと3時間待ちという盛況ぶり。このゾーンは、単に試遊台を並べているだけではなく、森や城など全体の内装がまさに「ハイラル」の風景となっており、いやがおうにも取材班のやる気ゲージがアップ。こちらでは、初めて触れることができた本作についてじっくりとお伝えしていこう。

 今回のプレイアブルでは、全部で4ステージの体験が可能となっており、総プレイ時間が約1時間とみっちり遊ぶことができた。内容の詳細は下記のとおりだ。

●冒険の冒頭部分と「Twilightの世界」に旅立つまでが遊べる「Toaru Village(とある村)」編
 このステージの雰囲気は、『時のオカリナ』のコキリ村という印象。牧場で馬の乗り方を教わったり、ヤギを捕まえるミニゲームをプレイすることができた。その他には、世話焼きの幼なじみや村人たちに会ったり、剣の操作を練習したりなど、さまざまな要素が盛り込まれている。さらわれてしまった子どもと幼なじみを追った“リンク”が「Twilightの世界」にひきずりこまれるところで終了。

●猪に乗った謎の悪者部隊との騎馬戦および、ボスキャラクターとの馬上試合を体験できる騎馬戦編
 このステージでは、猪に2人乗りしている悪者たちを剣でなぎ倒しつつ、逃げるボスを追いかける騎馬戦が楽しめた。ダッシュゲージは“にんじんマーク”ではなく、“拍車”のマークで表示され、ダッシュ状態であれば柵や壁も飛び越えられる。悪者たちをなぎ倒しながらボスキャラクターに一太刀浴びせると、夕陽の中、谷にかかる橋の上でボスキャラクターとの一騎討ちになる。中世の馬上試合よろしく、お互い猛スピードで正面からぶつかり合う。ボスはかなりの強敵で、斬りつけるタイミングを間違えると弾き飛ばされて谷底へまっさかさま、勝てばクリアとなる。

●森で仕掛けを解きながら進むダンジョン編
 森のダンジョンを冒険する。まだ仕掛けは少なく、ダンジョン内で手に入れるブーメランを使用する程度。捕まった“サル”を助けることができれば終了。

●強大なボス戦編
 今回戦うことができたボスキャラクターは2段階で変形するが、いずれもバクダンの実を食べさせる点が攻略のポイントとなる。本作ではブーメランで遠くのバクダン草を取ってきたり、好きなポイントをまとめてロックオンすることが可能となっているので、バクダン草を持つ“大サル”とボスキャラクターを順番にロックオンして投げ、バクダン草を“大サル”から奪ってさらにボスキャラクターにぶつけたりすることもできる。お約束の3回攻撃でクリアとなる。

 『The Legend of Zelda: Twilight Princess(仮称)』を遊んでみた感想としては、見た目に合わせてプレイ感も非常にリアルに作りこまれている印象を受けた。もちろん『ゼルダ』らしいメリハリも利いており、ただリアルなだけでなく、操作しての爽快感は健在だった。ファンは期待して発売を待っていよう。
 ちなみにこの試遊ゾーンでは、退場する際にはオリジナルTシャツがプレゼントされるというサービスも。「ああ、任天堂ファンにとって、なんと幸せな1時間だったのだろう。」と感じた取材班であった。

任天堂ブースにいた“リンク”の着ぐるみ。来場者を暖かく迎えてくれた。

騎馬戦は燃える燃える! 広大なハイラル平原を疾走する気分に。


■関連サイト
「Electronic Entertainment Expo 2005」公式サイト(英文)
Nintendo of America(英文)
任天堂