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2005年5月17日(火)

驚愕のゾンビ映像が!カプコン、Xbox360用タイトル『DEADRISING』発表

 米・ロサンゼルスにて現地時間5月16日、カプコンによるマスコミ向けの新作タイトル発表が行われ、次世代機Xbox 360向けに開発中のタイトル『DEAD RISING(デッド ライジング)』が発表された。この『DEAD RISING(デッド ライジング)』は、『鬼武者』シリーズを手がける稲船敬二氏が「『バイオハザード』とは違ったゾンビをお見せしたい。」と切り出して紹介したアクションアドベンチャーゲーム。以下そのプレゼンテーションの模様を詳細にお伝えしていく。

 『DEAD RISING』の主人公は、スクープを追い求め各地を取材するジャーナリスト(カメラマン)。舞台となるのは取材先のショッピングモールで、主人公はそこで奇怪な事件に巻き込まれ、生き残るためのサバイバルゲームが展開していく。
 ゲームはリアルタイムで進行することが特徴となっており、10日間の期間を生き残りをかけて戦っていく。その期間中は、逃げ回るもよし、ショッピングモールにあるものを活用してゾンビと戦うもよしと非常に自由度が高く、事件の様子をカメラに収めながら自分で考えて行動し、悪夢のような世界から脱出することが目標となる。
 公開されたムービーでは、300~400体近くの画面を埋めるような無数のゾンビが主人公に向かってくるシーンを見ることができた。稲船氏は「Xbox 360は本当に驚くべきハードで、ゾンビを出しても出してもまだまだ出せるという状況です。これからこのハードの性能が許す限り、ゲームの中にもっともっとたくさんのゾンビやアイテムを作っていきたいと思っています。」とのコメントには驚かされるばかり。これらのゾンビをマシンガンや消火器、鉄パイプやチェーンソー、芝刈り機など多数のアイテムを駆使してゾンビをなぎ倒していくという、次世代機Xbox 360ならでは圧倒的なスケールで展開する『DEAD RISING』には期待が高まるところだ。
 最後に稲船氏は、「ハードの制限がクリエイターを制限していた部分もあるんですけど、このハードになってほとんど制限されることになくなりましたので、思う存分みなさんが楽しめるゾンビゲームを作ってみたいと思っています。」とコメントしていた。ゲームの発売時期などは明らかにされなかったが、「みなさんが想像するより早く発売できる」とのことだった。

 『DEAD RISING』以外の新タイトルとしては、PSP用ソフト『モンスターハンター ポータブル』、PS2用ソフト『FINAL FIGHT STREETWISE』を発表。PSP版『モンスターハンター ポータブル』は、PS2用ソフト『モンスターハンターG』をベースに開発が進められており、『G』で遊べることは『ポータブル』でも遊べるという。
 これについては、プロデューサーの田中剛氏によると「PSPが発表された時から、PSP版を作りたいと思っていた。PSP版では遊びやすさを調整し、1人でも4人でも気軽に遊べる内容になってます。」とのこと。従来の『モンスターハンター』ではオンラインプレイとシングルプレイでの割合が9対1くらいだったが、PSP版では6対4くらいとして、シングルプレイの要素も重視して開発しているという。『モンスターハンター ポータブル』の発売日は、今のところ未定だ。

 続いて目を引いたタイトルが、『FINAL FIGHT STREETWISE』。メトロシティを舞台に完全3Dで生まれ変わる『ファイナルファイト』シリーズ最新作だが、日本での発売は現段階では未定。出展されていた試遊台をプレイしてみる限り、“ハガー”や“ガイ”の姿が確認できなかった。このタイトルの開発を手がける米「CAPCOM STUDOI 8(エイト)」のTOM SEKINE氏によれば、「ストーリー性を重視し、完全にはじめから作り直した『ファイナルファイト』です。舞台は何年か後のメトロシティで、主人公はCODYの弟。」とのことだ。
 ビジュアルやストーリーは一新、ストリートファイトを意識し、リアルな演出にこだわって制作しているとのことだが、プレイすれば『ファイナルファイト』シリーズとハッキリとわかる作りになっているという。開発は40%ほど進んでいることで、北米では冬の発売を目指しているとのこと。日本での発売にも期待して待っていたいところだ。

 本日のカンファレンスでは、この他にも注目作『大神』をはじめ、『新・鬼武者 DAWN OF DREAMS』、『Devil Kings』(「戦国BASARA」を海外向けに内容を見直し、大幅なアレンジを行ったもの)、『BEAT DOWN』など多数の新作タイトルの試遊台が設置され、各国のマスコミの注目を集めていた。



「カプコンは未来に向けて、たくさんのタイトルを制作していますが、今日紹介するタイトルは、その未来に向けたタイトルの第一弾」と話し、『DEAD RISING』を紹介した稲船氏。



『DEAD RISING』は本当の敵はゾンビというよりも人間。人と人の醜い争いがこのゲームの中にたくさん出てくるという。その人間ドラマをいろ濃く描いている物語性には注目だ。



『モンスターハンター』シリーズプロデューサーの田中剛氏。『モンスターハンター ポータブル』については、シングルプレイの遊びやすさを追求したとのことだ。

『FINAL FIGHT STREET WISE』の開発を手がけるTOM SEKINE氏。“ハガー”や“ガイ”の登場については、「否定はしませんが」とコメント。3Dになって生まれ変わった『ファイナルファイト』の日本での展開にも期待したい。



こちらが『FINAL FIGHT STREETWISE』のゲーム画面。主人公は“コーディ”の弟の“カイル”という設定になっている。



会場では、ついに『大神』のプレイアブル版が。『新・鬼武者 DAWN OF DREAMS』などの試遊台が用意されていた。


データ

▼『DEAD RISING』
■メーカー:カプコン
■対応機種:Xbox 360
■ジャンル:A・AVG
■発売日:未定
■価格:未定

▼『モンスターハンター ポータブル』
■メーカー:カプコン
■対応機種:PSP
■ジャンル:ACT
■発売日:未定
■価格:未定

■関連サイト
カプコン