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2005年5月13日(金)

六本木でXbox360日本初公開!MSの丸山氏やソフト開発パートナーが勢ぞろい

 本日5月13日、マイクロソフトは都内六本木にて「次世代Xboxプレビュー」を開催し、日本国内にてXbox 360を初公開した。

 このプレビューでは、Xbox 360の特別番組「MTV Presents:The Next-Generation Xbox Revealed.」を放映するとともに、マイクロソフト取締役Xbox事業本部長の丸山嘉浩氏が同ハードを紹介。丸山氏はXbox 360に関し、「映画・音楽・テレビゲームをはじめあらゆるエンターテインメントコンテンツを配信していく次世代機として、これまでにない体験を提供していきます。Xboxを通して蓄積した経験を生かし、今後はハードだけでなくソフトウェアやサービスの充実にも力を注いで生きたいと思います。」とコメントした。

 Xbox 360は、最大64人対戦可能なオンライン機能やワイヤレスになったコントローラなど、さまざまな新機能を搭載した次世代ゲームハード。Xbox Liveの新機能として「ゲーマープロフィール」、「マーケットプレイス」という要素が盛り込まれており、「マーケットプレイス」ではオンライン上でゲームだけでなく映画や音楽のダウンロードもできるようになっている。

 続いて、現在Xbox 360用ソフトを開発中のパートナーとして、ゲームリパブリックの岡本吉起氏、キューエンタテインメントの水口哲也氏、ミストウォーカーの坂口博信氏も登場。それぞれ挨拶を行い、水口氏は『ナインティナイン・ナイツ』、坂口氏は『ブルードラゴン』および『ロストオデッセイ』のデモムービーをそれぞれ公開した。残念ながらデモムービーの画像はお見せできないが、3人のコメントを以下に紹介していく。

■岡本吉起氏
「現在Xbox 360向けに2つのタイトルを開発しています。1つは新たな挑戦としてみんなで遊べるパーティゲーム、もう1つは今まで私が今まで作ったことがないようなアクションゲームになっています。Xbox 360は非常にゲームを作りやすい、いいハードという感触ですね。パーティゲームに関しては近いうちに発表できると思いますが、どちらもみなさんの期待をいい意味で裏切る作品を目指して制作しています。」

■水口哲也氏
「アーケードゲームの『セガラリー』からゲームを作ってきていますが、ゲームというものは常に色々な技術を取り入れて進化してきました。今作っている『ナインティナイン・ナイツ』は、韓国のファンタグラムさんと共同で開発していますが、国を越えた協力により新たな刺激を受けています。このタイトルはシリーズ化を目指してがんばっていきます。」

■坂口博信氏
「まず『ブルードラゴン』は、影をテーマにしたRPGということで、通常のスキルみたいに影を切り替えたり育てたりできます。キャラクターデザインを鳥山明先生にお願いしているんですが、鳥山先生の絵を早く動かしたいという気持ちでスタッフも喜んで開発してますね。『ロストオデッセイ』は“千年を生きる、死ねない男”というテーマのRPGになっています。こちらはキャラクターデザインを漫画家の井上雄彦氏、設定やシナリオを直木賞作家の重松清氏に担当してもらってます。音楽はどちらも古くから一緒に仕事をしている植松に作ってもらっています。」


 また、会場には坂口氏の開発タイトルの制作に参加している井上氏、重松氏、作曲家の植松伸夫氏も駆けつけており、坂口氏の紹介でステージに登壇。3人のコメントもあわせて紹介していこう。

■井上雄彦氏
「RPGをプレイしたことがなかったので、はじめ話が来たときに戸惑いましたが、人間を描いたシナリオということで受けました。ちょっと変わったゲームになると思いますが、僕も完成を楽しみにしています。」

■重松清氏
「今まで自分が書いた作品を読んで泣いたということはなかったんですが、今回は他の方と協力して作った作品ということで目が潤んでしまいました。坂口さんの仕事を手伝うというよりも、自分の作品に新たな展開を持たせるつもりで関わらせてもらっています。」

■植松伸夫氏
「ゲームを作り続けて20年、今回は初心に帰って楽曲作りをしています。『ブルードラゴン』はポップなイメージ、『ロストオデッセイ』はドラマティックな楽曲で統一していますね。『ロストオデッセイ』に関しては、ジャズボーカルを入れてみようかと坂口と話しあっているところです。」


 ついに初公開され、ソフトに関しても充実したラインナップが発表されたXbox 360。さまざまな新機能の詳細は、米・ロサンゼルスで開催される「The Electronic Entertainment Expo 2005(以下、E3 2005)」にて発表されるとのことなので、楽しみに待っていよう。

事業本部長の丸山氏がXbox 360を持って登場。写真からもわかるとおり、片手で持てる軽量サイズとなっている。



本邦初公開となるXbox 360の実機。白を基調としたデザインで、コントローラはワイヤレス、背面に各種接続部分が配置されている。

会場には、丸山氏の他にも開発パートナーの水口氏(写真左)、坂口氏(写真左から2番目)、岡本氏(写真右)が勢ぞろいした。

ファンタグラムの社長で『ナインティナイン・ナイツ』の開発ディレクターでもあるサンユン・リー氏(写真上)も韓国から来日。同作の開発は韓国で行われており、キューエンタテインメントのスタッフも現地にて制作に携わっているとのことだ。





『ブルードラゴン』と『ロストオデッセイ』の音楽を手がける植松氏(写真上)、『ロストオデッセイ』のキャラクターデザイン担当の井上氏(写真中央)やシナリオ担当の重松氏(写真下)も登場。それぞれ作品にたいする意気込みを語った。

会場で放映された特別番組「MTV Presents:The Next-Generation Xbox Revealed.」。司会を「ロード・オブ・ザ・リング」の主演俳優で知られるイライジャ・ウッド氏が担当していた。

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■関連サイト
「Xbox 360」紹介サイト
Xbox公式サイト