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2004年9月24日(金)

2004年下半期も注目タイトル続々!スクウェア・エニックスのビジネスカンファレンス

 幕張プリンスホテルでは、スクウェア・エニックスのビジネスカンファレンスが開催され、2004年下半期以降に発売が予定されている新作タイトルが一挙に紹介された。

 冒頭に、スクウェア・エニックス代表取締役社長の和田洋一氏が登壇。ゲーム離れや市場縮小について触れ、「ゲーム業界は飽和状態と言われるが、北米、欧州市場の伸びが著しいために日本の市場が活気がないように見えているだけ。日本市場はまだまだ伸びる余地があり、非常に元気であると私たちは考えている」と現状のゲーム市場について言及。「ゲームを遊んでいる人の数は増加しており、潜在的なゲームユーザーはまだまだ多い。ここで紹介するタイトルは、スクウェア・エニックスが築いてきたこれまでの実績をさらに伸ばすものばかりです」と続け、開発中のタイトルは自信作ばかりであることをアピールした。

 カンファレンスでは、新作タイトルの映像公開や担当プロデューサーからの紹介、プロモーション展開の説明が行われた。『キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ』(GBA)、『キングダム ハーツII』(PS2)、『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』(PS2)、『ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー in いただきストリートSpecial』(PS2)、『半熟英雄4』(PS2)、『エッグモンスター HERO』(DS)、『EVER QUEST II』(PC)、『ラジアータ ストーリーズ』(PS2)、『ROMANCING SAGA -Minstrel Song-』(PS2)、「FINAL FANTASY VII of Project」など、非常に数多くの注目タイトルが登場したので、気になるところをピックアップしてお伝えしていこう。

 『ドラクエVIII』、『いたスト Special』の紹介では、ゲームデザインを担当しているアーマープロジェクトの堀井雄二氏が挨拶。「『ドラクエVIII』は現在、最終調整を必死に行っている段階。本作は、広大な世界をどこまでも歩いて行けることが最大の魅力。PS2とレベルファイブという高い技術力により、冒険している楽しさがリアルに体験することができる。発売日を僕自身も楽しみにしているので、早く皆さんにプレイしてほしい。一方、『いたスト』は『ドラクエ』と『FF』から30人以上のキャラクターを収録した。初心者でも、1人でも、多人数でも遊べるボードゲームになっているので、楽しみにしていてください」と述べた。
 また、『半熟英雄4』、『エッグモンスター HERO』の紹介では、プロデューサーを務める時田貴司氏より、各タイトルの内容が明らかに。DS参入第1弾タイトル『エッグモンスター HERO』については、DSならではの触って楽しむという機能を活用したと話しており、登場する“エッグモンスター”のさまざまな部所を触り、タッチしながら攻撃を探す内容になっているとのこと。合言葉は「タッチ&スクラッチ」とのことで、スクラッチをしながらのバトルシステムや通信機能を活用するシステムを搭載する予定だという。時田氏は「『半熟英雄』シリーズはクオリティよりもバラエティ。敷居が低く、深い楽しみ方ができるタイトルにしたい。これまでになかったびっくりするようなおもしろいものを作って、市場を活性化させたい」とシリーズ最新作の意気込みを語った。

 先日発売が明らかとなった『ROMANCING SAGA』については、開発担当執行役員の河津秋敏氏がコメント。「『SAGA』シリーズは、斬新なシステムを売りにしてきたが、ここ数作は新システムを入れすぎて、ユーザーを置いてきぼりにしてしまったことを反省点として受けとめている。今作はシリーズの集大成として、遊びやすさと奥深さを共存させたい。多くの人に物語を作る楽しさを味わってほしい」と話している。スーパーファミコン版からのリメイクを越えた作品として、新規ユーザーを獲得し、ゲームから離れている旧ファンを対象としてプロモーション展開を進めていく計画とのことだ。

 なお、カンファレンスの最後には、出席者たちへのプレゼントとして、ヴェネチア国際映画祭の出展作品「FF XII ADVENT CHILDREN」を上映。現地でも高い評価を得たというこの作品の美麗なグラフィックに、会場中が目を奪われた。

国内におけるゲームソフト参入人口が増加していることから、「市場はまだまだ元気」と力強く語った和田社長。

カンファレンスは、執行役員・橋本真司氏によって進行された。プロデュースを担当する『キングダム ハーツ』シリーズについて「前作以上のクオリティになる」とコメント。

堀井氏によると『ドラクエVIII』、『いたスト』ともに開発は順調で、両タイトルとも最終段階に入っているとのこと。

会場で公開された紹介映像もドキュメンタリータッチの一風変わった作りで笑いを誘った『半熟英雄』シリーズ。時田プロデューサーは、『エッグモンスター HERO』のキーワードである「タッチ&スクラッチ」を連呼。

年末商戦期に向けて、注目タイトルが多数そろうスクウェア・エニックス。大作や人気シリーズ続編の発売が控え、今後も快進撃が続きそうだ。


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