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2003年10月28日(火)

ファルコムがマザーズに上場。オンラインゲーム版『イース』の開発計画も明らかに

 東京証券取引所は本日10月27日、『イース』シリーズなどで知られるPCゲームメーカー、日本ファルコムのマザーズ上場を承認した。上場日は12月2日を予定しており、公募1,000株、売出し200株を行うとのこと。調達した資金の使途に関しては、家庭用ゲームソフト開発の設備資金や、海外ゲームソフトのライセンス買取などに充当する予定となっている。

 日本ファルコムは、2001年に旧日本ファルコムから新設分割された企業。旧日本ファルコム内のゲームソフトの企画、制作、開発および販売事業を継承し、『イース』『英雄伝説』といった伝統的なシリーズ作品のほか、『Zwei!!』『VM JAPAN』などの人気タイトルを発売してきた。

 また、本日の東証の発表にともない、日本ファルコムの「上場申請のための有価証券報告書」が公開された。この資料には、マザーズ上場に必要とされる証券情報などが記載されており、その中の「当社事業に関わるリスク」の説明で、『イース』のオンラインゲーム化を計画していることが明らかにされている。
 これによると、日本ファルコムは10月4日に韓国のゲームポータル運営会社Plenus Entertainment Inc.、オンラインゲーム開発会社のeSofnet Corporationとの3社の共同事業として、『イース』のオンラインゲームを全世界に展開することに合意し、覚書を締結したとのこと。開発日程、サービス開始日などについては、現在3社で協議を行っており、決定次第契約を締結する予定だという。ただしこの点については、「協議の内容如何では、当初の目的を果たせず計画を断念する可能性がある」とも記載されており、今後の正式な発表が待たれる。

 この上場を機に、1981年の創業以来日本を代表するゲームメーカーとして名作RPGを生み出してきた、日本ファルコムのさらなる発展を期待したいところだ。


■関連サイト
日本ファルコム
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