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2003年9月26日(金)

【TGS】GBA版『ポケモン赤・緑』にワイヤレスアダプタを同梱。岩田社長が詳細を発表

 本日9月26日、東京ゲームショウ2003会場において行われた基調講演において、任天堂岩田聡社長が講演をし、任天堂の今後のビジネスプランについて発表を行った。
 
 岩田社長は、任天堂がGBA用ソフトとして発売を予定している『ポケットモンスター ファイアレッド』と『ポケットモンスター リーフグリーン』について、「単なる過去商品のリメイクではない」と明言。ネットワークゲームに対する任天堂からのひとつの回答として、この『ポケモン』が無線ネットワーク技術を活用したゲームであることを発表した。
 
 具体的にはソフトに「ワイヤレスアダプタ」を同梱し4,800円で発売。このアダプタはモトローラ社が開発した独自の技術を使用し、数メーターの距離の無線通信が可能となっているとのこと。
 
 岩田社長は、この無線システムを活用するメリットとして「これまでの有線通信では、同じ空間を共有していても顔見知りでない人との対戦や交換が難しかった」と話し、今後は電車内などにいる見知らぬ人との通信がやりやすくなるとコメント。
 
 さらに、無線基地局を店舗や駅などに設置すれば、無線によるデータ配信サービスを行うこともでき、駅などに基地局を置けばワイヤレスによるスタンプラリーも可能。基地局がインターネットに接続されれば、遠隔地とのやりとりも可能であるとの展望を語った。また、『ポケモン』のソフトといっしょに数100万個のまとまった数のワイヤレスアダプタが市場に出ていくことで、他のソフトに関してもさまざまな可能性が生まれるだろうとコメントした。この『ポケットモンスター ファイアレッド』と『ポケットモンスター リーフグリーン』は発売日等の詳細は未定。ワイヤレスでのポケモン交換を早く楽しみたいところだ。
 
 この講演では、ほかにも多くの内容に言及しており、それら詳細については追って紹介していく予定だ。

多数の業界関係者を前に講演を行った岩田氏。興味深い発言が数多く飛び出した。

「ワイヤレスアダプタ」の製品画像も初公開。この通信機能を使用することによる月額課金等の料金は発生しない。

岩田社長は通信機能について「ブルートゥースなどに近いものと考えていただいてかまいません」とコメント。


■関連サイト
「東京ゲームショウ2003」公式サイト