News

2003年8月29日(金)

アンコールにはファンサービスも満載!満員御礼の『ドラゴンクエスト』コンサート

 先日8月28日、東京芸術劇場(豊島区)で「ファミリークラシックコンサート ドラゴンクエストの世界」(主催:スギヤマ工房)が開催され、今回も東京芸術劇場の大ホールが大勢の『ドラゴンクエスト(以下ドラクエ)』ファンで埋め尽くされた。

 今回のコンサートについてすぎやまこういち氏は、「『ドラクエV』は、絆の大切さを感じさせてくれるゲーム。親子の絆が弱まり、少年犯罪といった暗いニュースが多い昨今、親子の絆の大切さを再認識してもらいたいという気持ちを込めて今回のプログラムを組みました。」とコメント。自身も『ドラクエV』のシナリオコンセプトはかなりお気に入りとのことだった。ちなみにファンが気になる『ドラクエVIII』については、「楽曲のラフを書き上げ、来週レベルファイブと初めて打ち合わせする予定です」と、順調に開発が進んでいることも明らかにした。

 17回目を迎えた今年のコンサートの曲目は、1992年にスーパーファミコンで発売されたシリーズ5作目の『ドラクエV 天空の花嫁』がメインとなっており、『ドラクエV』の前にはこの作品と関連の強い『ドラゴンクエストモンスターズ』シリーズ3作品(『1』『2』『キャラバンハート』)をそれぞれ1曲ずつ演奏。『ドラクエV』は、昨年演奏された『ドラクエIV』のようにリメイクされていない作品だけに、11年前にゲームをプレイした人にとっては、感慨深いコンサートとなったといえる。

 注目のアンコールは、『ドラゴンクエストII』の「LOVE SONG探して」、『ドラゴンクエストIII』の「戦いのとき」の2曲。さらに今回は、東京・中山競馬場で使用されているファンファーレを一挙に演奏するなどのファンサービスもあり、会場を大いに沸かせた。すぎやま氏は予想外の反響に驚いていた様子だった。

 今年もチケットが完売し大盛況となった「ファミリークラシックコンサート ドラゴンクエストの世界」。この日会場に足を運んだ人はもちろん、今回会場で生の演奏を聴けなかったという人も、また来年行われるであろうコンサートを楽しみにしていたい。

『ドラクエV』は、主人公が石像になるシーンで使われる「高貴なるレクイエム」、「ドラゴンクエスト バレエ」でも使用された「空飛ぶ絨毯」が思い出深い楽曲と話したすぎやま氏。「結婚ワルツ」は、実際の結婚式にも使われてとても喜んだという。

今年も満席となり大盛況となった「ファミリークラシックコンサート ドラゴンクエストの世界」。懐かしい『ドラクエV』の世界が広がる、ファンにとっては感慨深いコンサートに。


■関連サイト
アニプレックス 『ドラゴンクエスト』サウンド・トラック紹介ページ
アニプレックス
『ドラゴンクエスト』公式サイト
スクウェア・エニックス