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2003年8月29日(金)

西部劇RPGに待望の新作登場!その名は『ワイルドアームズアルターコード:F』!

 SCEは、1996年に発売以来好評を博している人気ロールプレイングゲーム『ワイルドアームズ』シリーズの最新作、『ワイルドアームズ アルターコード: F』(以下『WA: F』)をこの冬発売すると発表した。開発はメディア・ビジョン、トータルゲームデザインは『WA』シリーズ全作を手がける金子彰史氏、キャラクターデザインは『ワイルドアームズ アドヴァンスドサード』の大峡和歌子さん、音楽は、なるけみちこさんが担当する。

 本作は「原点進化」をコンセプトに、第1作目『ワイルドアームズ』(以下、『WA1』)をシナリオ、システム、グラフィック面から再構成した新作。タイトルの「F」は、ファースト(First)とフェイク(贋作)(Fake)の意味がこめられており、単なるリメイクではない、まったく新しい『WA1』を目指して制作が進められている。

 『WA: F』は、荒廃していく世界「ファルガイア」を舞台に、ロディ、ザック、セシリアという3人の渡り鳥(『WA』の世界では冒険者のことをこう呼ぶ)が出会い、冒険をしていくRPG。荒野と銃という西部劇テイストあふれる世界の中に、魔法や機械が混在するという、独自の世界設定が本シリーズの大きな魅力となっている。また、ストーリー、システム、サウンドが各作品いずれも丁寧に作りこまれている点が評価され、PS、PS2を代表する人気シリーズとして定着した。

 気になるリメイク点、新要素だが、まずグラフィックについては完全な3D化がなされた。キャラクターについては高い等身のモデルを使用することで表現力が増し、フィールドやダンジョンでは高低や奥行きを使った謎解きが用意されるなど、3D化の恩恵はいたるところに現れているという。また、フィールド、ダンジョンともに、『WA1』のマップを3D化するのではなく、すべて新規に描き起こされた。

 戦闘については、『WA3』で登場した「クロスファイアシークエンス」を採用。敵と見方が入り乱れて戦う、戦闘の緊張感を表現する演出が盛り込まれている。さらに、キャラクターボイスを採用し、戦闘中とフィールド上での一部のアクションに限って、音声が流れるようになった。声優も発表されており、ロディ役には鈴村健一氏、ザック役には咲野俊介氏、セシリア役には小林早苗さんを起用したとのこと。

 また、シナリオもほぼ100%新たに書き下ろされている。イベント内容の変化や新規イベント、展開のテンポアップなどが図られており、その点からも新作といって過言ではない。

 また、『ワイルドアームズ アルターコード: F』とは別にもう1タイトル、『ワイルドアームズ アナザーコード: F』が開発中であることが明らかにされた。こちらは未だ詳細は明らかにされていないが、新たな主人公と物語の新作だという。また、『WA: F』とのメモリーカード継承システムを予定していることが発表されている。

 両作品のより詳細な情報については、本日8月29日発売の電撃プレイステーションVol. 248に掲載されている。画面写真も多数掲載しているので、PS2ユーザーはそちらもあわせてチェックしてみよう。

あらゆる面で新しくなり、『WA1』のリメイクではなく完全な新作として登場する『WA: F』。

フィールド画面がやや引き気味の視点なのは、全体の把握しやすさ、謎解きをスムーズにできるようにした結果とのこと。また、ズームも用意されており、プレイヤーの周囲を細かくチェックすることも可能。

荒野、馬、銃と西部劇を意識した世界設定が特徴的。

ダンジョンにはさまざまな仕掛けがあり、グッズと呼ばれる特殊なアイテムや技能を使って突破していく。

キャラクターはリアルというよりは、ややアニメよりなデザイン。イベントの演出も、アニメやマンガを意識した手法をとるとのこと。

『WA: F』にあわせて発表された『アナザーコード: F』。この少年と少女が、主人公なのだろうか?

(C)Sony Computer Entertainment Inc.

データ

▼『ワイルドアームズ アルターコード: F』
■メーカー:SCE
■対応機種:PS2
■ジャンル:RPG
■発売日:2003年冬
■価格:未定

▼『ワイルドアームズ アナザーコード: F』
■メーカー:SCE
■対応機種:PS2
■ジャンル:RPG
■発売日:未定
■価格:未定

■関連サイト
Playstation.jp
SCE